〜独白〜黒衣の除霊師……ゴミ置き場
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おっぱい
「 “おっぱい” と最近上手く言ってるのか?」
「……日本語で喋ってくれ」
現在、午後2時。昨日は仕事で事務所に朝帰りをして、さっき起きたばかりだ。
そして遅い朝だか、昼だかよく解んねぇ飯(買いだめした弁当)を食ってる最中、いきなり雪之丞が切り出しててきた。
なんだよ? “おっぱい” って……全然意味が解らん。
「この前、お前と一緒に帰ってきた三つ編みの娘だよ。付き合ってんだろ?」
「 “おっぱい” 言うな!! 小鳩ちゃんだな」
おいおい! 名前解らないなら、せめて “三つ編み” とか言えよ。ストレート過ぎんだろ!いや、確かにデカいけど……
「あの娘は違うよ。ってか、何でお前が知ってんだ?」
「前に仕事でお前の部屋まで迎え行った時だよ。邪魔しちゃ悪いと思って、アパートの裏に車止めたんだぞ」
「あの時か……」
そういや、前にんな事あったな。気ぃ使ってくれたわけね。その割に表現が “おっぱい” ってデリカシーがあるんだか、ないんだか……
「本当に付き合ってないのか? “おっぱい” 結構、楽しげだったじゃねぇか」
「彼女の名前は『花戸小鳩』ちゃんだ! “おっぱい” は止めろ……誰にでも笑顔のいい娘なんだよ。一緒に帰って来るのは部屋が隣だからだ」
この野郎……今度来たら紹介しようかと思ったけど、あの娘をそんな目でしか見ないなら考えた方がいいな。
「 “おっぱい” が隣!?お前、俺がこんな女っ気のない生活送ってんのに、一人だけいい思いしやがって!」
「お前のモテねぇ理由が解ったよ!!」
駄目だ、コイツ……
女っ気がねぇのは、お前の言動に問題があるからだろ!
…………人のことは言えねぇけど。
真似事でも、結婚したなんて言ったら余計面倒くさくなりそうなんで黙ってるか。あと、こいつに小鳩ちゃんを紹介しないのは確定だな。場合によっちゃ文珠で記憶を消す。
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「本当に、いつも大変ですね。アパートと事務所の二ヶ所で生活なんて……」
「……小鳩ちゃんに比べれば、俺なんて大したことないよ…………」
「…………どうしました??」
「い、いや……」
駄目だ、無意識に視線が下がる…… あの馬鹿(雪之丞)が余計なこと言うから…………
この娘は、 “そうゆう目” で見ないって決めてんだぞ!
畜生……最近は落ち着いてた煩悩が、また疼いてきやがった。
「こいつのことや、どうせ助平な事でも考えてたんやろ!」
「もう、貧ちゃんたら……」
「………………」
そうです。その通りです! 人はそんな簡単に変わる事なんて出来ないんです。
あと、雪之丞……てめぇの記憶を消すことは確定だ!!
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