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ウルトラマンメビウス ウルトラ兄弟最大の戦い

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第二話 兄弟戦士登場その四

「うむ。そうだな」
 補佐官はそれに応えながら顎に手を当て思索に入った。そしてすぐに口を開いた。
「サコミズ隊長」
「はい」
「ガンフェニックスで三体は無理だ。降り給え」
「それでどうするのですか?」
「近くにブラック指令がいる筈だ。まずはそれを倒せ」
「ブラック指令をですか」
「そうだ、絶対に近くにいる」
 彼はそう睨んでいた。
「だからだ。君達はまずは彼を捜し出して倒すのだ」
「円盤生物はどうしますか?」
「それは」
 そこまでは考えてはいなかった。だがここで思わぬ助っ人が現われた。
 ヒカリであった。彼が姿を現わしてきたノーバの前に立ちはだかる。
「おお、来たではないか」
「来たって」
「たまたまじゃない」
「構わん!とにかくだ」
 ジョージとマリナの突っ込みはあえて無視する。
「君達は一旦着陸。一人連絡員を残してブラック指令に向かえ。よいな!」
「じゃあ僕が連絡員になります」
 ここでミライが名乗り出てきた。
「君がか」
「はい、やらせて下さい」
「わかった。では頼むぞ」
「はい」
「他のメンバーはブラック指令だ。GUYS!」
 今度は補佐官が言った。
「サディーーー、ゴーーーーッ!」
「GIG!」
 こうしてGUYSの面々は地上に降りそのまま神戸の街中に入った。そしてブラック指令の捜索に向かう。
「上手く見つかればいいですがね」
「大丈夫だと思います、ブラック指令の顔や姿は有名ですから」
 テッペイは心配する秘書官にそう述べた。
「多分すぐにも」
「そういくかな」
「黒い肌で二メートル近い黒い服にボルサリーノの男ですよ。しかも水晶を持って」
「一発でわかりそうですね」
「うん。だから大丈夫だよ」
「さて、ではどれだけ持ち堪えられるかだな」
 補佐官はモニターに顔を移して言う。
「メビウスもいればいいんですけれど」
「うむ」
 秘書官と二人で言い合う。この時ミライは実際にメビウスに変身しようとしていた。
「メビウーーーーース!」
 掛け声と共に変身する。そして今戦場にやって来たブラックエンドの前に姿を現わした。
「来たかメビウス」
 ヒカリが彼に声をかけた。声だけで顔はノーバに向けられている。
「わかっているな」
「ああ、円盤生物達を倒す」
「そうだ、俺はノーバをやる。御前はブラックエンドをやれ」
「よし、じゃあ」
 ブラックエンドに向かおうとする。しかしそこにシルバーブルーメが攻撃を仕掛けて来る。
「くっ、こんな時に!」
 触手をかわしながら述べる。
「そいつは後回しにしろ」
「しかし!」
「見ろ」
 ここでヒカリはメビウスにまた言った。
「彼等がいる。大丈夫だ」
「彼等が・・・・・・あっ」
 そこにはGUYSの面々がいた。銃でシルバーブルーメに攻撃を仕掛けていた。
「おいテッペイ」
 ジョージが通信を入れている。
「本当に俺達だけでいけるんだな」
「相手は怪獣を」
「はい、大丈夫です」
 テッペイはジョージとマリナに対して答える。
「シルバーブルーメはあくまで戦闘用じゃないですから」
「だといいけれどな。しかしよ」
 リュウが言う。
「隊長一人で行くって言ったけれどいいのかね」
「隊長には隊長の判断があるんでしょ?」
「そうだな。じゃあ俺達はそれに従って」
「やるってことだな」
「触手に気をつけて下さいね」
 コノミも通信を入れてきた。 
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