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銀河英雄伝説~その海賊は銀河を駆け抜ける

作者:azuraiiru
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第十一話 ヴァンフリート割譲条約


帝国歴四百八十八年(宇宙歴七百九十七年) 九月 一日 
自由惑星同盟最高評議会議長ヨブ・トリューニヒト、内乱及びイゼルローン要塞陥落の責任を取り辞任。

帝国歴四百八十八年(宇宙歴七百九十七年) 九月 五日 
自由惑星同盟最高評議会議長にジョアン・レベロ就任。レベロ議長、海賊黒姫一家と捕虜解放について交渉を開始。

帝国歴四百八十八年(宇宙歴七百九十七年) 九月十五日 
帝国軍最高司令官ラインハルト・フォン・ローエングラム侯爵、帝国宰相リヒテンラーデ公爵を賊軍との内通、自己に対する暗殺未遂事件の主犯として逮捕。

帝国歴四百八十八年(宇宙歴七百九十七年) 九月十八日 
帝国宰相リヒテンラーデ公爵、自らの罪を認め自裁。リヒテンラーデ公一族の内二十歳以上の男子は死罪、その他は辺境への流刑が決定。

帝国歴四百八十八年(宇宙歴七百九十七年) 九月二十日 
ラインハルト・フォン・ローエングラム侯爵、帝国宰相に就任。また内乱鎮圧の功により公爵へと位階を進める。

帝国歴四百八十八年(宇宙歴七百九十七年) 九月二十五日 
帝国軍ジークフリード・キルヒアイス大将、イゼルローン要塞に到着。

帝国歴四百八十八年(宇宙歴七百九十七年) 九月三十日 
自由惑星同盟、黒姫一家との間に捕虜解放に伴う取り決め(別命ヴァンフリート割譲条約)を締結する。

帝国歴四百八十八年(宇宙歴七百九十七年) 十一月十五日 
イゼルローン要塞司令官兼駐留艦隊司令官ウルリッヒ・ケスラー大将、イゼルローン要塞に着任。ジークフリード・キルヒアイス上級大将からイゼルローン要塞防衛の任を引き継ぐ。


捕虜解放に伴う取り決め(別命ヴァンフリート割譲条約)について
自由惑星同盟はエーリッヒ・ヴァレンシュタインを長とする自警団、黒姫一家との間に以下の内容の取り決めを結んだ。

一. 黒姫一家はイゼルローン攻略で捕虜とした兵、民間人三百二十三万五千 六百二十七人を同盟に返還する。
二. 自由惑星同盟はそれに対し以下の対価を支払う事に同意する。
(一)自由惑星同盟は黒姫一家に対して同盟領での通商の自由、安全を保障する。
(二)自由惑星同盟は身代金の一部として黒姫一家に対して二億帝国マルクを支払う。
(三)自由惑星同盟は身代金の一部として黒姫一家に対してヴァンフリート星系を割譲しその主権が黒姫一家に有る事を認める。
三.  自由惑星同盟はいかなる意味においても黒姫一家がヴァンフリート星系にて行う開発行為を阻害しない。
四.  黒姫一家はヴァンフリート星系で得た鉱物資源の内半数を自由惑星同盟内で売却する。
五.  黒姫一家はヴァンフリート星系の主権及び権利を第三者に譲渡、売却しない。



帝国暦 489年 2月10日   イゼルローン要塞   エルネスト・メックリンガー



イゼルローン要塞に入港し艦を降りると懐かしい顔が見えた。
「ケスラー提督、わざわざ出迎えてくれたのか」
「久しぶりだな、メックリンガー提督」
「ああ、久しぶりだ。こうして直接会うのは四か月ぶりか……」

久闊を叙した後、彼の案内で彼の私室に向かった。当たり障りのない話をしながら歩く。不便な事だ、昔と違って周囲の目、耳を気にしなければならないとは。彼の部屋に入りソファーに座る、彼の出してくれた白ワインを口に含んだ。ふむ、少し酸味が有るが悪くない、爽やかな香りが口中に広がった。

「わざわざ回廊まで来て訓練とは、御苦労だな」
口調に笑いが有る。私が何故ここに来たのか、大よその予想は付けているのだろう。
「元帥閣下の御命令だ。辺境で訓練しつつ卿に色々と確認して来いとの事だ」
「やはり気になるか」
「そのようだな。まあ無理もない事だが」

私の言葉にケスラー提督が頷いている。
「ここに来る途中、アムリッツアで彼に会った。卿に宜しく伝えてくれと言われたな」
「それは……」
ケスラー提督が苦笑を浮かべた。

