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金木犀の許嫁

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第十二話 驕る平家は久しからずその六

「人間としてね」
「立派ですね」
「高潔だよね」
「かなり」
「もう野球に全てを捧げていて」
「気遣いも出来て」
「本当にね」 
 それこそというのだ。
「聖人と言っていい位のね」
「人格者ですね」
「そうであるから」
 人格も優れているからだというのだ。
「だからね」
「凄いですね」
「そうだよ」
 大谷翔平という人はというのだ。
「あの人も」
「そうなりますね」
「人間は心も大事だよ」
「身体だけでなくて」
「心技体というけれど」
「心もですね」
「備わってこそ」
 技量と身体にというのだ。
「いいんだよ、健全な肉体に」
「健康な精神が宿る」
「そうであってこそだよ」
「本物ですね」
「幾ら体格があって健康で」
 そうであってというのだ。
「剣道で何段でもね」
「心が備わっていなくて」
「暴力を好き放題振るうなら」
 そうであるならというのだ。
「剣道家じゃないどころか」
「剣道したら駄目ですね」
「暴力受ける人が可哀想だよ」
 そうなるというのだ。
「だからね」
「それで、ですね」
「すぐに辞めて」
 そうしてというのだ。
「誰にも迷惑をかけないことだよ」
「やっぱりそうですね」
「現に俺達竹刀とか蹴飛ばさないね」
「はい」
 佐京ははっきりと答えた。
「忍術も竹刀使いますが」
「忍者刀を使う稽古でね」
「素振りとかもして」
「防具だって着けて」
 そうもしてというのだ。
「そうしてだよね」
「稽古します」
「だったらね」
「俺達もですね」
「間違ってもだよ」
 それこそというのだ。
「竹刀を蹴飛ばすなんてね」
「したら駄目ですね」
「そうだよ」
 絶対にというのだ。
「したらその時点でね」
「確信犯でやったら」
「忍術をやる資格がないよ」
「その心がないので」
「手裏剣も他の道具もね」
「蹴飛ばしたりしたら駄目ですね」
「野球でもバットとかグローブ蹴らないし」
 そうしたことはしないというのだ。
「白球だってね」
「投げて打っても」
「蹴ることは」
 それはというのだ。 
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