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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OGs
  0069話

 開戦の狼煙はグロウセイヴァーのハルバート・ランチャーと、量産型ゲシュペンストMk-Ⅱのメガ・ビームライフルが撃ち合う事で始まった。
 メガ・ビームライフル独特ともいえるピンク色のビームのうち2つをハルバート・ランチャーで相殺する事に成功し、残り2つはブースターを細かく噴射して回避に成功する。
 ブリットを吸収した時もそうだったが、とにかく数を減らさないとこちらの打てる手が少ない。
 あの時と同じようにベーオウルフが最初は様子見をしてくれていると助かるんだが。そんな俺の楽観的な予想は、モニタの向こう側で左腕に装備している3連マシンキャノンの銃口をこちらへと向けているベーオウルフの姿を見た瞬間に砕け散った。

「ちぃっ」

 ただの3連マシンキャノンなら、あるいはブリットを吸収したあの遭遇戦よりも前の戦いでなら念動フィールドで防御していただろう。だが、あの時の戦いでバラバラになった時にゲシュペンストMk-Ⅲの部品を集めて融合した蔦のようなもの。あれを見たせいでベーオウルフの攻撃は防御すら非常に危険だと思うようになった。
 3連マシンキャノンの弾丸が、アインストの種だったらどうする? 攻撃を受けた途端アインストに浸食されるなんて事は御免被りたい。おまけに、今のゲシュペンストMk-Ⅲはアインストの感染がより進んだ為か、機体自体が歪に変化しているのだ。
 ブースターを噴射しそのまま空中へと逃れる。そのまま速度を上げて上昇し、反転して太陽を背にして重力の助けを得て降下する。

「アダマン・ハルパー、起動。集中」

 アダマン・ハルパーを起動させ、大鎌から突撃に適した槍、いわゆる馬上槍へと姿を変える。また、左手ではクロノスのラックからガン・レイピアを取り出しておく。
 地上にある量産型ゲシュペンストMk-Ⅱの姿がどんどん大きくなってくるのを見ながら、牽制の意味を込めてファイア・ダガーを発射。
 元々牽制の為の攻撃なので命中弾は期待していなかったのだが、幸い何発か命中してくれたらしく、量産型ゲシュペンストMk-Ⅱの1機が黒煙を上げていた。

「はあああぁぁぁぁぁっっっ!」

 馬上槍へと変化した巨大な槍を右手で構え、そのまま黒煙を上げている機体へと突っ込む。ギャリッという金属を引っ掻くような嫌な音を立てて槍が敵の機体を貫いた。

「切り刻め、アダマン・ハルパー」

 馬上槍が貫通している場所を中心にして、そのまま機体内部を液体金属の刃と化したアダマン・ハルパーが切り刻むと、数秒も経たずに量産型ゲシュペンストMk-Ⅱのうちの1機は鉄屑へとその姿を変えていた。
 それを見届けると同時に、T-LINKシステムが左から新しい敵機が接近してくるのを感じ取る。
 その感覚に逆らわずにグロウセイヴァーの左手で持っていたガン・レイピアを敵が近づいてくる方向へと向け、トリガーを引く。
 ほぼ零距離からの射撃だったのだが、さすがベーオウルブズの一員と言うべきか咄嗟に機体を回避させて右腕の損傷だけで済ませてしまった。

「っ!?」

 T-LINKシステムと集中で増した感覚が近づいてくる何かを感じ、咄嗟に機体を後方へと移動させる。見えたのは三枚の刃が回転してくるスラッシュ・リッパーだ。
 ブースターを全開にして距離を取ると、コンピュータの追尾可能距離から離れたらしく明後日の方向へと飛んでいく。
 スラッシュ・リッパーの攻撃を回避した速度をそのまま活かし、ガン・レイピアの攻撃で右腕が損傷した機体へと接近する。

「グレイプニルの糸!」

 右手に馬上槍状態のアダマン・ハルパーを握ったままグレイプニルの糸を展開し、そのまま敵機へと絡みつかせる。そして糸を絡みつかせたまま、先程スラッシュ・リッパーを放ってきた敵機へと向かう。こちらを迎撃する為にスプリットミサイルを撃ってくるのが見えたその瞬間。

「加速!」

 精神コマンドの加速を利用し敵機へと近づく速度をさらに上げ、その速度でこちらへと向かってくるスプリットミサイルを回避し、そのままグレイプニルの糸で絡め取った機体を……叩きつける!

