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魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者

作者:blueocean
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第77話 新たな家族の為に

さて、宵の書の戦闘も終わり、皆でスカさんのアジトにやって来たのだが………

「ウーノさん、胡椒取って!!」
「はい!!」

只今キッチンでウーノさんとエタナドと奮闘中。
キャロとダメっ子達はフェリアの指示の元、パーティの準備をしている。

因みに戦闘組は大浴場で疲れを癒していて、スカさんとクアットロはユーリ達の調整をやっている。

「キャロ、唐揚げ揚がった!持っていってくれ!!」

「うん、分かった」

「セイン、私の方も出来たので持っていってください」

「はーい!」

ともかくこっちは大忙しだ。









「はぁ〜気持ち良い〜」
「大きな風呂ね………あの科学者、悪人のアジトみたいな所に住んでると思ったらリビングや大浴場は結構洒落てるわね」

お湯に浸かりながら姉妹がこのアジトについての感想を言い合っていた。
そんな2人をチビッ子マテリアルの3人が睨んでいる。

「「「……………」」」

「あの………王様逹は何でこっちを睨んでくるのかな………?」

「ピンクに赤色………貴様ら一体何故そこまで大きい?」

「えっと………何がですか?」

「おっぱいだよ!」

「おっぱいって………ええっ!?」

大きな声を上げた事で、体を洗い終わったライがこっちに向かってきた。

「ねえねえ、何の話?」

「いや、この2人の胸が………」

そこまで言ってディアは固まる。
目の前に居るのは2人以上に大きい、二つの山の持ち主だったからだ。

「ねえ、2人の胸が何?」

「ライ、ちょっとごめんね」

レヴィがそう言うと、ライの後ろに周り胸を揉んだ。

「きゃん!」
「凄い、これ本物だよ!!」

レヴィはライの胸を揉みながらみんなに教える。

「レヴィ………いいから………離して………」

ライに言われ、手を離すレヴィ。

「ぶぅ〜いいな、いいな〜僕もライくらい大きくなりたい!!」
「別に良くないよ。大きいと動くのに邪魔だし、ブラジャーを直ぐに買わなくちゃいけなくなるし………」

それを聞いていたのか、体を洗いながら石鹸を握りつぶす夜美。

「しかもスタイルもいいわよね………」
「いつも何を食べているのですか?」

アミタがライに質問する。

「星が作ってくれた料理だけだよ。特に変わった事はしてないんだけどな………ケーキだって大好きだから一杯食べるし」
「その割には細いわね………」
「うん、いくら食べても太らないんだ」

聞こえていたのか、今度は星と加奈が石鹸を握り潰した。

「………石鹸が3つも駄目に………」

「ディエチ、あれをするのがお風呂でもお約束なのでしょうか?」

「シュテル、良い子はマネをしちゃダメだよ」

「でも一番大きいのは………」

アミタが言った目線の先には………

「はぁ………やはり風呂での日本酒は至高の一品だ………」

おちょこで日本酒を飲んでいるトーレがいた………









「ドクター………」

「こればかりはどうにも………もう少し時間さえあれば何とか………」

「いいんです、分かってた事ですから………」

「ユーリ………」

「もう一人の私、気にしないでください。例えあと僅かの命であってもあの人の温もりを感じる事が出来たから………だから皆さんには秘密で………湿っぽいのは苦手だから………」

