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ハッピークローバー

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第百二十四話 運動会その二

「夏と冬もね」
「体育やるの」
「そうみたいよ」
「そんな学校もあるのね」
「ええ、けれどね」
 かな恵は中国の娘にそれでもと話した。
「うちの学校は体育の時はね」
「体操服ね」
「それで運動会の時もね」
「同じね」
「ええ、ただね」
 かな恵はさらに話した。
「開会式閉会式や競技に出る時以外は」
「そうした時はジャージでもいいわね」
「それえそうした時になれば」
「ジャージ脱げばいいのね」
「そうよ」
 こう話した。
「そうすればいいわ」
「そうなのね、ただね」
 中国の娘はここでこんなことを言った。
「考えてみたらそれって」
「どうしたの?」
「人前で服脱ぐわね」
「服の下に服だからいいでしょ」
「ええ、ただイスラムの」
 この宗教のというのだ。
「戒律が厳しいと」
「ああ、人前でね」
「正確に言えばヴェールだけれどね」
「ジャージじゃなくてね」
「これはあっちだとね」
 イスラム圏ではというのだ。
「問題よね」
「中国じゃ特によね」
「下着になったら問題よ」
 中国の娘は口をやや尖らせて話した。
「もうね」
「流石にそれはね」
「けれどそれ位だと」
「問題ないわね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「アイドルや女優さんだけれど」
 この職業の人達の話もするのだった。
「グラビアとかでよく服脱いで」
「ああ、その下が水着か下着ね」
「こういうのよくあるわね」
「というか水着や下着になるって」
 そうしたことはとだ、かな恵は答えた。
「アイドルや女優の人達にはね」
「お仕事よね」
「必須って言っていいいね」
「それでその中でなのね」
「服を脱いでっていうのもね」
 そこから水着や下着を着た自分を見せることもというのだ、画像の仕事だけでなく動画の方でもよくあることだ。
「普通よ」
「あの人達も大変ね」
「脱ぐから」
「裸になる訳じゃなくても」
「中国でもこれ位普通でしょ」
「私は無理ってことよ」
 こうかな恵に答えた。
「体操服ならいいけれどね」
「つまり今は」
「けれどこれが水着だとね」
「アウトね」
「下着なら絶対によ」
 それこそというのだ。
「あとブルマもね」
「そんなのもうないわよ」
 かな恵はブルマと聞いて即座に口をへの字にさせて答えた。 
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