「私が何故辺境に来たか、おおよその見当は付いていただろうが穏やかな笑みを浮かべていた」
「なかなか心の内を読ませない……、手強いだろう」
「ああ、手強い」

お互い誰がとは言わない、言わなくても分かっている。エーリッヒ・ヴァレンシュタイン、黒姫の異名を持つ海賊だ。用兵家として謀略家として、そして商人として彼が手強い事は皆が知っている。しかし何より皆が驚くのはその自制心だ。どんな時でも自分の立場を危うくすることは無い。そして気が付けば常に優位な立場に居る。

ケスラー提督がイゼルローン要塞を任せられたのは黒姫が反乱軍と結んだ条約が原因だった。黒姫がイゼルローン回廊の使用権を持つ以上ただ戦うだけでなく黒姫との協調も不可欠となる、そして監視も。それを行える人間としてケスラー提督が選ばれた。反乱軍の軍事力が衰えた今、主なる任務はそちらだ。

「メックリンガー提督、彼の事を話す前に一つ聞きたい事が有るのだがな」
「何かな」
「オーベルシュタインが憲兵総監になったがあれはどういうことだ」
ケスラー提督の問いかけに思わず顔を顰めた。

「前任者のオッペンハイマーが何を考えたかローエングラム公に賄賂を贈った。それが理由で更迭、後任者がオーベルシュタインになったのだ」
「賄賂……、馬鹿な」
ケスラー提督が首を横に振っている。全く同感だ、こっちも首を振りたくなる。

「オーベルシュタインを憲兵総監にするには反対する人間も居た。しかし、他に人が居ないのも事実だ……。何度も公は卿が居ればと嘆いていたな、もっともイゼルローン要塞を任せられるのも卿だけだと言っていたが……」

「それにしてもオーベルシュタインが憲兵総監か、嫌な予感がする」
「変に暴走しなければよいのだがな」
「ヴェスターラントか」
「うむ」

リップシュタット戦役後、オーベルシュタインは幾つかの嫌疑で取り調べを受けた。リヒテンラーデ公との内通の嫌疑は晴れたが彼がヴェスターラントを見殺しにしようとした事、その事でローエングラム公を欺く様な行為をした事が明らかになった。参謀のするべき事に非ず、公の判断で総参謀長の任を解かれた……。

「まあ、上手くやって欲しいものだが……。ところでメックリンガー提督、昨年九月の末に反乱軍と黒姫がヴァンフリート割譲条約を結んだが政府はあれをどう見ているのかな。有効とみているのか? それとも黙認しているだけなのか……。私はあの条約締結直後にオーディンを出たのでその辺がよく分からんのだが……」
ケスラー提督が幾分首を傾げている。

昨年九月の末、反乱軍と黒姫一家の間で有る条約が結ばれた。ヴァンフリート割譲条約、イゼルローン要塞の捕虜三百二十万人を反乱軍に戻す代わりに反乱軍は身代金二億帝国マルクを支払いヴァンフリート星系を黒姫一家に譲るという内容の条約だった。

「認めざるを得ない、そういう状況だな。反乱軍との交易を認めたのはローエングラム公御自身だ。ヴァンフリート割譲条約は交易について触れている。割譲は通商の条件の一部と主張されれば否定は出来ない。実際ヴァンフリートから産出された鉱物資源が反乱軍との交易に使われている」
「なるほど」
喉が渇いた、ワインを一口飲む。

「私の方からも聞きたい、交易はかなり活発に行われていると聞いたが本当なのか?」
私の問いかけにケスラー提督が頷いた。
「本当だ、黒姫一家はヴァンフリートで採掘された鉱物資源の半分を反乱軍に売り、民生品を買い入れ辺境に持って行っている。民生品の品質は帝国よりもあちらの方が良いからな、大分売れているらしい。辺境の発展にもかなり役立っている」

「しかし、反乱軍にとって黒姫は敵だろう。簡単に交易が出来るものなのか? どうもその辺がよく分からないのだが」
私の問いかけにケスラー提督が笑った。

「メックリンガー提督も軍人だな、経済は分からん様だ。政治と言うのは理で動く、しかし経済と言うのは利で動く。誰も損はしたくない、そして黒姫と反乱軍はお互いの交易に利を見ている」
利か……。言っている事は分かるのだが今一つピンと来ない。
「どういう事かな」

「イゼルローン要塞陥落直後、最高評議会議長ヨブ・トリューニヒトは辞任している。責任を取ってと言っているがあれは逃亡だと思う。当時の反乱軍は三個艦隊しかない実戦部隊の内一個艦隊を内乱で磨り潰した。さらにアルテミスの首飾りを失ったところにイゼルローン要塞をうしなったのだ。国防に自信が持てなかったのだろう」
「なるほど、酷い話だな。あの男は主戦派だったと聞いている。それが逃げるとは……、まるでリッテンハイム侯のようだな」
私の言葉にケスラー提督が声を上げて笑った。