そんな会話がスカリエティのラボで話されていた………









「それじゃあ、こっちの世界のユーリ救出を祝して………乾杯!」

俺の声と共に、パーティが開催された。
と言っても夕食会みたいなもので、文化祭も近い事もあり、そんなに長い間するつもりはない。

ちなみに酒に酔って寝ているトーレさんと、クアットロは欠席している。
クアットロの欠席の理由は分からないけど………

「ほら、ユーリも食べなさい。せっかく食べられるようになったんだから遠慮しないの」

「あ、ありがとう星」
「ありがとう」

2人のユーリが星の取ったマーボー豆腐を食べる。

「「か、辛い………」」

「でも美味しいでしょ?」

「うん………」
「美味しい………」

そんな様子を微笑ましく見ている大人組。
チビッ子逹はチビッ子逹でダメっ子と何やら争うように料理を貪るように食べている。

「零治」

そこにグラスを持った桐谷と加奈がやって来た。

「2人共ありがとな、おかげで助かった」

「別に構わないさ」

「兄さんのトラブルはいつもの事だしね」

「いや、トラブルじゃ無いんだけどな………」

苦笑いしながら俺は言う。

「しかし、こうやって笑顔が溢れてると苦労したかいがあったと思えるな………」

「桐谷、オヤジくさいわよ………」

「精神年齢はそれくらいだろ」

「私達はそこまでいってないわよ。いっているのは兄さんだけ」

「おい!俺が年寄りみたいじゃねえか!!」

「まあ中身は全然成長してないからそんな風には思えないがな」

「そうね」

そう言って2人が笑い始めた。
ったく、この2人は………

「あれ………?」

ふと見ると部屋から出ていこうとするユーリが視線に入った。
静かに出ていくユーリ。
トイレか………?

だけどそれ以上に妙な違和感を感じた。

(そういえば宵の書にエグザミアは取り込まれたんだっけ………?)

もう終わった事を今、思い出す。

(その状態で宵の書を破壊したんだよな………)

最悪な結果を思い浮かべる。
だけど、ユーリは普通に元気だった。
ついさっきまでみんなに囲まれ美味しそうに料理を食べていた。

(なのに何故こんなに引っかかるんだ………?)

同じ様な事が確かどこかで………

「そうだ!!リインフォース!!」

「えっ!?」
「何だ!?」

いきなり出した大声で桐谷と加奈が驚いて声を上げた。

「くそっ!?スカさんは何故何も言わなかったんだ!!」

「おい、零治!」

桐谷に声をかけられたが、俺は無視して、さっき出ていったユーリを追いかけに行った。










「くそっ、どこに行ったんだ!?」

『マスター、どうしたんですか?』

「ユーリのやろう、一人で静かに消える気だ!!」

『えっ!?作戦は成功したじゃないですか!』

「確かに成功した。だけど、ユーリの核のエグザミアは宵の書に吸収されていた。まだ完全に吸収される前に助け出したが、それでも限界に近いくらいダメージを負っていたんだ!!」

俺はがむしゃらに走り回る。

「くそ、早く行かないと………俺なら助けられるんだ、消える前に会わないと………」

『………それは本当?』

いきなり目の前にディスプレイが展開された。
画面にはクアットロが映し出されている。

「お前………知ってたな?」

『ユーリちゃんに言うなって言われたのよ。他にもドクターともう一人のユーリちゃんが知ってるわ』

スカさん、しかもユーリもか………

『彼女は自分の体の事を分かっていたみたいよ。そしてその運命も受け入れる覚悟も出来ている。ドクターももっと時間があれば助けられたかもしれないって謝ってたわ。ドクターも悔しいのよ。だからそんな顔しないで………』

