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ウルトラマンメビウス ウルトラ兄弟最大の戦い

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第六話 決戦!宇宙人連合その四

「俺達は下手をすると今度の変身で死んでしまうかも知れないのだ」
「そんな、そうなったら」
 光太郎は北斗の言葉を聞いて顔を狼狽させていた。
「兄さん達は」
「いや、大丈夫だ」
「!?」
「その声は」
「我が息子達よ」
 何とそこにウルトラの父が姿を現わしてきた。彼は人間の大きさでそこに姿を現わしたのであった。
「その心配はない」
「それは何故」
「今ここで私が力を授けるからだ」
「お父さんが!?」
「そうだ」
 四兄弟達に対して述べる。
「さあ、私の光エネルギーを受けるがいい」
 ウルトラの父がそう言うと上から四条の光の柱が舞い降りてきた。それはゆっくりと四兄弟の身体を覆った。
「これは」
「この力は」
「これで大丈夫な筈だ」
 ウルトラの父は彼等に語る。
「さあ、息子達よ。心おきなく戦いに向かうがいい」
「はい!」
「この力で」
 四兄弟はその声に応える。
「何があろうとも」
「勝ってみせます」
「うむ」
 ウルトラの父はその言葉を満足した笑みで受けた。そして彼は光の中に去っていく。
「心してかかれ」
「ええ」
 これはメビウス達も答えた。
「この戦いはこれまでにない激しいものになるからだ」
「わかりました」
「だが私は信じている」
 ウルトラの父は最後に言った。
「皆の勝利をな。ではまた会おう」
「はい!」
「よし」
 ウルトラ戦士達に今さらに闘志が宿った。
「この戦い何としても勝つ」
「そして地球を守る。いいな」
「ええ」
「勿論です」
 メビウスとヒカリがそれに応える。
「では僕達も」
「うん、頼む」
 タロウが彼等に応える。
「我々で皆を」
 こうして彼等は戦いに新たな力を得て戦いに向かうのであった。
 三日後。遂にこの時が来た。
 神戸上空に一機の円盤がやって来た。
「あれだな」
「そうですね、間違いない」
 テッペイはリュウの言葉に応えた。
「遂に来ました」
「何かそれを言われると凄い危険な感じのする円盤ね」
 マリナはその円盤を見てあらためて言う。
「ありきたりの平べったい外見なのに」
「確かにそうですよね」
 その言葉にコノミが頷く。
「何かあの宇宙人達がいるって思うだけで」
「そういうものだよ」
 テッペイはコノミに対して答える。
「中に誰がいるかでね。印象が変わるさ」
「そうよねえ」
「しかしな」
 ジョージがその円盤を見て顔を顰めさせていた。
「あの円盤を今撃ち落とせればな」
「いいんだがな」
 リュウもそれに同意する。
「けれどあの顔触れじゃな」
「ああ」
 珍しくジョージが消極的なことを口に出す。
「無理だな、どう考えても」
「かえって怒らせて何をするかわからないからね」
 テッペイはまた言う。
「あの顔触れだと」
「核ミサイルでも駄目かのう」
 補佐官がやけに物騒なことを言い出す。
 
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