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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第十三話 デートと遊園地と鞘当てその五

「あの、吉井君これって」
「この写真誰よ!」
「黒い服の女王様みたいな方は」
「何処で会ったのよ」
「少なくとも僕は知らないから!」
 それは必死に否定する明久だった。
「中身に聞いてよ!僕自身は知らないから!」
「安心するのだ。アッキーヒサよ」
 その拷問を見てもだ。神代は平然としている。
「彼女達は君を殺すつもりはない」
「あの、死にそうなんですけれど」
「最悪足がぼろぼろになるだけだ。だがそんなものは一瞬で治る」
「はい、そうした世界ですから」
「ギャグの世界に感謝しなさい」
「感謝できないから。だからその人は知らないから!」
 瑞希と美波にこう言う明久だった。見ればその黒いボンテージの女は顔に仮面をして素顔はわからなくしていたがだ。胸の大きい妖艶な女だった。
 何はともあれだ。彼等は今度は遊園地に赴くことになった。今度も二年の全クラス合同である。
 六つのクラスが一つになり遊園地に向かう中でだ。Bクラスではだ。
 生徒達がだ。こんなことを話していた。
「まさかうちは四人なんてな」
「ちょっと予想外だったよな」
「ああ、ライダーは四人で」
「しかも侍は二人か」
「派手だよな」
 見ればだ。田所や大和達がいてだ。千姫と半蔵もいる。その千姫がだ。
 半蔵にだ。こんなことを話していた。
「この世界の遊園地について何か知っているかしら」
「私達の世界のそれと違い西洋の外観で」
「それじゃあライダーの方々の世界と同じ様なものね」
「はい、そうした感じです」 
 まさにそうだとだ。半蔵破線姫に話す。
「ですから同じく楽しめますので」
「わかったわ。じゃあ宗朗と」
 Aクラスの方を見てだ。千姫は言う。
「絶対にね」
「わかりました。ではこの半蔵が全力でお助けします」
「そうしてくれるのね」
「お任せ下さい」 
 半蔵はここでも千姫の忠臣であり親友だった。
「全てはこの半蔵に」
「若しもよ」 
 千姫はいささか不安な顔になってこうも言った。
「宗朗が捕まらなかったら」
「いえ、それは」
「だからよ。若しもよ」
 こう前置きしてもだ。千姫は不安に満ちた顔で言う。
「貴女に代わりをしてもらうから」
「私がですか」
「そうよ。二人でいましょう」
 これが半蔵への言葉だった。
「お願いね」
「はい、それでは」
 千姫の言葉にだ。半蔵も微笑む。そして田所はだ。
 大和達とだ。こんなことを話していた。
「ワーム達が逃げたのはだ」
「この遊園地の何処ですか?」
「何処に逃げたのですか?」
「お化け屋敷だった」
 そこにだ。彼等は逃げ込んだというのだ。
「当然ながらあの場所が最も怪しい」
「ならまずはですか」
「そのお化け屋敷に乗り込んで」
「そのうえで」
「いや、ここは慎重にいこう」
 田所は冷静な口調で三人のライダー達に話す。
「迂闊に敵の本拠地に乗り込んでも危険なだけだ」
「ならまずはですか」
「お化け屋敷を囲む様にしてですか」
「そのうえで」
「他の場所も探していこう」
 遊園地は行く場所の宝庫だ。遊ぶべき場所だからだ。
「それでどうだ」
「そうですね。言われてみれば」
「すぐに敵地に乗り込むのもリスクが高いですね」
「俺達にとっても」
「スサノオがいる」
 彼等の永遠の敵であるだ。彼がだというのだ。
「だからだ。迂闊に入るのではなくな」
「慎重に。周囲を囲み」
「そのうえでじっくりとですね」
「敵の本拠地に乗り込む」
「そうしていこう。だがそれでもだ」
 ここでだ。こうも言う田所だった。
 
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