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夢幻水滸伝

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第三百四十六話 東西から南北へその十

「集結させるで」
「そうしますか」
「そしてな」
「侵攻の準備に入りますね」
「そや、そして準備が整って」
 侵攻のというのだ。
「トウェインさんからゴーサインが出たらな」
「進撃開始ですね」
「そうしてな」
 そのうえでというのだ。
「テキサス州に入るで」
「軍の規模は」
「州には予備と州の治安維持、それに警備で五万置く」
「残る十五万で攻め込みますか」
「そうしよな、そしてな」
 ホイットマンは話を続けた。
「テキサス州の北西部をや」
「攻めていきますね」
「そうしよな」
「そうですね、そうしていくのが一番ですね」
 まさにとだ、ミッチェルはホイットマンのその提案に頷いた。
「この度は」
「そやろ、トウェインさんとも話してな」
「そうしていきますね」
「攻め込むにあたって問題はな」 
 そちらの話もした。
「おいら達が迂闊に攻め込んだらな」
「十五万の兵で」
「相手はおそらく三十万位に減ってるやろが」
「もっと少ないかも知れへんですね」
「それでもこっちより上や」
 兵の数はというのだ。
「そやからな」
「敵軍が機動力を上手に使えば」
「おいら達十五万を叩いてな」 
 そうしてというのだ。
「そのうえで他の方面から軍もってなるわ」
「各個撃破ですね」
「それをされたら危うくなるわ」
 戦局がというのだ。
「そやからな」
「ここはですね」
「オクラホマ州、ルイジアナ州から攻める友軍と歩調を合わせてや」 
「攻めますね」
「そうしてこな」
「あたくし達だけでは攻めへん」
「そや」
 そうするというのだ。
「そうしてこな」
「各個撃破されるとあきませんから」
 ミッチェルもそのことはわかっていた、それで確かな顔になって頷きそのうえでホイットマンに応えた。
「そやからですね」
「そうして攻めていこな」
「そういうことで」
 ホイットマンのその言葉に頷いた。
「やっていきましょう」
「そういうことでな」
「はい、ほなですね」
「テキサス州との境にな」
「これより向かいますね」
「軍を率いてな」
「それでは」
 是非にとだ、ミッチェルも頷いた。そうしてだった。
 二人は実際に十五万の軍勢を率いてテキサス州との境に向かった、そしてそちらに軍を展開させたが。
 テキサス州の方にはオコナーがいた、彼は敵軍を苦い顔で観つつ言った。
「被害は最低限っていうけどな」
「それでもですね」
「三万もの将兵を失い」
「武器や兵器もです」
「物資も失いました」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。 
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