非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
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第139話『裏切り』
暗く深い意識の底で、あの夏の出来事を思い出す。
『ようこそ、──へ。歓迎する』
あの時の自分が、今でも許せない。
目の前に差し出された"力"に心を奪われ、抗うことができなかった。欲に囚われた自分が、ただただ憎い。
『最初の任務は────だ。簡単だろ?』
確かに簡単な任務だった。日程と場所と、警備の配置を伝えるだけ。あとは勝手に実行してくれる。だから断れなかった。
圧倒的な力と無力な自分。関わってしまった時点で、もう運命に抗う術など残されていなかった。
『次の任務場所は日城中だ。担当は──』
『っ、俺がやります! やらせてください!』
『……いいだろう。お前に任せる』
だから、せめて自分の居場所だけは守りたかった。命令さえ守れば、誰も傷つかずに済む。自分がやらなければいけなかった。
『お前にはこの力を与える。上手く使え』
身に余る力を与えられ、罪悪感に押しつぶされながら、任務を遂行する。最初は心地良かったが、それでも彼らには及ばなかった。
後悔、自己嫌悪、罪悪感、だけじゃない。それ以上に強くあったのは──劣等感。
なぜ自分だけが、こんな目に遭わなければいけないのか。最初から力さえあれば、こんな選択をする必要なんて──裏切る必要なんて、なかったのに。
全部、あいつのせいだ。
あいつが眩しいから、自分も夢を見てしまった。
「──い」
「ぁ……?」
遠くから霞むように聞こえてくる声に意識が揺り起こされる。
「──い!」
この声には聞き覚えがある……いや、忘れるはずがない。明るくて、素直で、優しくて、恵まれてて、謙虚で、いつも真っ直ぐで──嫌いな奴の声だから。
「……やめ、ろ」
ゆっくりと目を開き、耳を澄まし、鼻を鳴らし、指先を感じ、舌を動かす。その声で、俺の名前を呼ぶな。もう俺は、そっち側には戻れないんだ。これ以上、俺を惨めな気持ちにしないでくれ。
「──北上先輩!」
──俺は、裏切り者なんだ。
*
「花織、考えたんだけどさ」
「ん〜?」
「この鏡って領土の影響じゃん?」
「そうね〜。ここまで大規模なものは見たことないけど〜」
月は鏡の壁を指先でなぞりながら、花織に視線を向けた。廊下には人影の代わりに二人の虚像が並び、ただ足音と話し声だけが響く。
時は少し遡る。月と花織は終夜と緋翼と分かれた後、廊下の奥──普段でも滅多に人が来ないようなひっそりとした空間へ足を運んでいた。その目的は、
「例えば、『領土の中で領土を使う』とどうなると思う?」
「う〜ん……領土同士がぶつかって相殺するとか〜?」
「やっぱそう思うよね? だからちょっと試してみたくてさ」
「なるほど〜。だからこんな所まで来たのね〜」
「端っこの方が領土の影響も少なそうだしね。じゃ、久々にいくよ──」
月は深く息を吸い込み、静かに吐き出した。瞼を閉じ、感覚を一点に研ぎ澄ます。集中──心臓の鼓動が、血液だけでなく魔力までも全身に巡らせていくのを感じる。意識を身体の中心へと沈め、自分こそがこの世界の核だと信じ込み、そこから波紋のように外へと魔力を解き放つ。
「"領土・星空ドーム"!」
月の発声と共に領土の相殺で空間がねじ曲がった。魔力が夜空を描き出し、周囲を包み込んでいく。
これが月の使用する領土。夜空を展開し、己の"夜"の力を強制的に発動させることができるというもの。
「……花織、これどうなってる?」
月は手応えを確かめながら、花織に問いかける。
自分の視点では全てが夜空に見えるが、傍目ではどうだろうか。
「領土は発動してるけど……う〜ん、月ちゃんの周りだけだね〜」
「マジ? 結構本気出したんだけどなぁ〜」
