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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第十六話 四人の竜その六

 実際に仮面ライダーキバになってみせる。その姿であらためて竜司に尋ねたのである。
「これでどうかな」
「えっ、本当に変身できたんですか」
「うん、これが仮面ライダーキバなんだよ。僕が変身するね」
「何ていいますか」
 目を丸くさせてそのキバを見ながらだ。竜司はこう話した。
「蝙蝠に似てますね」
「うん、よくそう言われるよ」
 実際にそうだと答える紅だった。そのキバの姿で。
「けれどこれで信じてくれたかな」
「はい、本当にあちらの世界から来られたんですね」
「そう。それでだけれど」
「僕の話ですね」
「うん、君と一緒にいるローズさんをはじめとして」
 人間の姿に戻ってだ。紅はまた竜司に尋ねた。
「四匹の竜達、その他にも」
「アイですね」
「狼人だったね」
「そうです。彼女は狼の力を持っています」
「この世界はそうした姿や能力の人もいる。だから」
「そのスサノオがですか」
「うん、仕掛けてくるんだと思う」 
 紅は自分の考えをそのまま竜司に話した。
「それでよかったらだけれど」
「ローズ達にもこの話を」
「そうしていいかな」
 その是非を竜司に尋ねる。
「君としてはどうかな」
「そうですね。問題はそのスサノオが」
 少し俯き考える顔で述べる竜司だった。
「一体何をしてくるかですけれど」
「スサノオは試してくる」
 名護が竜司に告げる。
「ありとあらゆる方法でだ」
「そうなんですか。ありとあらゆるですか」
「そうだ。我々はそのスサノオと常に戦ってきた」
「今スサノオはあらゆる世界に干渉してきてもいる」
 今度は登が話す。
「それはこの世界でも同じなんだ」
「それでこの世界に干渉するやり方は」
 竜司はそのことを考えた。しかしだ。
 わかりかねだ。こう言ったのだった。
「あの、具体的にはどんな」
「四匹の竜だな」
 島が言った。
「彼等を狙っている」
「じゃあすぐにですね」
 竜司はそれを聞いてだった。考えを変えてだ。
 そのうえでだ。こう話したのである。
「ローズ達を集めてそのうえでまたお話を」
「ローズ、そうだったね」
 紅はこの名前を聞いてすぐに理解して述べた。
「そのレッドドラゴンの女の子だったね」
「はい、その他の娘も集めてそうして」
 竜司がこう行ったところでだった。
「竜司、いる?」
「あっ、ローザ」
 そのローザが紅達の前に弁当を持って来てだ。そうしてだった。
 この日は放課後に竜司のマンションの部屋にライダー達、それに関係者が集いそのうえでそれぞれの話をした。それを終えてだ。
 やけに胸が大きくスタイルのいい、茶色の長い髪を無造作にまとめたブラウンの目のだ。竜司達に比べて大人の雰囲気を醸し出している女、七尾英理子がだ。こんなことを言った。ラフな青いズボンに黄色のシャツを着てソファーに足を組んで座っている。その彼女が言ったのである。
「まあ。仮面ライダーとか別の世界から来たって言われてもね」
「信じられませんか?」
 紅は英理子と向かい合ってソファーに座っている。その席で竜司が淹れてくれたコーヒーを飲みながらそのうえで彼女に言うのだった。
「そのことは」
「いいえ、それでもね」
 こう言ってだ。英理子はにこりと笑ってだった。
 
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