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星河の覇皇

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第八十六部第二章 教育改革その四十七

「このことがどれだけ嫌でもな」
「それでどうするかってことだな」
「ああ、そういうことだよ」
「刺客後れたらな」
 大学生はこの手段も話に出した。
「いいのにな」
「それ誰でも考えるだろ」
「考えても出来ないか」
「どうやって刺客エウロパに送るんだ?」
 国交はなく激しく敵対している国にというのだ。
「一体」
「難しいな」
「ほぼないだろ」
「ああ、現実はな」
「だからな」
 それでというのだ。
「それも出来なくてな」
「あいつはあのままか」
「仕事してな」
 友人は話した。
「エウロパを発展させるんだよ」
「俺達は歯軋りして見ているだけか?」
「それでいいと思うか?」
「そんな筈ないだろ」
 大学生は即座に返した。
「連合は出来る限りのことをする国だぜ」
「だったらな」
「俺達も働いてか」
「連合を発展させるんだよ」
「連中が発展する以上にか」
「敵が発展するならな」
 そしてそれが止められないならというのだ。
「こっちはな」
「もっと発展することだよな」
「敵が十発展したらな」
「こっちは二十か」
「まして連合は大きいからな」 
 友人はこのことも話した。
「連中が十発展してな」
「二十発展したらか」
「もう連中の何倍いや何十倍も大きくなってるからな」
「どんどん発展すべきってことだな」
「それでいいんだよ、自分よりでかい魚呑み込める深海魚だってな」
 そうした深海魚は流石に稀だが存在はしている。
「鯨は呑み込めないだろ」
「逆に呑み込まれるな」
「あんまり大きいとな」
「負けないな」
「結局連合は大きくなり続けることがな」
 友人は話した。
「最大の国防なんだよ」
「すげえシンプルな考えだな」
「だからあいつがエウロパを発展させるならな」
 ギルフォード、彼がというのだ。
「連合はな」
「エウロパより発展するべきか」
「ああ、そうだよ」
 まさにというのだ。
「そうなっていくのが一番だよ」
「それで今この教授さんも教育改革言ってるんだな」
「この人なりに連合のことを考えてな」
 例えそれが世間知らずでもだ。
「実際どう見たってこの人エウロパ嫌いだろ」
「特にあいつをな」 
 ギルフォード、彼をというのだ。
「すげえ勢いでけなしてるな」
「まああいつは今連合一の嫌われ者だしな」
「それアンケートでも出たよな」
「連合市民で一番嫌いな人間のアンケート取ったら」 
 ネットでそうしたらであった。 
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