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ソードアートオンライン 白の蹴剣士

作者:SLGA
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あの日・・・

 
前書き
がんばりますっ 

 
「リンゴーン」 「リンゴーン」
突然、鐘の音のような警報音のようなサウンドが鳴り響いた。「んな・・・っ」「なんだこれ・・・っ」ほぼ同時に叫んだ俺とキリトはお互いの体の異変にきずいていた。
俺とキリトの体を鮮やかな青色の光がつつんでいる。「ヒレンこれはっ<テレポート>だっ」「テレポーっ」そこまで俺が言ったとき光が俺の視界を奪って行った。

広大な石畳、中世風の街並みここは・・・ゲーム開始地点の始まりの町の<中心広場>か・・・
周りを見ると隣にはキリトがいてそれ以外にもたくさんの人がこの中央広場に集められているらしい。これだけの人をここに集めるんだログアウトの件について説明があるのだろう。周りからは「どうなってるんだ!」「これでログアウトできるの?」などという声が聞こえてくる。徐々にまわりが苛立ってきたようで「GM出てこい!」「ふざけんな!」などという声が聞こえてきた。そこで誰かが「上を見ろ!!」と叫んだ。俺もなんだと思い上の方に目を向ける。上には

       「Warning」  「System Announcement」

という2つの英単語が交互にパターン表示されたものだった。俺は一瞬、何か嫌な予感が脳裏によぎったが直ぐにその不安は「やっとシステムアナウンスがあるんだ」という安心感にまけてその不安もどこかに消えていった。しかし次につづいた現象は俺の消えていった不安が倍増するような光景だった。
空に広がっている英単語の中心部分がまるで血液のしずくのように下にどろりと垂れてきたのである。
垂れてきた血液のしずくはだんだんと形をかたどっていきやがて身長二〇メートルはありそうな真紅のフードをかぶった巨大な人の形になった。ここでキリトが「あれがGMだ」という。しかしキリトの顔にも不安の表情があったのだ。 するとなぜか顔のないフードの巨人から声が発せられた。


「プレイヤーの諸君、わたしの世界にようこそ」と


おれの思考はそこで一次的に停止した。
そして次にローブの巨人は「私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だと」言ったのだ。
俺はソードアートオンラインを買うに当たってゲームの情報もできるだけ集めてきたはずだ。だから知っている。茅場晶彦はメディアを嫌いあまり表舞台に出てこない人物のはずだ。
その茅場晶彦がこんなに派手な演出をしてくるだろうか?。
・・・いやそんなことはしないはずだ。次に発せられた言葉は俺の考えていたことをすべて忘れさせるくらいの威力を含んでいた。


「プレイヤー諸君は、すでにメニューからログアウトボタンが消えているのは気づいているだろうがこれはゲームの不具合ではなくこのゲーム  ソードアートオンラインの本来の仕様である。」



「こ・・・これが仕様、だと」

「諸君はこれからこの城の頂を極めるまでゲームから自発的にログアウトすることはできない」
どこに城なんかがあるんだ?・・・


あ・・あった 
このアインクラッドは全百層から成り立つ城型のダンジョンだったのだ
つまりこの城の頂ということはアインクラッドの第100層までを攻略しなければログアウトできないということだ。
おれはまだこの条件ならこのゲームを攻略する自身があったのだ。この時点までは・・・


