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下書き(Art of War Leviathan 兵法伝説リヴァイアサンラフ置き場)

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7話雷神 ②中二病サマナー無双

## ② 冷房モンスター(中二病サマナー無双)

ゴロ……

遠くで雷の音。

でも。

「……暑い」

現実はそれどころじゃない。

「無理、溶ける」

私は机に突っ伏す。

窓開けても意味ない。

風、ぬるい。

「うわー……やばいなこれ」

陽菜もぐったり。

雷牙なんて、すでに床に転がってる。

「暑さで死ぬ……」

(大げさじゃないのが怖い)

そのとき。

「仕方ないわね」

声。

闇乃。

ゆっくり立ち上がる。

ニヤッ

「見せてあげる」

「“快適”という概念を」

(また始まった)

手をかざす。

床に影。

じわっ

広がる。

「来なさい」

影が膨らむ。

そして――

ぷるん

水色のスライムが現れる。

「……え」

見た目、完全にゼリー。

でもちょっと透明感ある。

涼しそう。

「水属性スライムよ」

闇乃、得意げ。

「ほら」

ぴとっ

私の腕に乗せる。

「ひっ!?」

冷たい。

でも――

「……あれ?」

気持ちいい。

じんわり冷える。

「でしょ?」

闇乃、ニヤニヤ。

「ちゃんと洗ったから大丈夫よ」

(洗うんだそれ)

「でも食べたらまずいから自重しなさい」

「誰が食べるんだ!?」

即ツッコミ。

その横で。

「うわ気持ちいい!!」

アキラ。

迷いなくスライムに突っ込む。

ぴたぴたぴた

腕、首、顔。

「冷てえええ!!でも最高!!」

(順応早すぎる)

その勢いで――

「もっと冷やすか!」

服に手をかける。

ぐいっ

「――って」

止まる。

視線、横。

雷牙。

普通にいる。

「……」

一瞬の沈黙。

「……っ!!」

顔、真っ赤。

「み、見るなよ!!」

バッと距離を取る。

(気づくの遅くない?)

雷牙、首かしげる。

「? 何が?」

(分かってない)

陽菜、ため息。

「……はあ」

(これは面倒なやつ)

そのとき。

ゴゴゴ……

低い音。

「……今度は何」

私は振り向く。

闇乃、さらに手を上げている。

「まだよ」

ニヤッ

「これが本番」

影が盛り上がる。

土が集まる。

氷が形成される。

ゴゴゴゴ……

そして――

ドンッ

巨大な氷の塊。

いや。

人型。

ゴーレム。

「……でか」

教室の半分くらいある。

表面、氷。

冷気が漏れてる。

ひんやりどころじゃない。

普通に寒い。

「氷ゴーレム」

闇乃、さらっと言う。

「冷房と」

手を軽く振る。

ゴーレムの胸が開く。

中、空洞。

冷気が流れてる。

「冷蔵庫ね」

(いや規模おかしい)

陽菜が近づく。

「うお、冷てえ!」

アキラも突っ込む。

「ここ住めるぞ!」

(住むな)

沢、おろおろ。

「だ、大丈夫なの……?」

ヒロシ、少し引いてる。

「……魔法の使い方が生活寄りすぎる」

(それな)

闇乃、満足そうにうなずく。

「これがサマナーよ」

「支配し、使い、活かす」

(言い方だけかっこいい)

私は腕のスライムを見る。

ぷるん

冷たい。

気持ちいい。

「……まあ」

小さくつぶやく。

「これは認める」

闇乃、くすっと笑う。

そのとき。

ゴロ……

さっきより近い雷の音。

空気が、少し重くなる。

ひんやりしてるのに。

嫌な感じだけ、残る。

(……これ)

私は窓の外を見る。

雲。

黒い。

さっきより、明らかに。

「……やだな」

小さく言った。

誰も、まだ本気で気にしていない。

でも――

確実に、近づいていた。
 
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