「………悪い」

そうだよな、スカさんやクアットロだって悔しい筈だ。

『それより、さっき言ってたけど本当に助けられるの?』

「………ああ、俺にはその手段がある」

『どうやるつもりよ?』

「簡単さ、奇跡を起こすのさ」

『奇跡………?』

「ああ」

俺の答えを聞くと、クアットロは心底ガッカリした様に肩をガックリ落とした。

『何よそんな非科学的な事を………無理よ、奇跡なんて絶対に起こりっこない………』

「いや、起きるさ。いや、俺が起こしてみせる。だからユーリの居場所を教えてくれ」

『………駄目よ。教えたら彼女の覚悟を曲げてしまう。きっと後悔しながら消えていってしまう………そんな思いはさせたくない………』

「なあクアットロ、俺を信じてくれないか?」

俺はクアットロの目を見て話す。

『そんな顔しても駄目よ。絶対に無理だから………』

「いや救える、俺なら!!」

俺は彼女の目を離さない。

『………何でそこまで………何で!!』

「俺は家族の為なら不可能な事なんてないからさ」

俺は目を離さず、自信満々に言い切る。

『………そこまで言うなら良いわ。奇跡を起こしてみせなさいよ!だけど、奇跡が起きなくて、彼女が苦しい思いをして消える事になったら私は一生許さないわよ!!』

そう言って何やら操作し始めた。
するとディスプレイに地図が写し出された。

『そこにユーリが居るわ』

「ありがとうクアットロ」

俺はお礼を言って、ユーリの所に向かって走り始めた。














「これでよかったんです………」

消えかかってる右手を見ながらユーリが呟く。

「最後にレイに会えましたし、僅かだったけれど楽しい時間も過ごせた………」

周りには何も無い。質素な壁に囲まれた一室。
その中心にユーリが静かにそこにいた。

「私は幸せでした………宵の書に蝕まれていたのを助けられ、みんなと楽しい時間も過ごせた。そして何よりレイの優しく、温かい心に触れられた………」

そう呟いていると今度は左手が消え始めた。

「ありがとう………そしてごめんなさい………皆さんさようなら………」

目を瞑り、消えるのを待っていると………

「………それが本当にお前の気持ちか?」

「えっ!?」

不意に声が聞こえた。
声のする方を見ると、肩で息をしている零治がそこに居た………









「何がごめんなさいだ!何がさようならだ!俺達がどれだけ苦労したと思ってる!!」

「レイ!?なぜここに………」

『ごめんなさい、感づいたので私が教えましたわ………』

「クアットロ………そうですか………まあ別に構わないです………」

ユーリを見ると両腕が透けてきている。

「ユーリ!?お前………」

「見られたく無かった………消える時くらい静かに消えようと思ったのに………」

顔が下を向いているためどんな顔をしているのかよく見えない。
だけど肩が震えているのが分かる。

「お前………」

「何で!!何で私の所に来たんですか!!何で一人にしてくれないんですか!!私は覚悟を決めてたのに………!!」

そう言った顔には涙が流れていた………

「ユーリ………」
「帰って下さい!!私を一人に………」

俺は言い切る前にユーリを抱きしめた。

「………離して……下さい………」

「嫌だね、こんな馬鹿な奴を放っておく訳にはいかないだろうが………」

「馬鹿………じゃ無いです………」

そう言いながらユーリも消えかかっている両腕を俺の背中に回してきた。

「やっぱり温かい………」

「そうだろうな………これが人の温もりって奴さ」

「人の温もり………」

そう呟いて顔を埋めた。

「気持ちいい………」
「だけどお前はそれも手放そうとしているんだぞ、それでいいのか?」

埋めた顔を上げて俺を見るユーリ。

「………本当は嫌です。もっとみんなと一緒にいたい。色んな事をしたい!そして何より会ったばかりでさようならなんかしたくない………したくないよ………」

涙を流しながら俺に訴えるユーリ。

「だったら俺に任せろ。お前の運命なんて俺が変えてやる。奇跡を起こしてやるよ」

俺は目を閉じ、懐かしのじいさんに会いに行くことにした。










「ほっほ〜中々面白い事になっとるな〜」

目を開けるとそこには最初に会った時のじいさんがいた。

「そう言うって事は状況を把握してるって事だよな?だったら俺の願いも分かるな」
「うむ。しかし最後じゃぞ?最後の願いはそれでいいのか?」
「ああ、あいつだって俺の家族なんだ。みすみす消えさせてたまるか」