「・・・・また外部の人間による、ナーヴギアの停止あるいは解除もあり得ない。それらが行われた場合・・・」

ここまでくると中央広場は完全な静寂に包まれていた。

「・・・ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが君らの、脳を破壊し生命活動を停止させる」

俺にはその言葉が理解できなかった。
周囲もザワザワとさざめき始めた。
「ナーヴギアには脳を破壊するようなことはできないはずだ。できないはずだよなぁキリト!」
「おいキリトっどうなんだよっ」
「・・・・原理的には可能だと思うだけどハッタリに決まってる。だっていきなりナーヴギアの電源コードを抜き取れば、そんな高出力の電磁波は・・発生させられないはず・・だ」
「大容量のバッテリでも内臓・・・されて・・ない・・かぎり」
内臓されて・・・いるんじゃ・・ないか?たしかナーヴギアの重さの3割はバッテリだと聞いたことがあった。
「キリト内蔵しているじゃないかっ!」
「あぁ確かに」
「つまり本当に電源が切断されたりすれば、脳が破壊されてしまうっていうのは・・・・」
「本当のことだということになるな」
「本当なのか・・・っ」






そのあとの記憶はあまり残っていなかった。記憶に残っていることはこのゲームのHPは本物の命の残量でありそのHPがなくなれば回線切断と同じように現実の脳が破壊されてしまうということだった。

「最後に諸君にとって唯一の現実という証拠を見せよう諸君のアイテムストレージに私からのプレゼントを用意している確認してくれたまえ。」
俺はアイテムストレージを開きアイテムを確認した。アイテム名は<手鏡>なぜ茅場晶彦はこんなものをプレイヤーに与えたのだろうか?それは、すぐに分かった。アイテムをオブジェクト化したのだ。
周りの人々もキリトも考えは同じで手鏡をオブジェクト化していた。すると俺の周りを白い光が覆ったため視界がホワイトアウトしていった。
「うわっ」 「なんだこれはっ」数秒すると視界は元に戻っていた。何が起こったのかわからないままに周りを見回すと初めは男女の割合が等しかったのに対して女性の割合がとてつもなく減少していることにきずいた。キリトも現実の和人の顔になっていた。とういうことは・・・
自分の顔を手鏡で見てみるとやっぱり・・・現実世界の日山煉の顔になっていた。落ち着いて周りを見てみると改めて性別を変更して遊ぼうとしていた人の多さにびっくりした。
実は内心「うわーっ」と思っていたり。そんなことを考えているとアナウンスが再開される。
「・・・・これにて<ソードアートオンライン>正式サービスのチュートリアルを終了する。諸君の健闘を祈る」

空一面に並んでいた「Wruninng」 「System Announcemennt」の文字も唐突に消えていった。
広場には風が吹きNPC楽団による市街地からBGMを運び、ゲームは本来の姿に戻っていた。

「ふざけるなよっ」 「嘘でしょ・・・ふざけないでよ」という声が出てきて周りはパニックに陥っていた。それに俺も「ふざけるなよっ」と叫びたい衝動に駆られてしまっていた。こんな時でもキリトは冷静にどうしようか考えているように俺からは見えた。
「ヒレンちょっと来てくれ」
そういいキリトは中央広場から出ていく。俺も呼ばれたためキリトの後ろについていく。
「ヒレン俺は今すぐこの町を出て次の村に行こうと思う。お前もついてきてくれ。」
「この町、周辺のモンスターはすぐに狩りつくされて枯渇し始めるだろう。そうなればモンスターの取り合いが起こる可能性がある。だから次の村を拠点にしたほうがいい。」
俺は正直ついていこうか迷っていた。ついていけばおそらく俺は足手まといになってしまうだろう。
そういうことも踏まえて俺は決断を下す


「キリトお前は行け、俺はついて行っても足手まといになる可能性の方が高いだから先に行っててくれ俺もしっかり準備を整えてからお前に追いつくから」
「・・・・・わかった」
「絶対に死ぬなよ」
「あぁお前もなっ」
キリトは始まりの町の北西ゲートのほうに向かって走って行った。



「絶対死ぬなよキリト。俺も約束どおり強くなってお前に追いつくからな・・・」
こんなときにも関わらず空は無情にもきれいな夕焼けに染まっていた。
 
 

 
後書き
っということで書いてみたんですがどうでしたでしょうか?だんだん話は長くしていけるようにがんばりますのでよろしくお願いします 
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