夢幻水滸伝
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第三百四十五話 ニューメキシコ州侵攻その八
「何時でも撤退する様にしてるわ」
「東部での戦を念頭に」
「こっちは二十万、相手は十万」
戦力の話もした。
「装備や兵器の違いもある、星のモンはこっちは二人でな」
「あちらはオコナー様お一人です」
「劣勢は明らかや」
そのオコナー達のというのだ。
「そやからな」
「ここは、ですね」
「守るわ」
オコナー達はというのだ。
「そうすることをな」
「念頭に置かれていますね」
「それが当然であってな」
「その様に動かれていますね」
「そういうことやな、ほなおいら達はどないするか」
ホワイトバファロー、自分と向かい合って立っている彼に話した。バイソンの顔も白いと黒い目が尚更目立つがその目を見つつ話している。
「州北西部の街や村、南西部もセントラル以外のな」
「街や村をですね」
「使者を送る、まあ守る兵もおらんしな」
「殆どが降ってくれますね」
「オコナーもそうする様に言うてるやろしな」
この州を守る彼もというのだ。
「そやからな」
「掌握はですね」
「順調にいくわ」
こう予想するのだった。
「間違いなくな、それでな」
「これよりですね」
「二つの地域つまり州西部をな」
リオ=グランデ川を挟んでというのだ。
「掌握する、そしてセントラルにな」
「主力を向けますね」
「そうするで、まずは北西部でな」
そちらを掌握してというのだ。
「それからや」
「南西部ですね」
「そうしてくで、あと東部はミッチェルに任せるわ」
この州を攻めているもう一人の星の者である彼にというのだ。
「あいつも出来る奴やし」
「お任せしても大丈夫ですね」
「そや、ほなおいら達はな」
「西部の掌握ですね」
「それを進めてくで」
こう言って実際にだった。
ホイットマンはニューメキシコ州西部の掌握にかかった、北西部は無血でその全てがすぐに彼の下に入ってだった。
南西部も同じ様になった、そのうえでセントラルに八万の軍を率いて向かった。
ミッチェルはコロラド州トリニダードを拠点としてそこからニューメキシコ州東部を進んでいた、その中で彼はある報を受けた。
「オコナーはサンタフェから撤退して」
「はい、アルパカーキに入られました」
「五万の兵を率いられ」
「そうされました」
「あの街は大きくて堅固でしかも物資の集積地やから」
それでとだ、ミッチェルは将兵達の話を聞いて述べた。
「サンタフェよりも守りやすいさかい」
「あちらで戦われるおつもりの様です」
「どうも」
「それで移られた様です」
「それでサンタフェは今は空城で」
「兵はいません」
「ほな降る様に言って」
ミッチェルはそれならと言った。
「降ったらね」
「入城してですね」
「この州の拠点にしますね」
「そうしますね」
「そうするわ、あの街も要地よ」
今自分達が攻めているニューメキシコ州のというのだ。
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