軽口を叩きつつも、月は内心で舌打ちする。
相殺できるという仮説は合っていたが、どうやら出力負けしたようだ。しかも圧倒的な差で。
「あわよくば主導権奪えるかな〜って思ったけど、そう上手くはいかないか。でも、これだけの領土があれば十分」
出力負けしたことは問題ではない。『領土を相殺する』という目的は確かに達成できたのだから。
ニヤリと笑う月が壁に手を伸ばすと、なんと消えていたはずの窓が月の領土に入ったことで元の姿を現した。
そのまま窓を開け放つと、久方ぶりの風が頬を撫でる。しばらくミラーハウスに閉じ込められていたから、その感覚がとても心地良い。
外には、少なくとも目に見える異変は広がっていない。
「あたしたちでも脱出して、助けを呼ぼう」
「今頃風香ちゃんや舞ちゃんも心配してるだろうしね〜」
月の言葉に花織は頷く。
二人は、この場にいない【花鳥風月】の仲間の顔を思い浮かべながら、そっと足を踏み出した。
「終夜、緋翼ちゃん……ちょっと離れるけど、必ず助けに戻るからね」
月はそう誓い、そのまま窓の外へと身を投じた。
*
一方、彼女が案じていた終夜と緋翼は、突如響いた轟音を耳にし、音のした方向へと向かっていた。
「爆発が起きたのは、この辺りか……?」
「全部鏡になってるから、違いがわかりにくいわね……」
この先の曲がり角を抜ければ保健室、そのさらに奥には体育館へ続く渡り廊下がある。だが今は、その全てが鏡の壁で閉ざされている、はずだった。
「こっちかな〜……お?」
「何か見つけた?」
「保健室が開いてるぞ。しかも鏡張りじゃない」
最初に気づいた違和感は、保健室のドアが開きっぱなしになっていることだった。さらに、その向こうに見える室内は、鏡張りではない様子だ。
「どういうこと? 塞がれてるって話じゃなかったの?」
「そのはずなんだが……爆発と何か関係があるのか?」
二人は恐る恐る保健室へ近づき、中を覗き込む。すると、
「うわっ」
「何よこれ……」
中は荒れ果てていた。倒れた椅子、散乱した器具、棚のガラスは粉々に割れ、普段の整然とした様子は影も形もない。
緋翼が怪訝そうに周囲を見渡すと、ふとドアの裏側に目が止まる。
「わ、ちょっと見て! ドアの裏側、すっごく歪んでる!」
「こりゃすげぇな。中も荒れてるし……。爆発というより、まるで地震でもあったみたいだな」
終夜は腕組みをして辺りを見回した。とりあえず現状をつぶさに観察する。
「鏡男の仕業?」
「どうだろな。この荒れ方は人為的には見えねぇ……あ、でも俺が魔術を暴走させた時、部屋がこんな感じになったっけ」
「やめて、思い出させないでよその話。あの時は本当に怖かったんだから」
終夜が冗談で昔話を口にすると、緋翼は心底嫌そうな表情でそう返す。終夜にとっては己の未熟さを知る良き思い出だが、緋翼にとっては単なるトラウマのようだった。
「悪い悪い。けど、それじゃないなら……動物が暴れたとか?」
「何それ、さすがにないでしょ」
「いや、あながち間違ってないかもしれねぇぜ?」
終夜はしゃがみ込み、床に落ちていた何かを拾い上げた。十センチほどの毛だ。触ると硬く、色は薄い茶色をしている。
「ほら、髪の毛には見えないだろ」
「……確かに。こんな太い毛、人間のじゃないわね」
「お、長いのもあるぞ。もしかしたら相当デカい動物かもな。馬とか、ライオンのたてがみとか」
「冗談でしょ! そんなの学校にいたら大騒ぎになるじゃない!」
二人は改めて床を見回す。思った以上に、同じ毛があちこちに散らばっている。まるで犬や猫を飼っている家の抜け毛状態。ただし、毛の長さからしてもっと巨大な何かだ。
──と、そんな考察をしていると、教室の外から誰かが駆けてくる足音が聴こえてきた。
「誰か来る!」
「まさか敵がのこのこ戻ってきたか?」