「後を引き継いだジョアン・レベロには人質解放の問題と艦隊再建の問題が託された。人質解放に金を払えば艦隊再建は難しくなる、かと言って人質を見殺しには出来ない、頭が痛かったはずだ」
「うむ」

「黒姫は交渉の最中に交易を認めるなら身代金は下げると言ったようだ。レベロ議長はそこに注目した。相手が交易を求めるならそれを利用すべきだと。或いは黒姫がそういう風に仕向けたのかもしれない」
「それがヴァンフリート割譲か」

イゼルローン要塞攻略で得た捕虜は約三百二十万人。それに対し反乱軍が最終的に支払った身代金は二億帝国マルク。一人頭に換算してみれば六十帝国マルクに過ぎない。相場を十万帝国マルクと見ればコンマ一パーセントにも満たない金額で取引をした事になる。つまり黒姫はそれでも利が有ると見た……。

「正確には黒姫にヴァンフリートを開発させ交易相手にする、という事かな。ヴァンフリートは恒星が不安定で八個ある惑星全てが劣悪な自然環境になっている。そのため入植は行われていない。しかし鉱物資源はそれなりに有るようだ。開発がされなかったのは帝国領に近く危険だったからだろう」
「一度戦いが有ったな」

私の言葉にケスラー提督が頷いた。帝国歴四百八十五年にヴァンフリートで反乱軍との戦いが有った。今から四年前の事だ。自分は参加しなかったが酷い混戦だったという事だけは聞いている。

「ヴァンフリートは同盟の発展になんら寄与していない、レベロ議長はそう言ったそうだ。そのヴァンフリートを黒姫に割譲し開発させる。鉱物資源の半分を反乱軍に売らせる。反乱軍は宇宙艦隊を再建する急務が有った。鉱物資源は幾ら有っても十分と言うことは無い。反乱軍は新たな原料供給源を確保し黒姫は反乱軍にとって新たな原料供給者になったわけだ」
「なるほど、それが利か……」
私の呟きにケスラー提督が頷いた。

「ヴァンフリート割譲は理で考えれば屈辱でしかない。反乱軍内部の主戦派はかなりレベロ議長を責めたようだ。しかし利で考えれば屈辱でもなんでもない、旨味の有る取引でしかなかった。反乱軍にとっても黒姫にとっても帝国にとってもだ」
「帝国にとっても?」
よく分からんな、今までの話では反乱軍と黒姫、辺境に利が有るのは分かるが……。ケスラー提督が私を見て笑った。いかんな、呆れられたか。

「ヴァンフリートで採掘された鉱物資源の半分は辺境星域に届く。製錬され民生品、軍用品に利用される。軍用品はイゼルローン要塞と黒姫一家に納められ、民生品は辺境で使われている」
「なるほど……」
頷いている私を見てまたケスラー提督が笑った。

「オーディンから運ぶより早いのさ、近いからな。その分だけ値段も安い。兵站統括部も積極的に辺境を利用しようとしている。辺境は最前線であるイゼルローン要塞にとって重要な補給基地になりつつあるんだ」
「……」

ケスラー提督が私の顔を覗き込んだ。彼の顔には笑みが有る。
「分かるだろう。いずれ帝国軍はイゼルローン要塞から反乱軍領域へ攻め込む。一年後か二年後か……。その時、辺境星域は、黒姫一家は、後方支援の重要な担い手になるはずだ」
「なるほど……、しかし辺境にそんな産業基盤が有るとは思わなかったが」
辺境と言えば農業、水産業が主体ではなかったか……、しかも生産量は低かったはずだ。昔子供の頃学校でそう教わった記憶が有るが……。

「ここ近年、辺境はかなりの勢いで発展している。黒姫一家が大規模に投資しているからな」
「それは聞いているが……」
「連中が投資しているのは宇宙港の整備や発電所、それに道路、上下水道の整備、主としてインフラ整備だな。それをみて中央からも企業が進出している。イゼルローンに軍用品を収めているのもそれさ」
「辺境は辺境で無くなりつつあるか……」
ケスラー提督が頷いた。

「イゼルローン要塞がヤン・ウェンリーに落とされた時、企業の進出が止まったらしい。しかしイゼルローン要塞を奪回して以来、企業の進出がまた増えているそうだ」
「……まさかとは思うが、奴がイゼルローン要塞を落したのは……」
「そのまさかだと私は思っている。辺境の発展のためには辺境の安定が必要だった。イゼルローン要塞が帝国に有る事が必要だと黒姫は判断した……」

