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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第十二幕その十

「それこそ塵や埃もないね」
「そうした軍隊なのね」
「制服だってね」
「奇麗なのね」
「作業服だってね」
 身体を動かす、汚れるお仕事をする時に着るこの服もというのです。
「お洗濯してアイロンもかけて」
「制服もよね」
「服に付いている埃まで取って」
 そうしていてというのです。
「それでだよ」
「そのうえでなのね」
「そう、そしてね」
 それでというのです。
「靴まで磨いているんだ」
「ピカピカにしてるの」
「そうなんだ、ゴムの部分の土に触れないところまでね」
「磨いているの」
「作業の時の安全靴も」 
 これもというのです。
「時々でもね」
「本当に徹底しているわね」
「護衛艦を観ても整理整頓されていて」
 そうなっていてというのです。
「おトイレも奇麗だし銅の部分もね」
「金色の」
「暇を見付けて磨いて」
「奇麗にしているの」
「錆なんか出ない様にね」
「金色のままね」
「そうしているんだ」
 海上自衛隊ではというのです。
「そうしているんだ」
「本当に徹底しているわね」
「うん、そしてね」
 それでというのです。
「訓練だってね」
「しっかりしているわね」
「そうなんだよ」
「だから立派なのね」
「それで日本は災害が多いけれど」
「そうそう、物凄く多いでしょ」
 災害のお話が出てでした。
 サラはカレーを食べる手を一旦止めてです、先生にこう言ったのでした。
「驚く位ね」
「他の国と比べたらね」
「我が国ともね」
 イギリスとも、というのです。
「本当によ」
「多いね」
「とてもいい国よ、自然環境でもね」
「過ごしやすくて景色も奇麗でね」
「いい国よ、けれどね」
 それでもというのです。
「災害の多さがね」
「問題だね」
「そう思うわ、だからうちの子達もね」
「災害の多さを聞いて」
「日本に住むのは怖いって」
 その様にというのです。
「小さい頃言っていたのよ」
「それはわかるよ。猛獣とか猛毒を持つ蛇や虫がいると聞いてもね」
「その国に行きたくなくなるね」
「住むなんてとてもよ」
「妖怪だってそうだしね」
「そうそう、怖い妖怪や妖精がいると聞いても」
 人前に滅多に姿を表さない彼等でもというのです。
「子供は怖がってね」
「その国に行きたくなるなるわね」
「日本のある子供はドイツに人を貪り喰らう吸血鬼バーニィという魔物がいると聞いて」
「ドイツに行きたくないって言ったのね」
「そうなんだ」
 そうしたことがあったというのです。
「これがね」
「そんなこともあったのね」
「子供はそうなるね」
「だからよね」
「日本の災害の多さを知れば」 
 それならというのです。
「そう思うこともね」
「当然なのね」
「そうだよ」
 まさにというのです。 
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