この保健室は敵にとって何らかの意味を持つスペースなはず。ドアを閉め損ねたことに気づいて戻ってきたのかもしれない。
しかし、ドアから顔を覗かせたのは見慣れた後輩だった。
「ぜぇ……ぜぇ……あえ、せんぱいたち……?」
「暁じゃないか! 無事だったか」
今にも倒れそうな疲れ切った表情の伸太郎。彼には珍しく、走ってここまで来たのだろう。
滴る汗を拭い、荒い呼吸を整えながら、彼は口を開く。
「先輩たちもご無事で何よりっす」
「他の部員は?」
「結月と天野は一般人の護衛で教室に待機中っす。晴登は……」
「三浦がどうした? 何かあったのか?」
「……今、鏡の中にいます」
終夜が状況を確認すると、伸太郎は少し迷った後に正直に答えた。一瞬の沈黙。終夜は低く呟いた。
「つまり、敵陣に乗り込んだと?」
「……はい。でも、作戦を立てたのは俺っす! あいつは俺の代わりに実行してるだけなんすよ! 責めるなら俺を──」
「別に責めやしねぇよ。この状況を打開するためには多少リスクを負う必要があったのも事実だ。本来なら俺が引き受けるべき役目だった」
「それを言うなら私だって。後輩だけ危険に晒すなんて、私のプライドが許さないわ」
終夜も内心では、領土を破壊するか鏡男を倒すかしなければ、事態は好転しないことをわかっていた。だがリスクを言い訳にして、消極的な行動をしてしまった。後輩に先を越されるなんて、元部長として情けない。
「それで、何か収穫はあったのか?」
「いえ、連絡が取れないので何も。何かあれば外に出るようには言ったんすけど、そもそも出られないんじゃないかと」
「だろうな。大方複製体を利用して鏡の中に入ったんだろ? 同じ手を使わせてくれる訳ないよな」
行きはよいよい帰りは何とやら。鏡の中に入ったはいいが、晴登が帰ってくるには鏡男を倒す以外に選択肢はないだろう。
だが先程から現実世界で複製体の姿が見えない。そのため、終夜たちも鏡の中に入って援護することはできそうになかった。
「黒木先輩たちの方は?」
「これを見てくれ」
「何すかこれ」
「おそらく大型の動物の体毛だ。こいつが保健室から勢い良く飛び出たせいで、あの爆発音が鳴ったんだ」
「なるほど……?」
終夜はさっき拾った十センチ程の体毛とひしゃげたドアを見せながら説明した。そんな突拍子もない話が飛び出すとは思いもしなかった伸太郎は、呆気にとられた顔で一応納得する。
「でも、ここに来るまでに鳴き声も足音も特に聴こえなかったっすけど?」
「そうだ。俺たちもすれ違うどころか存在すら認知してない。だから、この動物は『鏡の中』に飛び出していったんじゃないかと思ってる」
爆発音が鳴ってから、終夜たちが駆けつけるまでにそう時間はかかっていない。
にもかかわらず、もし馬やライオン級の大型動物が校内にいたなら、さすがに何らかの気配や物音がするはずだ。それがないということは、その存在は現実世界に干渉しない、鏡の中にいるのだという結論に至る。
「……めちゃくちゃな考察っすけど、否定はできないっすね。でも鏡の中ってことは──」
「三浦が危ねぇ。急いで助ける方法を考えるぞ」
*
「……次から次に、どうなってんだよ」
鏡男を追いかけて辿り着いた保健室。その廊下の中央に、天井に届かんばかりの巨大な狐が現れた。何を言っているのかわからないかもしれないが、それは晴登自身にもわからない。
「まさか……魔獣?」
現実にこんなサイズの狐がいるなんて聞いたことがないし、思い当たるとすれば異世界の独自の生態系で育った魔獣の存在。しかし、そんなことはありえないと晴登はすぐに首を振る。
次の可能性として考えられるのは、もちろん魔術。むしろ相手が魔術師なら、こっちの方が本命だ。
複製体で作られたものか、あるいはサイズや姿を変える系統の魔術か。いくつかの可能性は浮かぶが──もし、これが『狐に変化する魔術』によるものだとしたら。頬を一筋、嫌な汗が伝った。
