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インフィニット・ストラトス~黒き守護者~

作者:eibro
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俺のISはいろいろ詰まっている

 あの日から二日経過し、今日も一夏はラヴァーズから非難を浴びせられていた。
 それで俺にも飛び火しないように整備室に来ていたが、

「……もう……無理……」
「……え? 風宮君? ……風宮君!?」

 最近気づいたけど、ISスーツってエロいと思う。
 並び立つのは簪さんとシヴァ(どちらもISスーツ着用済み)なので、眼福と思ったりする。

『もう。ここに来たのはディアンルグの調子を見るのと、打鉄弐式で手伝えることがないか聞きに来たんでしょう』
「そ、そうなんだけど………」

 視界を上げて簪さんに尋ねようとして―――

(あ、やっぱりISスーツって角度を変えて見るとエロいよな。っと、ダメだダメだ。もっと別のことを考えないと。そういえば確かうちのクラスって結局執事がいるから『ご奉仕喫茶』だったよな……

 『簪さん』が『ISスーツ』で『ご奉仕』

 ………あ、これはもう無理だな………)

 ―――ブシャァ

「か、風宮君!?」

 鼻血が盛大に吹き荒れた。




 ―――しばらくお待ちください





「そういえば、打鉄弐式で何か手伝えることはないのか?」

 鼻血の後処理をしてディアンルグの調整を終わらせた俺は早速聞いてみた。

「……う、うん。大丈夫……」
『私たちが手伝えるのは荷電粒子砲《春雷》にマルチロックオン・システムかしら。あら、《夢現》というのもまだ未完成ね』
「………結構あるな」
「ひ、一人で―――」
『いえ。これだけやれば十分ですよ』

 珍しくセバスが俺以外にも聞こえるように声を出した。

「…え? 誰……?」
『失礼しました。私はセバスと申します。以後お見知りおきを』
「いや、見れねぇから」
『ではこうすればいいでしょう』

 すると打鉄弐式からモニターが映し出され、そこにはごく一般的な執事が現れた。

「え………?」
「珍しいな。いつもは緊急時以外は外界と遮断しているってのに」
『少しばかり挨拶をと思いまして。ところで、こちらの方は彼女が何かで?』
「残念ながら違う」
『あら、セバス。祐人の彼女は私よ』
『……………』

 急に沈黙してモニターが消えた。

「………って、今気づいたけど、今の奴ってディアンルグから全部流用できるじゃん」

 そう。今のは多少性能が高いとはいえリミッターの関係で第三世代と何ら変わらない。

「……え?」
「ああ。だってディアンルグの武装ってほとんどがビーム兵器だし、荷電粒子砲もそうだし、マルチロックン・システムも搭載されているからな」
『あのお嬢様(笑)を潰したときも使っていたしね』
「……そ、それって……第三世代兵器が二つも搭載されているんじゃ……」
『そういうことになるわね………』

 簡単に言うと、ディアンルグはそれが二つ入っている。それは本来ありえないことで、容量がオーバーするから。ディアンルグはそれを実現させているのである。……まぁ、やりすぎた感が満載なISと言ってもいい。

「まぁ、その辺りは複雑な事情があるんだ。黙ってくれると嬉しいかな」
『言ったらお前を浴衣姿にして襲うって思ってるわ』
「思ってねぇ!」

 シヴァの指摘を即座に否定した。

『……ねぇ、一つ聞いていいかしら』
「……何?」
『さっきあなたのお姉さんについて調べてもらったわ』
「!?」

 妙な反応の仕方をした簪さんだが、シヴァはそれを気にせずに続ける。

『文武共に優秀な姉がいるのに、どうして頼ろうとしないの?』
「………無理……だから……」
『何で……?』
「いや、シヴァ。あんな優秀な姉のお飾りになりたくないとかそういう配慮だろ」
「似たようだけどそれもある………けど……」
『けど?』
「私が……姉さんの彼氏を……殺したから……」

 ………え?

「『えぇええええええッ!?』」

 さすがの衝撃の事実に、俺とシヴァは驚いた。

「『あんな女に彼氏って、嘘でしょ!?』」
「……反応するところ、そこなんだ………」

 いや、だってそうだろ。あんな女の彼氏になる男は、よっぽど強いか弱腰か、完全に体狙いと思う。

『………でも、なるほどねぇ。そのほかにも色々と比べられたりとね……』
「いやぁ、あれでも彼氏ってできるんだ………」

 そう思っていると、簪さんが聞いてきた。

「……姉さんのこと、どう思っているの……?」
「『迷惑女』」

 俺とシヴァが声を揃えてそう言った。

「………確かに……そのとおりだけど……」

 妹ですら認めたか。

『じゃあ、まずは姉と話すことね』
「いや、ここは俺とラブシーンしているところを目撃させるほうがいいと思う」

 許可なく勝手に俺たちを賞品にしたんだ。それ相応の報復が必要だろ。

『それで本心を確かめさせる?』
「ああ。だが、その前に打鉄弐式を完成させるぞ」
『……でも、本人がそれを了承するかしら』

 そう言ってシヴァは簪さんを見た。

「……どういうこと?」
『さっき聞いて回ったんだけどね、あの更職楯無って女、今持っている専用機を自分で完成させたらしいわよ』

 シヴァがそう言うと、簪さんの顔が暗くなった。

「無理だな」

 それを俺が両断した。

「……どうして、そう言い切れるの……?」
「ISは複雑の構造しているから一人ではっていうのは篠ノ之束並みでないと無理だ。まぁ、人として終わっている人間じゃないと無理ってことだ」
「……ずいぶん、言うんだね」
「ディアンルグもそりゃ複雑だったからな。完成させるまで2年かかった」
「……え? どういうこと?」
「あ、これは内緒なんだけど―――ディアンルグは俺の好みとロマンと野望の結晶からな」

 そう言うと、簪さんが倒れた。 
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