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金木犀の許嫁

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第十三話 無理はしたら駄目その二

「寝ておくこと」
「風邪薬飲んで」
「そうしないと駄目」
「家事は」
「私達がいるでしょ」
 微笑んでだ、真昼が言ってきた。
「三人でやればね」
「いいの」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「夜空ちゃんは今日はね」
「寝ておくことなの」
「温かくして」
 そうしてというのだ。
「しっかり栄養もね」
「摂ることなの」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「そうしてね」
「休むの」
「そうしなさい」
 こう言うのだった。
「いいわね」
「それじゃあ」
「お粥がいい?」
 佐京はご飯の話をしてきた。
「あと飲みものは野菜ジュースとか牛乳出すから」
「飲んで栄養摂るのね」
「お粥だけじゃ栄養偏るし」
「それはね」
 夜空も否定しなかった。
「そうよね」
「だから。それで食欲あるのなら」
 佐京はそれならと話した。
「カレーはどうかな」
「カレー?」
「そう、カレー」
 この料理だというのだ。
「カレーを食べるといい」
「風邪にはなの」
「お肉もお野菜も沢山入っているから」
 カレーにはというのだ。
「栄養満点。しかもルーには漢方薬も入っているから」
「お薬にもなるのね」
「だから」
 そうであるからだというのだ。
「本当に風邪にいい」
「そうなのね」
「それで夜空さんも食欲があったら」
 そうであればというのだ。
「カレーを食べればいい」
「そうなのね」
「食材を小さく細かく切って刻んで」
 そうしてというのだ。
「じっくり煮て消化にもよくするから」
「食欲があったら」
「食べて」
「風邪を治すことね」
「そうしたらいい」
「本当にカレーは風邪にいいです」
 白華も言ってきた。
「うちは風邪をひくと食欲がありますと」
「カレー作ってなの」
「食べます、そうしたらです」
「治るのね」
「すぐに。特にです」
 白華は夜空にさらに話した。
「卵を入れますと」
「尚更なのね」
「いいです」
 風邪にというのだ。 
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