でもまずは、その狐が見つめる先に倒れている人物を助けなくては。
「──北上先輩!」
晴登は反射的に駆け出す。狐の前脚が振り下ろされる直前、間一髪、彼の身体を横から突き飛ばした。
「痛っ……!」
床に転がりながら、北上が呻き声を上げる。
ドアを開けた瞬間に吹き飛ばされた衝撃で気を失っていたが、どうやら意識が戻ったようだ。
「大丈夫ですか、北上先輩!」
「何が……?」
混乱する北上の表情は、まだ状況を理解し切れていない。だが視線を上げた瞬間、目に映った異形の姿に驚愕の色を隠せなかった。
「な、何だよあれ……」
「下がってください! "天翔波"!!」
『──ッ!』
晴登は北上を庇うように一歩前に出ると、風を放って牽制する。迸る突風が正面から襲いかかり、虚を突かれた大狐は驚いたような声を上げて踵を返す。そのまま晴登たちが来た方に姿を消してしまった。
「やべ、逃げた……追いましょう、北上先輩!」
「……」
「北上先輩?」
大狐の正体は未だ不明だが、嫌な予感がするし、このまま見過ごす理由はない。
北上に声をかけ、晴登はすぐさま後を追おうとする。が、
「……何で助けた」
北上は低く、静かな声を漏らした。彼の鋭い眼差しが晴登に鈍く突き刺さる。
「何でって……当たり前じゃないですか」
「当たり前? 敵を助けることがか?」
「敵って、北上先輩は敵じゃ──」
「──俺は、スサノオの一員だ」
晴登の言葉を遮るように、北上が鋭く言い放つ。
その瞬間、空気が一気に張り詰めた。さっきまでの危機は去ったはずなのに、別の緊張が場を席巻する。
フードを剥いだあの瞬間から、薄々そうだとは思っていた。でも本人の口から聞くまではまだ確証は持てないと、希望も持っていた。それが今、彼の手によって打ち砕かれてしまう。
「……そうですか。わかったので、早くさっきの狐を追いましょう」
「……は? なんで何も訊かないんだよ」
「まだ話せないって言ったのは、北上先輩の方じゃないですか」
希望が潰えたにしては、晴登は冷静だった。むしろ皮肉を返せるほどの余裕すらある。
雑念は北上を追う前に既に払拭した。今の晴登の最優先事項は『みんなを守ること』。北上がこうして目の前にいるのであれば、逃げていった大狐の方が気になってしまう。
「っ、あぁそうかよ! 俺のことは眼中にもねぇってか!」
大狐が逃げていった方を振り返り、今にも走り出そうとした晴登に対して、北上は声を荒らげた。晴登としては話を切り上げたつもりだったので、その返しに呆気にとられる。
「そんなことは言ってません!」
「嘘つけ! この力があっても、お前に全然歯が立たなかった! 俺なんて雑魚同然なんだろ!」
「違います!」
「違う? 何が違うんだよ! 魔術を使えない俺のことなんて見下してたんだろ! だからスサノオの一員だって言っても全くビビりもしねぇ。さっきお前と戦ってたのは誰だ? 学校をこんなにして、一般人を連れ去って、文化祭をめちゃくちゃにしたのは俺だ! それでも俺のことを敵じゃないって言うのか?!」
「──そうですよ」
「あ?」
確かに北上の言うことは間違っていない。
鏡男の正体が北上だとわかってから、魔術の扱いにも戦闘にも慣れていないことにも納得した。ゆえに、晴登は北上のことを脅威だと思っていない。でも、雑魚だとか取るに足らない存在だとか、そういう意味じゃないのだ。
「俺にとって北上先輩は北上先輩で、敵じゃありません!」
「……っ、わかんねぇ奴だな! その考えが甘いんだよ! 俺は裏切り者で、お前は魔術部部長としてこの学校を守らなきゃいけねぇ! だから俺のことを許しちゃいけねぇんだよ!」
「そんなこと、誰が決めたんですか!」
「はぁ? 決めるも何も当たり前のことで──」
「俺の『当たり前』は俺が決めます! この学校で、先輩たちと一緒に魔術部で楽しく活動する。それが俺の守りたい、当たり前の日常なんです! そこには北上先輩もいなきゃいけないんですよ!」
