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DQ3 そして現実へ…~もう一人の転生者(別視点)

作者:あちゃ
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初めての…

初めての夜から2日経ち、○○○の痛みもほぼなくなった今日、私はもう一つの初めてを経験する。
つっても、後ろの貫通式じゃないわよ!
そんな恥ずかしい事を想像していたエッチな子には、私のイオナズンを喰らわしちゃうゾ♥

ジパングを出港し、北の陸地にある祠から、初めて旅の扉を使用しサマンオサ地方へと移動した私達…
そう、旅の扉初体験!
すっごく変な感じー!


そして、そのままサマオンサの平原を王都目指して歩き続ける…
これまた初めてな事を体験する。
サンドイッチF○CK初体験?とか言ったヤツ、ぶっ殺す!

DQワールドのフィールドを歩く事が初めての私!
おもっきしイオナズンをぶっ放せると思ったのだが、マイダーリンが私を守る様に目の前で戦う為、邪魔で魔法が使えない。
ま、楽でいいか!

そう思ってたのだが、お父様が呟きやがった。
「レパートリーが無いから、上手く立ち回れないんだ…」
カチーンときたね!
取り敢えずイオ系をコンプしようと思ってたけど、そんな事言ってられないわ!
この親父の鼻を明かす為には、他の魔法も急いで憶えないと…
今夜からでもマイダーリンに教わらないと!


初野宿!
船旅では、各々に個室が与えられていたから問題なかったが、野宿となると勝手が違う。
出来ればお父様には内密に、魔法コンプを目指したい私は、皆さん(特に父)が居る前で、マイダーリンに教わるのはNGなのよ。
だからマイダーリンを連れて、人気のない物陰へ移動したのだが、やりたい盛りの坊やは勘違い君で、いきなりキスをしてくるとリビドー全開!
物覚えの良い若造は、初回戦よりテクニシャンで、私を快楽の渦へと引きずり込んだ。



はうぅー………!
最初だけなのですね…アレなのは…

そして夜が明ける。


全く勉強ナッシング!
違うのよ!
エッチしたいワケじゃないのよ!
でもウルフちゃんに可愛く迫られると、心もお股もフルオープン!
もう、いらっしゃ~い!的な新婚さん気分よ。

ヤバイのよ…
マジで恋する何秒前?
ウルフちゃんは可愛いだけじゃないのよね…
慣れないフィールドを歩いていると、私が疲れたなって感じてきた瞬間に、ソッと手を差し伸べて引いてくれるのよ!
そしてね、優しい笑顔で「大丈夫マリー。疲れたのなら休ませてもらう?」ってな感じで気遣ってくれちゃうプリティーダーリン!


そうこうしている間に、めんそ~れサマンオサ!
魔法の勉強ちっとも出来ず、荒れ果てた目的地へ只今到着。

「何だこの国………偽太后が幅をきかせていた頃のラインハットを思い出すなぁ…」
お父様が荒んだ城下町を眺め、誰にともなく呟いた。
ゲームだと、見た目では判らないラインハットの荒れっぷり…
それは此処サマンオサでも同じな様だ。
ゲームの感覚しかない私には、この荒みっぷりはドン引き要素!

「酷い国ですね…カンダタ、何か情報はあるの?」
「いや…何も聞いた事ねぇーな…モニカはどうだ?」
「アタイも何も聞いてないねぇ…この国は立地条件から、あんまりモンスターにも攻められなかったんだけど………疫病が蔓延してるって話も聞かないし…」
カンダタもモニカも共に情報を持って無い様子で、尋ねたアルル様は些かガッカリ。
どうやらサマンオサの状況を理解しているのは私だけの様だ…さて、どうやって皆さんに伝えるべか?

「おい、待てガキ!」
突然、お父様が1人の子供を掴まえて叫ぶ!
私達の間をすり抜ける様に走り去ろうとした子供は、酷く汚れていて強烈な悪臭を撒き散らしている…
そんな子供の襟首を素手で掴み、臭いが気にならないかの様に接するお父様…

「な、何だよ!!ちょっとぶつかっただけだろ、離せよ!」
まったくですわ…
そんな悪臭は早く離してもらいたいです。
「旦那…このボウズがどうしたんですか?小汚いし離してやりましょうよ!」
「ボウズじゃないよ、女の子だよ。それにこの子…僕の財布をスッたんだ!」

「「「え!?」」」
うそ~ん!
被害妄想じゃないの?
ってか、女の子なのソレ?
「ふ、ふざけんなよ!ぶつかっただけなのに因縁付けんなよ!」
そうよね…それに例えスられたとしても、どうせお金なんて持って無いのだから、別に良いじゃないの!私としては早くその悪臭を捨ててほしいわ…
「や、やめろ…このスケベ中年!!」
しかし私の願いも虚しく、お父様は少女 (?)の服の中に手を突っ込み、スられた(お父様曰く)財布を探してる。

よくもまぁ…あの悪臭の中に手を突っ込めるわね。
これで財布が無かったら、下手物好き男の悪質なセクハラよね!
「スケベ中年だと!?訂正しろ、僕はまだ中年じゃないぞ!………お、あった!」
へー……本当にスリだったのね。
つーか、スケベな事には否定しないんだ…

「あ!そ、それはアタシんだ…アンタのだと言う証拠は無いだろ!」
「ほぅ………じゃぁ中身を言ってみろ!」
「な、中身…は…お、お金だよ!何ゴールドかは忘れたけど…」
あらあら…随分と妥当なお答えね…
そう言っておけば嘘にはならないから、この後に幾らでも言い訳が出来るって寸法ね。

「ぶ~!残念でしたぁ!お金は1ゴールドも入ってません。中に入ってるのは、昨日ビアンカが着けていたブラとパンツです。淡いピンクのスケスケ下着ですぅ!」
はぁ!?
何で財布にそんな物が入ってるの?
スリ少女も驚いた様で、慌てて中身を確認する。

そして出てきた淡いピンクのスケスケ下着…
「わぁ~ぉ!お母様セクスィ~!」
お母様は、あんな物を履いて競争率の高いお父様を誘っているのね!
「リュ、リュカ…もういいでしょ…早くしまってよ………」
いや~ん!
お母様、顔を赤くして恥ずかしがってるぅ…ちょ~かわいい!

「ア、アンタ馬鹿なのか!?何で財布に下着入れてんだよ!」
「うん。被ろうかなと思ったんだけどね…流石にそれは…ねぇ!?だから財布にしまっといた」
この男…何言ってんの?
全然意味が分からないんだけど…
「は、早くしまってよ!」
耐えられなくなったお母様が、素早く下着を引ったくり、隠す様に自分の懐へとしまい込んだ。
「意味分かんないんだけど!何なのアンタ…」
スリ少女も私と同意見の様だ。



 
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