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故郷は大空にあり

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第三章 和平か喧嘩か
  第二十四話 つかの間の休息

 
前書き
ゴールデンウィークだぜやった!
確かな需要があるのかなんで気にしてない!
ただ描き続ける。自己満。でも見てくれるのは嬉しい。 

 
「疲れた~…」

少し季節外れな炬燵にみんなで包まりながら、
雑談をしていた。
炬燵の中の面積取り合い合戦も起こっているが、
今は平和に落ち着いた。

「お疲れ様」

提督は、みんなに向けてそう言った。
それから、F/A18の方に近寄った。

「にしても、何でできてるんだろう?これ」

天使の輪のようなものを指さしながら、そう言った。
手で触れようとするが、感触もないし、抵抗もない。
影すら存在しない。

「私にも分からないや。」

F/A18は、ゆっくりそう言った。

「舌にあった時は触れたのになぁ…」

提督が小さな声で言った。
耳を済まさないと聞こえないくらいの小さな声だった。

『舌に有った時があったの!?』

EF-2Aと提督、F/A18を除いた全員が
声を同じにして、びっくりしたように大きな声を出した。

「…実はね」

「私は知ってるけどね。」

EF-2Aは、そう言った。
その手には、ゲーム機を持って、そのゲーム機の写真を見せてきた。
たしかに、少し前の写真だし、合成感もない。

「いつの間に」

F/A18は少し間を置いてから口を開けた。

「こう見えても電子戦なら誰にも負けないから…」

そうだった、という表情をF/A18は見せた。
電子戦機というのは、もちろん電子機器にも慣れていると思う。
だが、EF-2Aは電子レンジの使い方が分からないなどの電子機器には
慣れていない素振りを見せていたため、あまり分からなかった。

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◇◇◇

ふかーいふかーい海の底。
実に深海棲艦と呼ばれる生物。
そこでは、1人のとある人物が海面を見上げていた。

«ドウカシタノカ、カコ。»

«ナンデモナイ…»

カコさんやミ級と呼ばれるその深海棲艦と
その助手であるカヤ(ヤ級)は、とある話をしていた。

«コノ前見タ、アノ青い空ガ忘レナインダ。»

«雲1ツナイ晴天ダッタナ。»

«アノ青い空ヲミテ、オモッタンダ。»

«ナニヲ?»

«アンナ美シイ空ノシタデ、戦ウヒツヨウハアルノカ。»

«人類ハ今マデ我々ヲ蝕ンデキタジャナイカ。»

ミ級は、海面の上にある晴天を見上げるように、
言った。

«デモ私タチガ蝕マレタ証拠ハアルノカ?»

«……ナイカモシレナイ。»

«ソウダ。不必要二戦イ、命ヲ落トスノハ…»

«カコ、少シ場所ヲ変エヨウ。»
«ソウダナ。ココハアブナイ。»

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