「アダマン・ハルパー、ナイン・テールモード!」

 機体がそのまま質量弾として使われ、2機の量産型ゲシュペンストMk-Ⅱがもんどりをうって倒れ込む。そしてその2機目掛けて、9条の鞭と化したアダマン・ハルパーが襲いかかり、その身を切り刻む。

「これで3機。残るは1機と1匹か」

 既にばらばらの部品と化した2機から離れ、ベーオウルブズとの距離を取る。

「っ!?」

 モニタに何かが映った瞬間にとんでもなく嫌な予感を感じて反射的にブースターで機体を右に寄せるのと、つい一瞬前までグロウセイヴァーのいた場所を何かが貫いたのは殆ど同時だった。
 その何かを放ったのは言うまでもなく。

「ベーオウルフかっ!」

 撃ち込まれた先を見てみると、そこには右手をこちらに突き出している異形の機体。
 戦闘開始前に異形と化していたゲシュペンストMk-Ⅲだが、この短時間にさらにその異形化は進み、機体の表面をアインストの蔦のようなものが模様を描くかのように覆っている。
 そして同じく蔦に浸食されたリボルビング・ステークは射出口を俺の方へと向けていた。

「……なるほど。確かにリボルビング・ステークは近接武装にしては射程が長かったな」

 原作ではアルトアイゼン唯一の射撃武装である3連マシンキャノンより射程が1少ないだけだった筈だ。それにネオ・チャクラムシューターやブーストハンマーのような遠距離格闘用の武器もあった事だし、それを考えれば異形化した今の奴ならより射程を長くした近接武装として使えてもおかしくはないだろう。

 改めて観察してみると、元々の機体色である青い表面を緑の蔦が何かの紋様のような形で覆っている。機体の大きさもこちらの2倍程度まで増えており、PTというよりは特機と言った方がピッタリくる。
 ……まぁ、少なくても俺はあんな怪しげな特機は絶対に使いたくないが。

「とにかく、お前は最後のメインディッシュだ。これでもくらって少し大人しくしていろ。ファントム!」

 本来なら数機は保険として残しておきたいのだが、ベーオウルブズ相手にそんな真似をしていてはそれこそ命取りになる可能性が高いので、ファントム28機全てを射出して中距離からのレーザー射撃のみでベーオウルフを牽制する。そして俺は狙いを1機にまで減った最後の量産型ゲシュペンストMk-Ⅱへと変え、ブースターを全開にして突っ込む。
 俺が向かってくるのにあわせてネオ・プラズマカッターを振りかぶるが、今更その程度の攻撃などっ!

「加速!」

 精神コマンドの加速を使用し、ブースターを小刻みに噴射させる事で不規則な軌道を描きながら敵機へと近づいていく。
 相手も覚悟を決めたのか、こちらの進路を予測してネオ・プラズマカッターを振り下ろしてくるが……

「甘いんだよっ!」

 ベーオウルフに対して牽制攻撃を仕掛けていたファントムのうち、1機が近くにあるファントムへとレーザー弾を撃ち込む。
 レモンの改良によりレーザー反射材でコーティングされたファントムはその効果を発揮して撃ち込まれたレーザー弾を反射する。ベーオウルフではなく、量産型ゲシュペンストMk-Ⅱへと。
 反射したレーザー弾はネオ・プラズマカッターを振りかぶっていた右手へと着弾。反射の為に威力は弱まっていたが、それでも右手を破壊する事には成功し、その右手はネオ・プラズマカッターを握ったままあらぬ方へと飛んでいった。
 そして右手を失った機体のすぐ目の前には既にグロウセイヴァーの姿がある。

