| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

中二病魔法少女は キモいモンスターを使役する

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 次ページ > 目次
 

1話 日常にモンスター ①中学三年生、一花の日常

 
前書き
「来ないで…」
蛇のような鱗のある皮膚
大きな猫科の動物を思わせる牙
粘ついたよだれを垂らしている。
そして首から生えた触手
尻もちをついた私の足首から膝に
触手が上ってくる。
なんでこんなことに… 

 
朝、教室。
「……」
眠い。普通に眠い。
昨日もスマホ見てたら夜更かしした。いつも通り。
窓際の席、三列目。
これといって特徴のない位置。私にぴったりだ。
「おはよー、鈴木」
後ろの席の恋歌(れんか)が軽く手を振る。
私は軽く返す。
「おはよー」
平和。とても平和。
魔法もモンスターもある世界だけど、日常は普通に日常だ。
……たぶん。
ふと、隣を見る。
空席。
「……またか」
久遠さんの席。
久遠闇乃。
同じクラス。出席番号は私の一個後ろ。
で――
めちゃくちゃ休む。
「今日も休み?」
前の席の息吹が振り返る。
「みたいだな」
「体弱いんだっけ?」
「陰気な奴だしな」
ひどいな。
まあでも、そんな感じだ。
病弱らしい。
それは知ってる。
でも――
「……なんかさ」
私、つい口に出す。
「いるとき、ちょっと怖くない?」
「え、分かる」
恋歌に即同意された。
「ニヤニヤしてるしな」
「分かる分かる、目がちょっとさ……」
「ジト目?」
「それそれ」
ちょっと盛り上がる。
いや、悪口じゃない。
事実の共有だ。
久遠さんは、
・いつもニヤニヤしてる
・目が重い
・たまに一人でブツブツ言ってる
という、ちょっと近寄りづらい人だ。
でもまあ――
「でも、普通だよね」
私がまとめる。
「うん、普通普通」
普通の中学生。
ちょっと変わってるだけで。
(……だよね?)

キーンコーンカーンコーン
授業開始。
数学。
黒板に数式。
先生の声が単調に流れる。
「……」
私はノートを取る。
ちゃんと取る。えらい。
ふと、窓の外を見る。
青空。
風が少し強い。
(平和だなあ)
魔法とかモンスターとかあるけど、
結局、日常はこういうものだ。
危険なんて、そうそう――
ガタッ
一瞬、窓が揺れた。
「?」
風か。
ちょっと強いだけ。
「はい、そこ静かにー」
先生の声で思考が戻る。
(……気のせいか)
私はまたノートに目を落とす。
 
 

 
後書き
まだモンスター出ません。 
< 前ページ 次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