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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第八話 信の激突その五

「これを出したってことはな」
「はい、本当にこの世界での」
「決戦さ。行こうか」
「よし、僕はだ」
 響鬼に合わせる様にしてだ。義彦も言う。
 彼はダルタニャンに顔を向けてだ。彼女に告げた。
「亡霊達の相手をしよう」
「そちらに」
「あの二人の相手は宗朗達がする」
 それでだというのだ。
「ここは彼等に任せて」
「私達は亡霊を倒す」
「そうしよう。それではだ」
 慶彦は剣を抜いた。長刀だ。
 その長刀を右手に持ちだ。言うのである。
「徳川家次期将軍の剣を見せてやろう」
「お兄様、どうか」
「安心するんだ。僕は死なない」
 気遣う妹ににこやかに返す。
「では千、御前はだ」
「はい、天草達を」
「討つんだ。いいな」
「わかりました」
 妹とも言葉を交えさせてだ。そうしてだった。
 彼はダルタニャンと共に亡霊達に向かう。そうしてその剣を振るう。
 残ったのは宗朗と響鬼、それに幸村と千姫、十兵衛だった。幸村と千姫は既に。
 マスターサムライの姿になっているその美麗且つ艶やかな姿で言うのである。
「行くぞ、天草四郎!」
「そして柳生義仙!」
 それぞれの得物を構えながらの言葉だ。
「うぬ等はここでじゃ!」
「必ず倒すわ!」
「そうしてだ」
 十兵衛もだ。あの人格になっている。その人格で二人の魔性の侍を見上げて言うのである。
「その後ろにいる者達を倒す」
「我等が主スサノオを」
「倒すというのに」
「造作もないこと」
 十兵衛は凄みのある目に余裕さえ見せていた。
「今の我等にとってはな」
「言うわね。流石は生き返ってきた者」
「さらに力をつけて」
「覚悟はよいな」
 十兵衛は彼等を見上げ続けたまま言う。
「容赦はせんぞ」
「いいわ。それではね」
「我等もまた」
 彼女等もだ。宙からだ。十兵衛達に応える。
 そのうえで戦おうとする。まずは響鬼がだ。
 両手に持つ剣を構えたままだ。宙に舞う。それを見てだ。
 宗朗がだ。彼に問うた。
「飛べたんですか」
「いや、跳んでいるんだ」
「跳んでいる・・・・・・」
「そう、俺は飛べないけれど」
 それでもだというのだ。
「跳ぶことはできるから」
「そうですか。だから」
「そう、今は跳んで戦うさ」
 実際にだ。空中を何段も跳びながら言うのである。
「これも工夫って奴かな」
「凄いですね」
「じゃあ行こうか」
 跳びながらだ。宗朗達に言う響鬼だった。
「戦いに」
「うむ、ではな」
「今から」
 幸村と千姫もだ。跳んだ。そして宗朗もまた。
 何段にも跳ぶ。その彼を見て十兵衛が問うた。
「ぬしもマスターサムライになったのか」
「修業をしてね」
 そうだとだ。宗朗は言葉を返した。
「それによってね」
「どうやら相当な鍛錬を積んできたな」
「僕も。戦うサムライだから」
 それでだというのだった。 
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