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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第十話 バカとテストと仮面ライダーその五

「何かが決定的に・・・・・・」
「俺も何度も考えてシュミレーションをした」
 雄二は幾度もそうして答えを出したというのだ。
「校長か学園内の誰が黒幕か」
「あそこまでやれる奴はおらんな」
 秀吉は腕を組んだままで述べる。
「校長にしてもわし等をけしかけるにしてもじゃ」
「あまりにも過激だ」
 雄二がまた言う。
「しかも校長は一人で校長室にいる時にも何度も襲われているな」
「あっ、自作自演なら」
 瑞希は雄二の話からあることに気付いた。
「誰かがいる時に仕掛けますよね」
「そうだ。だが校長も他の先生達も隙を見せれば襲われる」
「何なのじゃろうな」
 難しい顔でだ。また言う秀吉だった。
「誰も殺さぬしのう」
「裏にいる奴は何を考えている」
 雄二のその目が鋭くなった。
「いるかどうかもわからないがな」
「絶対にいる・・・・・・」
 ムッツリーニは断言した。
「あの連中の黒幕は」
「いるにしてもどうして引き摺り出すかだな」
 雄二は黒幕をどうするかについて考えだした。
「しかしそれもだ」
「手がないわよね」
「ああ。そもそもどうした組織なのかもわからないかもな」
「種族とかでもですよね」
 瑞希はまたアニメや特撮から考えて言及した。種族だと。
「結局何なのかわからないと」
「どうにもならない。対処不能だ」
 雄二も今は流石にお手上げだった。しかしだ。
 ここでだ。ふとだ。秀吉が言ったのである。
「そういえば明久は何処じゃ」
「ああ、あいつか」
「うむ。午前中はいたが早退したのか?」
「早退はしていない」
 雄二はそのことは否定した。
「ただ。連中に襲われてだ」
「補習か」
「今回はとりわけ念入りにやられたからな」
 それでだ。今はというのである。
「鉄人にみっちりとやられている」
「その鉄人にしてもよね」
 美波はすぐにこう察した。
「連中に襲われたんでしょ」
「緑の連中だけだったから鉄人は平気だった」
 流石にだ。鉄人は雑魚にはやられなかった。
「ただな。明久はな」
「やっつけられたのね」
「ああ。完璧にな」
 倒されたというのである。彼等にだ。
「それで鉄人の補習行きになった」
「あ奴にとっても災難じゃな」
 秀吉は今は明久に同情していた。
「昨日も補習じゃったしな」
「明久だけじゃない・・・・・・」
 ムッツリーニはぽつりと言った。見ればだ。
 F組の生徒の数が普段より少ない。それについてだ。
 彼はだ。こう言ったのである。
「皆もかなり」
「やられてるからね」
「とにかくどのクラスも滅茶苦茶だ」
「この状況をどうするか」
「俺が思うにだ」
 どうかとだ。雄二はここで言った。
「今はどのクラスもばらばらでいる状況じゃない」
「一つになるのじゃな」
「少なくともクラスごとの試験召喚戦争はしている状況じゃない」
「それは流石に今は起こっておらんな」
 そのことは秀吉も言う。
「どのクラスもそれどころではない」
「そういうことだ。だからだ」
 どうかというのだ。今は。
「A組からF組まで全部のクラスを併せてあの連中と戦うべきだ」
「それでどうにかする」
 ムッツリーニはぽつりと呟く感じで述べる。
「それが大事・・・・・・」
「戦力は集結させてこそ戦力だ」
 雄二は今は戦略家になっていた。彼の真骨頂だ。
 
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