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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第十二話 ワームと運動会と体操服その八

 宗朗がその中で慶彦に対して声をかける。
「それならですね」
「そうだ。今からだ」
「ええと。何かはじめての戦い方ですけれど」
「だが学問は怠っていないな」
「はい、それは」
 千姫の言う通りだった。少なくともそのことは大丈夫だった。
「いけます」
「それならいい。それではだ」
「戦闘ですね」
「学問においてな」
 こうしてだった。彼等も戦いに入る。そうしてだった。
 本来の文月学園の生徒達もだった。雄二が言う。
「では行くか」
「そうじゃな。最近何かと圧倒されてばかりじゃが」
「行こう・・・・・・」
 雄二に木下とムッツリーニが応える。
「わし等もな」
「召喚獣を出す」
「そうだ。行くぞ」
「サモン!」
 彼等の言葉でだ。召喚獣を出してワーム達との戦闘に入るのだった。
 その中でだ。明久が言う。彼は学ランの召喚獣だ。
「いつもの十倍位かな」
「それ位よね」
 美波の召喚獣はサーベルを持っている軍服姿だ。十九世紀の軍服だ。
「数は多いけれど」
「何か。ライダーの人達がとんでもなく強いから」
「うち等にまで敵があまり来ないわね」
「それでも普段より多いよ」
 少なくとも普段の倍はいた。彼等の前にも。
「これを相手にするのはやっぱり」
「骨が折れるわよ」
「ううん、何か大変なことになってきたけれど」
「それでも弱音は言わないの」
 美波の今の言葉は厳しいものだった。
「ライダーの人達も侍の人達も戦ってるんだし」
「そうだね。それじゃあ」
「行くわよ!」
 美波が言ってだ。二人でワーム達に向かう。その科目は。
「数学ね。やったわ!」
「美波の得意科目だよね」
「これなら何とでもなるわ」
 多少の数の相手ならというのだ。
「それならよ」
「ううんと。僕の数学の点数は」
 明久はここで己の残り点数を見た。それは。
「げっ、これだけ!?」
「何よ、二百点だけなの」
「昨日の戦いも数学だったから」
 それでなのだった。
「まずいな。これは勝てないかな」
「もうあんた下がってなさい」
「えっ、けど」
「いいから下がってなさい」
 美波は多少強引に告げる。
「さもないと補習よ」
「げっ、しかも」
 明久のすぐ後ろにだ。鉄人がいた。
「鉄人もいるし」
「零点になったらわかるわよね」
「嫌になる位」
「ならここはうちに任せて。明久は他の科目で戦って」
「他の科目って言われても」
 明久は咄嗟にまだ点数のある科目を探した。それは。
「現国なら五百点あるよ」
「ならそれで戦って」
 美波は明久の話を聞いてすぐに述べた。
「うち国語系統駄目だから」
「そうだね。それじゃあ」
「文系ならわしが助太刀するぞ」
 二頭身で和服の秀吉が来た。
「ではじゃ」
「えっ、助けてくれるんだ」
「尋常な数ではない。ここは一人では無理じゃ」
「そうよね。何か増えてきてるし」
 美波は召喚獣にサーベルを振るわせながら言う。
「ここは一人じゃ無理よ」
「はい、美波さんには私が」
 彼女のところには瑞希が来た。騎士の姿でレイピアを持っている。
「それでいいですか?」
「御願いできる?洒落にならない数だし」
「勿論です。それなら」
「ええ、頼むわ」
 こちらも二人になってワーム達と戦う。次々に点数をぶつけ合ってだ。
 ワーム達を倒していく。まずは順調に勝っていく。
 
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