部屋に沈黙が落ちた。先程までケスラー提督は笑みを浮かべていたが今は無い。重苦しい沈黙を振り払うかのようにワインを一口飲んだ。
「信じられない男だな」

「黒姫にとっては身代金などどうでも良かったのだと思う。辺境が安定する事、それにより辺境が発展する事が大事だった。辺境が発展しなければ黒姫一家も大きくはなれないからな……。反乱軍との交易を望んだのもおそらくはそれが理由だ。彼にとっては身代金より交易の方が辺境の発展に役立つと見たのだ」
「……」
ケスラー提督がワインを口に運んだ。少し考えるようなそぶりをしている。

「将来的には辺境星域と反乱軍領域を結んで一つの経済圏を作ろうとしているんじゃないか、私はそんな推測をしている。向こうの人間も似た様な事を考えているかもしれない。自由惑星同盟はもう長くない。そして帝国辺境と言う新しい市場が見つかった。イゼルローン回廊を解放してくれるならそれも悪くないと……」

とんでもない男だ、私が考え込んでいるとケスラー提督がグラスにワインを注いでくれた。
「辺境はこんな感じだ。とんでもない男を相手にしているが敵ではなく味方に付ければ問題は無いと思う。今度はオーディンの話を聞きたいな」

話題を変えようと言うのだろう。残念だな、ケスラー提督。オーディンでも話題になっているのは辺境の事なのだ。
「今オーディンで問題になっているのはヴァンフリート星系は帝国領の一部なのか、それとも黒姫一家の独立した領地なのか、という事だ」
「それはまた厄介な」

ケスラー提督が苦笑した。確かに厄介な問題だ、ケスラー提督は苦笑したがオーディンではこの件で頭を痛めている人間が何人もいる。帝国も同盟も相手を認めていない。政府間の交流は無く捕虜交換も軍が主体になって行っている。

ヴァンフリート割譲条約には帝国と言う文字は何処にも出ていない。条約はあくまで反乱軍と黒姫一家の間で結ばれたものなのだ。そして条約はヴァンフリート星系の主権は黒姫一家に有ると宣言している。ヴァンフリート割譲条約を認めるのであればその主権についても認めざるを得ない。極端な話、黒姫がヴァンフリート王を名乗っても何の不都合もない事になる……。

黒姫一家の主権を無視し帝国領の一部と宣言し軍を派遣すればどうか? その時点でヴァンフリート割譲条約は効力を失う、つまり黒姫一家は反乱軍と交易が出来なくなる。当然だが黒姫は交易を認めたにもかかわらずそれを阻害するような行動を取るのは何故かと抗議するだろう。私がその事を説明するとケスラー提督が溜息を吐いた。

「軍の中には強硬論を吐く人間も居る。ヴァンフリート星系を帝国領として接収すべし。不満を言うようなら黒姫も反乱軍に内通したとして討つべし、とな」
「馬鹿な……、何を考えている……。彼を敵に回すと言うのか……」
ケスラー提督が呆れたような声を出した。

「若手に多いのだ、黒姫を認められない人間が。戦争で大儲けしていると嫌悪している」
「……卿はどう考えている」
ケスラー提督が私を見ている。じっと息を凝らして確かめるような視線だ。

「私は反対だ。そのような事はすべきではないと考えている。信義にもとるしなによりも危険だ。卿と話していて益々そう思った。味方にして利用すべきだ、その方が遥かに利益になる」
「……」
大きく息を吐いた。安心したのだろう。

「黒姫が反乱を起こすなら良い、そういう単純な人間ならな。だがおそらく彼は反乱など起こさない。あっけない程に黙って引き下がるはずだ。そして静かに時を待つ、帝国に報復する時を。その報復は手酷いものになるだろう……。私だけではない、皆そう考えている」
「皆?」

「艦隊司令官は皆だ。常に我々の上を行く男だ、帝国と反乱軍の隙を突いてイゼルローン要塞を攻略する男だ、感情で反乱などは起こさんだろう。反乱を起こすときは帝国を潰す覚悟で来るはずだ」
ケスラー提督がまた息を吐いた……。

「反乱の前に辺境で独立運動が起きかねない」
「ケスラー提督……」
「辺境が発展するには黒姫の力が不可欠だった。その事を辺境星域の住民はよく分かっている。ヴァンフリート割譲条約も辺境星域の発展を促進させるものだという事もだ。条約を否定し黒姫を否定すればどうなるか……」

沈痛と言って良い口調と表情だ。
「辺境は帝国が自分達を迫害していると受け取るだろう。彼らはリップシュタット戦役以来政治的に、経済的に連携を強めている。間違いなく辺境で独立運動が起きるだろう。独立運動の指導者は黒姫だろうな……」
酷い事になりそうだ、溜息が出た……。


 
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