〜独白〜黒衣の除霊師……ゴミ置き場
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
タマ◯ン
《都内某所》
「やめるニャ〜!やめるニャ〜〜ッ!!」
「うり♪うり♪うり♪うり♪」
何してんだよ………
廃倉庫の床ををコンニャクみたいになってのたうち回るニコと、そいつの後脚をふん捕まえてモフる雪之丞を見てそう思った。
雪之丞は、何をモフってるかって?あいつのキン◯マだよ……
「あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙〜〜〜っっ!!横島〜っ!見てないで、助けるニャ〜〜ッ!へ、変な気分になってしまいそうニャ〜〜ッ!!」
「止めてやれよ……」
変な気分になられても面倒くせぇし……
「昇天したら止める♪」
「あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙〜♪」
「それでバレたら、魔鈴さんに更に恨まれちまうよ」
「命狙われてんだぜ。これ以上、上があるかよ?」
「き、気分がぁ〜〜……」
「そいつが小便漏らしちまうけど、良いのか………?」
「んじゃ、止めよう」
「何でニャ〜〜ッ!!!」
俺の一言であっさり雪之丞から解放されたにも関わらず、ニコは納得出来ないらしい……
「小便したくならないのか?」
「僕は、使い魔猫ニャ!」
俺が聞くと、ニコはそう言って胸を張る。すると、雪之丞が……
「いや、関係ねぇだろ?」
「魔鈴ちゃんの使い魔は、そんなはしたない事はしないと言う意味ニャ!」
「「………………」」
更に胸を張るニコ…………………はしたない真似はしなくても、不義理は普通にやるんけどな。現在進行系で……
まぁ、それを言って機嫌を損ねられても面倒なんで、俺も雪之丞も黙っていたが………
「……………………」
「どうした?」
「…………何か、おしっこしたくなって来たニャ」
「「早く行け!」」
◇◇◇
「全く……折角、いい気分(マタタビ)になってたのに台無しニャ!」
「そんなん、お前が無防備に股を開くのが悪ぃんだろ?プラプラさせやがって」
「フンっ!そんなデリカシーも無いようだから、女にモテないんだニャ!」
「あ゙ぁ゙……!!?」
「止めろ。戻って早々……」
喧嘩する為に、集まってんじゃねぇんだからな。
「所で……大丈夫だったのか?愛子達、魔鈴さんに変な事聞かなかったなろうな?」
「魔鈴ちゃんに行く前に止めて、僕が出来るだけフォローしておいたから一応は納得してくれたニャ。でも、愛子って人は不機嫌そうだったから気をつけるニャ」
「やれやれ……」
「機嫌でも、取っとけ」
「取っとけたって、ドーナツ渡した上に飯代まで奢ってこれだからな……もう、取りようがねぇぞ」
「奢ったって、金出しただけじゃねぇか。別の機会に飯でも誘ったらどうだ?」
「ちっ……仕方ねぇ。だけど、そん時ゃお前も協力しろよ」
「あぁ?何でだ?」
「魔鈴さん関連だからだよ。愛子に変に騒がれたら、お前だってうまくねぇだろ?」
「…………しゃねぇな……」
「話は纏まったようニャ?」
「纏まってねぇよ。お前も協力しろ」
何故か他人事の黒猫に、ジト目で応じてやる。
「何で、僕まで!?」
「話聞いてなかったか?愛子が魔鈴さんを刺激して、俺達と全面戦争になったら、お前だって困るだろ?」
「その時は、全面降伏して欲しいニャ」
「もし、戦争になったら、お前から真っ先に狙うぞ……」
「何でニャ!?」
「お前のキ◯タマ潰して、ニューハーフにしてやっからな」
「雪之丞は、キンタ◯の事しか頭に無いニャ〜」
「喰い千切られるかもしんないから、気を付けろよ」
「いや、喰わねぇよ。牛じゃねぇんだから……」
「牛は、食べるニャ?」
「知らねぇのか?南米とかメキシコでは、普通に食うんだよ」
「日本でも、店によっては出してるぞ。中々の珍味らしい」
「へぇ~ニャァ……」
「「「…………………………」」」
………………そういや、何で定例報告で牛の◯ンタマの話なんかしてんだ?
「…………ま…まあ、とにかく何か変わった事があったら、すぐ連絡くれよ」
「使い魔猫に任せるニャ!」
そう言って、三度胸を張る玉……いや、ニコ。
色々と不安ではあるけど、今後もこいつに任せるしかねぇ。そう思って、そろそろお開きにしようと思った所で雪之丞が口を開いた。
「所でよぉ……連絡すんのは良いんだが………お前、電話使えんの?」
「失礼な……予約や、出前の受け答えは僕がしてるニャ!」
「マジか!?」
「そうニャ!」
そう言やぁ、今まで互いに日時決めて集まってただけで、電話でのやり取りはした事がねぇんだよな。
そう思った俺は、金……いや、ニコが電話を使う場面を想像してみる。
………………掛けも、受けも何となく出来そうな感じはする………ダイヤル式で掛けるのは無理そうだが、ボタンなら……いや、今時ダイヤル式の電話なんて、使わねぇよな。
前の俺の部屋には、あったけど……凹
「言われてみたら、考えた事も無かったけど……結構大変そうだな」
「慣れれば、そうでもないニャ。それにイザとなったら “変身” してしまえばいいニャ」
「「変身……!?」」
思わず2人でハモった……何か急に気になる事、言い出しやがったぞ。
「変身ニャ。最近、出来るようになったニャ」
「何に変身するんだ?」
「何に変身すんだよ?」
また、ハモった!?いや、今度は微妙に違う……
「人間に決まってるニャ!今、見せるニャ♪」
そう言うと、ニコの霊気が急激に脈動し、その体が眩いばかりの光を放ち始める。
そして、そのシルエットが崩れたかと思うと、今度は一気に膨張する。
そして………
「どうニャ♪」
…………黒目に黒髪、頭には猫耳、尻には尻尾の生えた美少女と見間違わんばかりの小柄な美少年がそこに居た。
歳の頃は11〜12歳くらいか?二次性徴の出る前の体付きと、元の高い声も相まって、少女と言えば皆信じちまうだろう……
「おいおい、こりゃあ……」
「見事なもんだな………」
俺と雪之丞で感嘆の声を上げる。人化するならシロって言う前例が居るが、使い魔とは言え元はただの猫がここまで出来る事には普通に驚いた。
耳と尻尾はご愛嬌だが、それ以外は人間と遜色が無い。これなら、電話と言わず全部人間と同じ事が出来るだろう。
「そうニャ♪もっと、褒めるニャ♪♪」
「それも、魔鈴さんと契約したお陰なのか?」
「勿論、そうニャ!僕は、特別に霊気の高い猫みたいで、修行すればいずれ魔法だって使えると言われたニャ♪」
「なるほど……要らん事する魔女ではあるけど、優秀なのは確かな訳か」
「そうニャ!魔鈴ちゃんは凄いニャ!」
主を褒められて(?)気を良くしたのか、腰に手を当てて更に鼻高々なニコではあるが………
「……解った。早く猫に戻れ」
「何でニャ?魔鈴ちゃん以外に見せるのは初めてニャ!もっと、僕の勇姿を見るニャ!」
そりゃ、どうも……だけど………
「勇姿は解ったから、まずテメェのその汚ぇMENS(チ◯コ)しまえ」
お前、さっきまでその汚ぇMENSの横にあるタマを弄りまくってたんだからな………
ページ上へ戻る