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夢幻水滸伝

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第三百四十六話 東西から南北へその三

「敵の西門、今目の前にある門にや」
「突進しますね」
「それでや」
「体当たりで門を突破しますね」
「一気に壊してな」
 そうしてというのだ。
「やるで」
「わかりました」
 ホワイトバファローはそれならと応えた。
「これよりです」
「ああ、そしてな」
「我々が門を破壊して」
「そこからな」
「さらにですね」
「軍を中に入れるんや」
「そうしますね」 
 自身の主に問うた。
「この度は」
「そや、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「迅速にや」
「街を攻め落とす」
「そうするで、門を破壊してな」 
 敵の最大の守りをというのだ。
「そしてや」
「軍を入れて」
「そこからも突進してな」
「街の中枢に至りますね」
「そうするで」
 こう言うのだった。
「異論はあるか」
「いえ」
 ホワイトバファローは主に微笑んで答えた。
「この度はです」
「それでええか」
「軍を急行させたこともです」
 ラスクルーシスまでというのだ。
「正しいです」
「そう言ってくれるか」
「ラスクルーシスはこの州の要地の一つです」
「まさにな」
「リオ=グランデ川の出入り口です」
 ニューメキシコ州から見てだ。
「そして水軍の港もあります」
「それで掌握したら東にも渡れる」
「川の」
「そうなるさかいな」
「ここまで軍を急行させましたね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「今からや」
「迅速に攻め落とし」
「オコナーはおそらく軍をロズウェルまで撤退させてな」
 そうしてというのだ。
「そこで守りを徹底的に固める」
「そうなると難儀ですね」
「今あいつはアルパカーキを中心に七万の軍を持ってる」
 その指揮下に置いているというのだ。
「緒戦で十万の兵のうち二万を失ってな」
「死傷者と捕虜になりましたね」
「その二万はこっちにある」
 ホイットマン達の方にというのだ。
「捕虜はそのまま捕虜にしてな」
「戦傷者は手当てをし」
「戦死者は復活させてる」
「そのうえで戦が終わるまで捕虜収容所に入れています」
「そうしてる、そして残る一万は」
 この軍はというのだ。
「あの街にある」
「その一万の軍もですね」
「降してな」
「敵から奪いますね」
「八万のうちで一万おらんとな」 
 そうなると、というのだ。
「大きい」
「そのこともあり」
「それでや」
「ラスクルーシスはですね」
「迅速にや」
「陥落させますね」
「そして東に行くで」
 ニューメキシコ州のというのだ。 
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