| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

下書き(Art of War Leviathan 兵法伝説リヴァイアサンラフ置き場)

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 目次
 

7話雷神 ③闇乃がお花摘みに

## ③ 主力離脱(闇乃お花摘み事件)

ゴクッ

「……ふう」

闇乃がコップを置く。

中身、氷水。

いや、ほぼ氷。

その横には――

・冷えたジュース
・冷えすぎたお茶
・氷そのもの

(飲みすぎでしょ)

「ちょっと待って」

私は指差す。

「それ全部冷たいよね?」

闇乃、涼しい顔。

「当然よ」

スライムを撫でる。

ぷるん

「せっかく冷やしたのだから」

「最大効率で摂取するべきでしょう?」

(理屈は分かるけど)

「お腹壊すよ?」

「壊さないわ」

即答。

(フラグ立てたな)

そのとき。

ゴロ……

さっきより大きい雷音。

空気が重い。

ヒロシが窓を見る。

「……来るな」

「え?」

私も見る。

黒い雲。

明らかに、さっきより近い。

雷牙が立ち上がる。

「なんだ?やるのか?」

(なんで前向きなんだよ)

そのとき。

「……っ」

闇乃が少しだけ顔をしかめる。

一瞬だけ。

でも見逃さない。

(あ)

「……どうしたの?」

私が聞く。

闇乃、目を逸らす。

「……別に」

「いや絶対なんかあるでしょ」

「ないわ」

間。

ゴロ……

雷、さらに近い。

ヒロシが言う。

「まずいな、これ」

そのとき。

「……うっ」

闇乃、止まる。

完全に止まる。

(来た)

「……」

一歩下がる。

さらに一歩。

くるりと背を向ける。

「お花摘みに行ってくるわ」

(言い方)

「ちょっと待て!!」

ヒロシが叫ぶ。

「今それどころじゃ――」

ダッ

闇乃、小型ゴーレム召喚

抱えてトイレへ

ゴーレム普通に速い。

教室の外へ。

消える。

シーン

沈黙。

「……」

「……」

全員、固まる。

私はゆっくり言う。

「……絶対お腹壊してるよね」

(メインヒロインにあるまじき事案)

陽菜、ぽつり。

「……え、じゃあ」

雷牙、状況を理解する。

「主力、いないのか?」

ヒロシ、無言でうなずく。

その瞬間。

ドンッ!!!

窓の外、閃光。

雷、落ちる。

一花
「……あ」

ヒロシ
「……来たな」

アキラ
「うお、マジか!」


「ど、どうしよう……!」

息吹
「面白くなってきたな」

(いやならない)

私は空を見る。

黒い雲。

完全に、上。

「……ねえ」

小さく言う。

「これさ」

「タイミング最悪じゃない?」

ヒロシ、即答。

「最悪だな」

雷が鳴る。

ゴロゴロゴロ……

逃げ場、なし。

主力、なし。

私は深く息を吐く。

「……ないない」

「そんなのあり得ない」

でも――

ある。

この世界では。

そして。

だいたい一番ヤバいときに限って、

闇乃はいない。

(終わったかもしれない)
 
< 前ページ 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