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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第十二幕その一

                第十二幕  海軍の国
 神戸に戻ってです、先生はお家でトミーに言われました。
「いや、生まれ変わりですか」
「堀与さんは東郷さんのね」
「仏教の世界のことは聞いていましたが」
「本当にあるね」
「そうですね、キリスト教はです」
「その考えはないからね」
「死ねばね」
 その人生を終えるとです。
「最後の審判でね」
「行き先が決まりますね」
「天国か地獄か」
「はたまた煉獄か」
「それが決まるけれど」
 それでもというのです。
「仏教ではね」
「そうなっていますね」
「元々はインドの考えでね」
「ヒンズー教でもそうですね」
「そう、人は何度でもね」
「生まれ変わって」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「生きていくんだ」
「それぞれの人生を」
「うん、そして生まれ変わるのも」
 それもというのです。
「一つじゃないよ」
「そうですよね」
「何度もね」
 それこそというのです。
「生まれ変わるよ」
「仏教だとそこからですね」
「解脱して」
 それに至ってというのです。
「仏様になるんだよ」
「そうなりますね、ただ」
 ここでトミーは先生に言いました。
「一つ気になることがあります」
「何かな」
「解脱しまして」 
 そうしてというのです。
「それで終わりでしょうか」
「仏様になってだね」
「はい、それで」
「いや、それからもだよ」
 先生はトミーに微笑んで答えました。
「あるよ」
「仏様になってもですね」
「さらに修行して」
 そうしてというのです。
「そしてね」
「より素晴らしくなるんですね」
「だからあるおかしな宗教が言っていた」
 そうしたというのです。
「最終解脱というのはね」
「ないですか」
「何でも人の最後の解脱者で」
「イスラム教の最後の預言者みたいですね」
「ムハンマドさんだね」
「最後にして最高の」
 そうしたというのです。
「天理教も最後の教えとして」
「だめの教えだね」
「言っていますけれど」
「そんな感じでね」
 それでというのです。
「言っていて解脱もね」
「さらに修行してよくなるのでなくて」
「もう最高に達したっていうね」 
 そうしたというのです。 
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