晴登にとって、北上は魔術部の先輩であり、苦楽を共にした仲間であった。彼がどんな境遇であろうと、胸を張って声を大にして仲間だと宣言できる。
「……お前、馬鹿なのか? もう戻れる訳ないだろ」
「今は俺が部長です。部長が部員だと認めれば、それでいいんじゃないんですか?」
晴登の言葉を聞いて、北上は唇を噛みしめ、拳を握りしめる。
「……ふざけんなよ。じゃあ俺の覚悟はどうなるんだ。誰にも言えずに苦しかった。本当は裏切りたくなかったのに、せざるを得なかった。もう魔術部にも、この学校にもいられなくても、死ぬよりはマシだった。その俺の覚悟はっ! どうなるんだよっ!」
涙を零しながら、北上は叫んだ。しかし事情を知らない晴登にとって、彼の考えも覚悟も知る由がなかった。
──だから、あえてこう答える。
「知りません!」
「……はぁ?」
たぶん今日一番の素っ頓狂な声が飛んだ。
言葉通りに捉えるなら、北上は苦しい思いをしたのだろう。仲間を裏切った自覚があるなら、さぞ心を痛めたことだろう。
それでも、晴登が北上に伝えたいことは前にも後にもたった一つだ。
「北上先輩が何を背負っているのかなんて、俺にはわかりません。でも、先輩が魔術部の一員であることには変わらないと思います。もし許しが欲しいんだったら、あとで俺や他の部員に事情を話してくれればいいです。守って欲しいんだったら、俺たちで守ります。それじゃダメですか?」
北上は魔術部の一員。その事実だけは天地がひっくり返っても変わらない。
晴登は絶対に彼を見捨てないし、彼の罪を許し、一緒に敵に立ち向かうつもりだ。それは他のメンバーも同じ気持ちだと思っている。それが、この半年で築いた魔術部の絆なのだ。
「……くそっ、だからお前は甘いって言ってるんだよ」
「ずっと気になってたんですけど、北上先輩は俺のこと嫌いなんですか?」
「……嫌いだよ。最近は特にな」
「えぇっ!? そうだったんですか!?」
気になっていたことを直球で訊いてみたら、それ以上の直球で帰ってきてしまった。もしかすると、これまで築けてきたと思っていた絆は、幻想だったのかもしれない。
その衝撃の事実に、晴登は今日一番のショックを受ける。正直、スサノオの一員だとカミングアウトされた時よりも心に刺さった。一体、何が悪かったのだろうか。
「「……はぁ」」
二人のため息が同時に溢れる。
「なんかどっと疲れたな」
「先輩が変なことばっかり言うからじゃないですか! 大変なのはこのあとなんですから。ほら、早く行きましょう」
「……どうせ説教されるなら、女装男子じゃなくて本物の女の子が良かったなぁ」
「今そこ触れる必要ありました!?」
後書き
あちぃ〜あちぃ〜、どうも波羅月です。最近暑すぎて、十秒に一回のペースで「あちぃ〜」って言ってる気がします。あちぃ〜。
さて、今回の話は過去最高──って程はないですが、とてもギスギスしてましたね。今までこんなにキャラが叫ぶことはあんまりなかったんじゃないでしょうか。書いてて勝手に熱くなってました。あちぃ〜。
ということで、鏡男の正体がついに公になった訳ですが、じゃあ動機は? 目的は? まだまだ疑問が湧いてくると思います。次やその次の話で順番に回収できればいいな〜と思ってますが、たぶんもう少し続きます。今年中! 今年中にこの章終わりますから! たぶん! あちぃ〜!
視点が三つに分かれて非常に書きにくいですが、前は四つに分かれてることもありましたからね。余裕っすよこんなん。まぁ、既に予定してた話数よりもだいぶ増えちゃってますけどね。あちぃ〜。
今回も読んで頂き、ありがとうございました! 次回もお楽しみに! では!
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