「存分に食らえ、大サービスだ! ファイア・ダガー発射!」

 グロウセイヴァーの胸部装甲から大量の小型ミサイル、ファイア・ダガーが発射される。
 いくら小型ミサイルで1発の威力が低いとは言え、ほぼ零距離からの攻撃だ。
 小規模な爆発を繰り返し、黒煙が晴れた後には手足が破損して胴体のみになり既に碌に動けない状態になっていた。
 とにもかくにもこれで残りはベーオウルフのみ、か。
 深呼吸を1つして、改めて意識を対ベーオウルフへと切り替える。

「ファントムっ」

 ベーオウルフに対して牽制攻撃をしていたファントムを全機戻し、後方へと浮かべてからベーオウルフの機体の損傷を確かめるが、目に見える損傷は無い。
 いや、あるにはあるのだが、こうして見ている間にどんどんと修復していくのだ。

「さすがアインスト、と言うべきか」

 以前の遭遇戦でも機体を切り刻んだにも関わらずにすぐに復活しようとしていた。あの再生能力を考えると、1撃で欠片も残さずに消滅させるくらいの事をしなければ恐らく倒しきるのは不可能だろう。ぱっと思いつくのはR-GUNのメタルジェノサイダーにSRXの天上天下念動爆砕剣、サイバスターのコスモノヴァ、ハガネのトロニウム・バスターキャノン、ヒュッケバイン008Lのブラックホール・キャノンといった所か。そしてグロウセイヴァーの武装にそこまでの威力を誇るものはない。正確に言えば、ファントムを全機使えば攻撃力だけはそれらと同等の威力を出せると思う。だがこの場合に必要なのは、ベーオウルフの機体を一片すら残さずに消し去る事が出来る面の攻撃なのだ。ファントムのような点の攻撃では決定打にはならない。
 ならアダマン・ハルパーでの吸収はどうか。こちらは恐らく吸収は可能だろう。だがあのアインスト状態のベーオウルフを吸収してしまった場合、それが俺に与えるであろう悪影響を考えるとこれも遠慮したい。ベーオウルフを吸収しました。その結果内側からアインストに浸食されて俺がベーオウルフの代わりにアインストになりました、では笑い話にもならないだろう。

「となると端から破壊して、その破壊した部分をハルバート・ランチャーで消滅させていくしかないか」

 グロウセイヴァーの持っている武装の中でも面の攻撃に最も適しているのはハルバート・ランチャーなので、これがベストの選択だろう。

「さて、律儀に待っててくれたようだがそろそろ始めようか」

 モニタに表示されるのは、ファントムによる攻撃の損傷が完全に消え去り見るからにHP全快といった様子のベーオウルフ。
 対してグロウセイヴァーは機体の損傷こそないものの、SPの消費やファイア・ダガーの消耗がある。
 ちらりとモニタを見ると、レモンが言っていたリュケイオスが再び起動するまで後10分程度しか残っていない。お供の機体を片付けるのに時間を使いすぎたか。

「だが、この世界から旅立つ最後の締めだ。行くぞ!」

 クロノスのラックからガン・レイピアを取り出し、背後に浮かんでいるファントムからレーザー弾が発射されたのと同時にトリガーを引く。
 対するベーオウルフも右手のリボルビング・ステークから杭を連続して撃ちだし、左手の3連マシンキャノンから発射される弾丸でレーザー弾を迎撃した。

 こうして、俺のこの世界での最後の戦いが幕を開ける。 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:24
PP:80
格闘:202
射撃:220
技量:212
防御:209
回避:237
命中:259
SP:334
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP20
   ???
   ???

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:91 
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