| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百四十四話 奇策破りその十三

「最早、ですね」
「デリーロ達もな」
「敵いませんね」
「そや、それでや」
「その様にして攻めますね」
「そうするで」
 こう言うのだった。
「今度はな」
「これがトウェインさんの今回の戦略でしたね」
「そや、最後はテキサスを攻めるとな」 
 敵の中心地であるこの州をというのだ。
「決めてたわ」
「そうでしたね」
「やっぱりあの州は大きい」
「その存在が」
「広くて人口も多いしな」
 トウェインもコーヒーをブリキのカップで飲んでいる、飲みつつ言うのだった。
「産業も充実してる」
「そうした州やさかい」
「最初に攻めたかったけどな」
 本音ではそうだというのだ。
「そやけどな」
「私達が攻めるとですね」
「どうしてもな」
「今回の様になりますね」
「ああ、まずはニューメキシコやカンザスを攻めて」
 デリーロ達の勢力の他の州をというのだ。
「それでや」
「最後になりますね」
「そやからな」
「戦略としてですね」
「こうして進めてるんや」
「そういうことですね」
「それで水軍もな」
 エリカが率いる彼等もというのだ。
「動かすで」
「テキサスの海の方に向かわせますね」
「そして艦船や艦載機で攻めてな」
「海兵隊もですね」
「上陸させるわ」
「そうしますね」
「テキサスは広い」
 トウェインは真剣な顔でこのことを指摘した。
「広いとそれだけでや」
「武器になりますね」
「空間、距離はな」 
 それはというのだ。
「まさにや」
「要塞の一つですね」
「空間要塞というけどな」
「広くて距離があるとですね」
「それ自体が厄介なもんにもなる」
「攻める側にとっては」
「時としてな、そやからな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「迂闊にはですね」
「攻められへんで」
 こう言うのだった。
「それでや」
「百万の兵でその様にして攻めるのですね」
「そや、さもないとな」
「負けるのはこちらですね」
「そや、幾ら有利な状況でもな」
「広さ、距離は考えてですね」
「戦略を立ててな」
 そうしてというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