「そうか………あい分かった。この願いが完了すればもう儂と会うこともないじゃろ………そうだ、この際だ、サービスすることにしようかの………」

「サービス?」

「お前にはお前の知らぬレアスキルが備わっておる」

「はぁ!?何だそれ?何をしてんだ神様じいさん!!」

「儂じゃないぞ。それに儂だってきがつかんかったんじゃ………あやつと話すまではな。

「あやつ?あやつって………?」

「誰がやったかは教えられん。それが約束での」

「何だよそれ………」

「ただ、悪い能力では無い。あまり気にするな。必要になれば勝手に発動してくれる」

「気にするっての………」

俺が文句を言っていると体が透けてきた。

「では、そろそろ別れみたいじゃの」

「そうみたいだ………お世話になったな」

「なんの。これからも楽しみにしとるぞ〜」

神様にそう言われた後、俺は意識を失った。









「レイ?」

「ああ悪い。………じゃあ行くぞ、お前に奇跡を見せてやる」

俺はユーリから少し離れ、目を瞑って、いかにも詠唱を始めるような構えをする。

「………かの者を死の淵から取り戻せ、レイズデッド」

星逹の時と同じ呪文を唱える。詠唱を終えると、光の輪がユーリを包み込む。

「あれ………体が………」

消えかかっていた両腕も元通りになり、いつもと変わらないユーリがそこに居た。

「これでお前も星逹と同じだ。だけどその代わり、エグザミアは無くなったけどな」

「どういう事………ですか?」

「星逹と同じだよ。人になったってこと」

「えっ!?でも私は………」

「なら試しに指を切ってみろ、血が出るはずだ」

そう言うとユーリが指を噛んだ。

「本当だ………鉄の味がする………これが血なんだ………」

指を舐めながら涙を流すユーリ。

「これでお前は消えなくて良い。これからはずっと一緒だ」

「一緒………?本当に良いの?レイやみんなと一緒に居て良いの?」

「ああ、もうお前も俺達の家族だよ。だから星逹の所に戻ったら謝れよ」

「うん!!」

初めて笑顔になるユーリ。

「あっ、そうだ!名前どうする?」

「名前………ですか?」

「ああ。アイツらにも名前を付けたからさ。それにもう一人ユーリがいるし、分かりづらいだろ?」

「そうですね………ならレイに任せます」

「えっ!?自分で考えないのか?」

「はい、星逹と同じ様にレイが考えて下さい」

う〜ん、どうするか………
あの時は頭文字の漢字をそのままって感じだからな………

ユーリ、ユーリ………

「有栖………優理でどうだ?優しいに(マテリアル)の盟主の理。………理は由来が名前っぽくないか………」

「いいえ、気に入りました。最後の理も私らしいです」

「そうか………」

気に入ってもらえて何よりだ。

「さて、そろそろ戻るか………」

そう言って部屋を出ようとすると………

「レイ!」

腕をつかまれた。

「優理、動きづらいだろ………」

「レイ、温かい………」

「ったく………」

そんなに嬉しそうに掴まれたら邪魔だって言えないだろうが………

「………今回だけだぞ」

「い〜や」

いや、可愛く言われてもな………
っていうかキャラが違う。

「レイ、ありがとう。大好き!!」
「はいはい………」

そんな感じで、俺達はリビングに戻った。








「何が起こったの………?」

隠れて部屋の様子を見ていたクアットロが呟いた。

「デバイスも使ってない様子から見ると魔法ではない?………ってことはレアスキルなのかしら?でもそうだとしてもプログラムを人にするってどんな能力よ………」

頭を抑えるクアットロ。
それくらい零治のしたことが信じられなかった。

「本当に訳が分からないわ………」

零治を見ながらクアットロは一人呟いていたのだった………











帰ってくると皆が優理に詰め寄ってきた。
皆、顔に涙の跡がある。
スカさんはとても驚いているが………

「心配したんですからね!」
「何で勝手な事したのさ!」
「残された者の事は考えなかったのか!?」

星逹大人マテリアルが優理に食いついて文句を言っている。
他のみんなは、文句を言うのを今かと待っている。

「レイ………助け………」

「駄目だ。勝手に消えようとした罰だ。最後までしっかり聞くように」

俺の後ろに隠れてる優理を前に押し出し、俺はスカさんの所へ向かった………









「零治君、一体何をしたんだね?」
「最後の裏技。スカさん俺怒ってるぜ」
「ああ、分かってる。怒られる覚悟もしてるよ。それでも彼女には楽に逝かせたかった。何も出来なかった私のせめてもの償いだったんだ………」

