下書き(Art of War Leviathan 兵法伝説リヴァイアサンラフ置き場)
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7話雷神①宿題
① 宿題(危機組と安定組)
夏休み。
昼。
「……まあ、こんなもんか」
私はシャーペンを置く。
数学、半分くらい終わり。
(普通にやれば普通に終わる量だよね)
隣。
ヒロシ。
カリカリカリカリ
異様に速い。
「……早くない?」
「もう終わるぞ」
(は?)
「いや、まだ初日だよ?」
「計画的にやれば余裕だ」
ドヤ顔。
(こいつムカつくな)
その横。
沢。
「……よし」
小さくうなずく。
ノート、きれい。
ちゃんと進んでる。
(さすが優等生)
ここまでは平和。
問題は――
ドンッ
「無理だろこれ!!」
雷牙。
机に突っ伏す。
「多すぎんだろ!!」
(出た脳筋)
「いや普通だよ」
「普通じゃねえ!!」
即否定。
その横で。
陽菜。
「あとでまとめてやる!」
(それ絶対やらないやつ)
アキラも乗る。
「俺もそれでいく!」
(ダメな流れ)
さらに。
息吹。
腕組み。
「勉強とか効率悪いだろ」
(いやお前もやれ)
そして。
一番やばいの。
闇乃。
「……」
無言。
ノート、真っ白。
ペン、持ってない。
「……やらないの?」
私が聞く。
闇乃、顔を上げる。
ニヤッ
「必要ないわ」
(出た)
「知識は……」
指をこめかみに当てる。
「直接取り込めばいい」
(何言ってんの)
ヒロシが即ツッコむ。
「そんな便利な魔法あるか!」
「あるかもしれないでしょ」
「ない!」
(この会話もう見た)
雷牙が叫ぶ。
「もういい!俺は戦う方で勝つ!!」
(方向がおかしい)
陽菜も乗る。
「そうだな!実戦で活かせばいい!」
(だから何を)
アキラも拳を握る。
「宿題より強くなればいい!」
(論理崩壊)
息吹、うなずく。
「それは一理ある」
(ねえよ)
沢、おろおろする。
「み、みんな……やった方がいいよ……?」
誰も聞いてない。
闇乃、立ち上がる。
「なら」
ニヤニヤ。
「実験しましょうか」
(やめろ)
「宿題を消す魔法」
(絶対ダメなやつ)
ヒロシ、即止める。
「やめろ!!」
その瞬間。
ゴロ……
遠くで雷の音。
「……ん?」
全員、少しだけ空を見る。
曇り始めてる。
でも。
まだ、誰も気にしてない。
雷牙、笑う。
「お、いい天気じゃねえか」
(いや逆だよ)
私はため息をつく。
「……はあ」
弁当の時といい。
なんか嫌な予感しかしない。
(まあいいか)
そう思った、このときは。
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