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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第十五話 スサノオと決戦とハイパーカブトその七

「そろそろだな」
「御互いに点数が少なくなってるけれど」
「天道さんがやや劣勢だな」
 そのことは数字に出ていた。既にだ。
「このままだとな」
「負ける」
「ああ、天道さんはどうするんだ?」
 天道のハイパーカブトも果敢に闘っている。しかし次第にだった。
 守勢に回ってきていた。それを見てだった。雄二は言った。
「このままだとやばいんだが」
「安心してくれ」
 彼等にだ。加賀美が出て来て言ってきた。
「あいつはそう簡単にやられる奴じゃない」
「だからなんですね」
「この戦いでも」
「しかもあいつは進化する奴だ」
 天道自身が言う通りだ。彼は進化する男だった。
「それも光速でな」
「光の速さの進化。それなら」
「この戦いでも」
「安心して見ていてくれ」
 加賀美は苦戦するハイパーカブトを見ても動じない。
「あいつは絶対に勝つ」
「わかりました。それじゃあ」
「今は」
 雄二も翔子もライダー達には素直だった。そうしてだった。
 天道の闘いを見守る。その闘いは。
 やはり天道が劣勢になってきていた。得点が減ってきていた。 
 その彼にだ。スサノオは問うた。
「さて、そろそろ終わりか」
「そう思うか」
 ハイパーカブトとしてだ。天道はスサノオの言葉に言い返した。
「俺がこれで終わりだと」
「違うな」
「そうだ、違う」
 まさにその通りだとだ。天道自身も言う。
 そしてだ。右手に持つその剣をだ。
 横にだ。肩の高さで掲げる。そうして言うのだった。
「一撃で決める」
「全ての教科で仕掛けるのだな」
「俺の進化を見せてやる」
 天道がこう言うとだった。彼のところにだ。
 全てのライダーシステムが来た。そうしてだ。 
 右手に持つその剣にだ。次々と自ら装着されていく。
『ザビーセットオン』
『ドレイクセットオン』
『サソードセットオン』
『パンチホッパーセットオン』
『キックホッパーセットオン』
『コーカサスセットオン』
『ヘラクスセットオン』
『ケタロスセットオン』
『ガタックセットオン』
 そしてだった。天道が自ら出したダークカブトのシステムも一旦飛んでから剣の一部に止まりだ。この機械音が告げられたのだった。
『ダークカブトセットオン』
『オールライダーセットオン』
「凄いのう、全てのライダーシステムが装着されたぞ」
 秀吉もそれを見て思わず唸る。
「あの力ならスサノオといえどもじゃ」
「いや、あれだけじゃないんだ」
 宗朗がその秀吉に話す。
「天道さんはあれに加えて」
「まだあるというのか」
「そう、見ているんだ」
 実際にだ。天道のその背を見ながらだ。宗朗は言う。
「あの人がさらに何をするか」
「まさか。あれ以上のことができるというのか」
「天道さんの進化は光速の進化だね」
 宗朗もだ。このことを言うのだった。
「それならね」
「あれ以上のことがか」
「できるよ。必ずね」
 そしてだ。実際にだった。剣を持つ天道がだ。
 分身した。二つが三つ、三つが四つ、そして四つが五つにだ。
 その天道にだ。スサノオは問うたのだった。
「それが君の新しい力か」
「言っておくが分身したからといってだ」
「一つ一つの力は弱まった訳ではないな」
「言った筈だ。俺の進化は光速だ」
 五人の天道がそれぞれ言う。
 
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