その気持ちも分からないでも無い。
だけど、それでも教えて欲しかった………

「殴るなり好きにするといい。私は何もしないよ」

そう言って目を瞑るスカさん。
………そっちがその気なら。

俺は手をスカさんの顔に置き、中指を思いっきり引っ張って放した。

「いた!?」

額を抑え、うずくまるスカさん。

「デコピン、それも痛いやつ。これでチャラな」
「零治君!?………全く、君って人は………」

そう言って苦笑いするスカさん。
その顔はさっきの思いつめた顔とは違い、スッキリしていた。

「レイ………」

フラフラと俺に抱きついて来る優理。
どうやら開放されたようだ。

「おい、まだ終わってないぞ」

「まだ何かあるの………?」

「みんなに言うことがあるだろ?」

「言うこと………?あっ!!」

思い出したのか、俺から離れ、みんなの方を向く優理。

「皆さん、私の名前は有栖優理になりました!迷惑をかけてしまいましたが、これからも仲良くしてください!!」

そう言って頭を下げた。










「これでパーティもお開きだな………」

優理の自己紹介も終わり、その後も思いっきり盛り上がったパーティも終りを向かえ、家に帰る事になった。
スカさんは泊まっていけと言ってくれたが、文化祭も直ぐでこれ以上休んだらアリサに殺されると言うことで、遠慮することにした。

後、優理にリンカーコアがあるのかを後日調べてもらう事にした。
これ以上遅くなったら明日に影響がそうだしな………


その帰り道………

「文化祭?文化祭って何ですか?」

このアミタの一言で俺の心配事が更に増える事となった………






「文化祭は学校のお祭りみたいな奴っス」

「「「「お祭り!?」」」」

チビッ子マテリアル逹の反応が半端ない。
目がキラキラしてる………

「へえ〜面白そうね………」

どうやらキリエも興味津々の様で………

「ドクター逹も来るんだよ」

セインが補足するようにキリエ逹に教える。

「なら私達も行ってみましょうか?どうですか王様」
「無論だ!帰る前に行ってみようぞ!!」

「「やったー!!」」
「楽しみです………」

うわ、やっぱり来る事になっちゃった………

「レイ兄、桐谷兄、こうなったら気合入れて女装するっきゃないっスね〜」

「「「「「「「女装!?」」」」」」」

やっぱりそういう反応だよな………

「そうなんだ!男女逆転祭りって名目で、男子は女装、女子は男装することになってるんだ!!」

ノーヴェ、そんなに気合入れて言わなくても………

「じゃあ星逹も男装するのですか?」
「ええ。まあそんなに気にしないのですが………」

「「気にするだろ普通!!」」

「2人があんななので………」

いや、そうなるって男子なら。

「女装………ぷぷっ!!これは行かなくちゃね、姉さん」

「ええっ!?ま、まあ面白そうかな………」

クソピンク………
アミタも無理に妹に合わせようとしなくていいぞ。

「ねえ、フェリアは何を着るの?」

「ん?まだ分からない。本番で決めるらしいのでな………」

「フェリアなら何でも似合うよ!!だっておっぱい小さいし!!」

そんなレヴィの一言で空気が固まった。

「ま、待て!!フェリア、落ち着け、子供の戯言だ!!」
「は、離せ夜美!!ここで黙るわけには………」

拳を振り上げ、今にもレヴィの落としそうになってるフェリアを夜美が一生懸命止めてる。
当の本人は気づかず、一番先頭で鼻歌を歌ってる。

子供って残酷なのよね………

「零治、聞いてるか?女装する際、すね毛をしっかり剃るようにって連絡が来てるらしいぞ」
「………マジ?」

桐谷に衝撃的な一言を言われた。
文化祭、不安だ………



それに、チビッ子マテリアル逹が学校に来たら結構問題あるんじゃね? 
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