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DQ3 そして現実へ…~もう一人の転生者(別視点)

作者:あちゃ
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進路指導のお時間です。

みんなハジけて大騒ぎ!
やっぱ偉業を成し遂げた後はこうでなくっちゃね。

最初はラダトーム王立音楽隊(仮)が優雅に…時には雄々しく、壮大な音楽を奏でていたのですが、音楽と聞いてマイパピーが黙ってるワケないのです。
ラダトーム王立音楽隊(仮)の演奏を遮る様にステージに上がると、ギター片手に歌い出しました。

銀○の主題歌を良く歌うDOESの歌です。
最初の『修羅』は○魂で流れていたので知ってましたが、他3曲は知りませんでした。
お父さんが、分かるわけないのに曲説明をしなかったら、DOESの歌だと分かりませんでしたから。

でも、凄くノリの良い曲だったので私もステージに上がり踊り出しました。
そうしたらお父さんが『リクエストはある?』って聞いてきたので、『残酷な天使のテーゼ』を要求。

お父さんの格好いいギター伴奏で、私は大熱唱です!
気持ち良くなってきたので、直ぐさま『ゲキテイ!』を歌い出しましたが、お父さんはサ○ラ大戦を知らない様で伴奏出来ませんでした。ちょっとガッカリ…

でもでも、その後に歌った『愛をとりもどせ!!』・『CAT'S EYE』は知っていたみたいで、バッチリ伴奏してくれました。
『愛をとりもどせ!!』はハモってくれたんですよ。ちょ~格好いい!!

因みにラダトーム王立音楽隊(仮)の皆さんですが…流石はプロです。
知らない(知るわけがない)曲でありながら、なんとなくのリズムで合わせてきましたからね!
凄いッスね。

いや~…歌って本当に良い物ですね!
歌い疲れたし喉も渇いたから、まだお父さんが歌ってはいましたがステージから下りて飲み物を探します。

一番最初に目に止まった飲み物が、赤く美しいワインだったので手を伸ばすと…
「ダメー!!マリーはお酒を飲んじゃ絶対にダメだから!!」
と、ウルフにものっそい怒られました。

何をそんなに…?
身体は子供だけど、中身はコ○ン君以上に大人なのよ。
それにこの身体で飲んだ事もあるし…
ウルフもそれは知ってるハズなのに…どうしたんだろう?


しょうがないので甘いメロンジュースを片手に会場を眺める私…
ステージ側のウルフに“お酒じゃないよ”と、軽く掲げてアピール。
彼も安心した顔でサムズアップ…その瞬間、お父さんがウルフをステージへと引きずり上げました!

私の彼は、私の父に掴まり、大勢が見守るステージ上で歌を披露しております。
こっちの世界で流行っている歌らしく、緊張しながらもお父さんと共に歌っております。
でも…お父さんは何時の間に憶えたのだろう?

とっても面白光景だったので、お兄ちゃん達と一緒に見物しようと思いましたが、会場内の何処にも見あたりません。
勿論ですがアルルさんも見あたりませんです。

“はは~ん…何処かでズコバコ励んでるな!?”と思い、彼女のパパママにチクってやろうと、オルテガさん・アメリアさんを探します。
しかし、このお二人も見あたりません!

コイツ等もか…何奴もこいつも盛りやがって!
私も盛りたいけど彼氏が囚われの身な為、断念です。
お母さんも禁欲しているワケだし、少しぐらいは我慢しないとね!


さて…禁欲生活数時間の私の目に、精霊神ルビス様のお姿が映りました。
何やらハツキさんとお話をしているみたいで真剣そうです。
でも私が近付くとお話が終わったみたいで、ハツキさんが離れて行きます。

ハツキさんにどうしたら巨乳になれるのかを尋ねようかと思いましたが、元愛人のステージにかぶりつき始めた為、止めました。
今、何を聞いても上の空だと思いますし…

代わりに…禁欲生活を続け、身も心も清らかになったと思い(こみ)、女神様へ近付きお話ししようと思います。
押しに弱そうだから、上手い事やれば何か良い物をゲット出来るかもしれません。

「ルビス様…ハツキさんとは何をお話ししていたのですか?」
本心を言えば、心底どうでもいい事なのですが、話の切っ掛けとして利用しようと思います。

「気になりますか?」
いいえ!
「ハツキさんは今後の事を考えておりましたよ…」
今後…?

進路指導中だったって事か?
ハツキさんは今後どうするんだろう?
つーか私はどうしようか?

グランバニアへウルフと共に帰る…
きっと…いえ、間違いなく幸せな生活が待ってるでしょう。
でも…もっと冒険もしたいなぁ………

うん。
ウルフと一緒に、安全かつ楽しい冒険!
あ、そうだ!ルビスちゃんに頼んで、DQ1かDQ2の世界にご招待してもらいましょう!

「ねぇルビス様。私ね…また冒険をしてみたいの!特にウルフと一緒に、広い世界を旅してみたいの!ルビス様も、今は力が回復しきって無いだろうから、我慢しますけど…力が完全に戻ったら、今回のご褒美代わりに、私達を冒険の世界に招待してくれませんか?」

「あら…貴女も自身を鍛えたいとお思いですか?」
“貴女も”ってどういう事だ?
「分かりました。少し時間が掛かりますが、必ず素晴らしい冒険の旅に貴女達をご招待致します!」

何だかよく分からない一言もあったが、ルビスちゃんに確約を取り付けたゼ!
う~ん…どんな世界だろうなぁ…?
DQ1はちと狭いから、DQ2だと嬉しいなぁ…

「完全に力が回復しないと行えないので、数年は待ってくださいね。その代わり、必ずお約束は守りますから!」
数年か…うん、丁度良いわよね。
私ももう少し訓練して、力加減を憶えたり、戦い方のレパートリーを増やしたりしたいもんね。

あぁ…でも楽しみだなぁ…
よ~し楽しくなってきたし、また歌っちゃおっと!



 
 

 
後書き
さて問題です。

何故ウルフは、マリーがワインを取ろうとした事に、怒ったのでしょうか? 
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