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おぢばにおかえり

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第八十話 教会の仕組みその八

「月並祭じゃないわ」
「そこまで重要ですね」
「ええ、ただそのてをどりは」 
 私は新一君を見て言いました。
「慣れていないとね」
「全然わからないですし」
「踊れないわね」
「最初見た時何かと思いました」
「それ言われるわ」
 他の宗教の人達からもです。
「おみち独特だけれど」
「独特過ぎますね」
「そうだってね」
 本当にこう言われたことがあります。
「私もね」
「全然覚えられないです」
 新一君は困ったお顔で言ってきました、この子にとってはかなり珍しいことで私も内心驚きました。
「本当に」
「もう数踊るしかないわ」
「数ですか」
「何度も踊ってると」
 そうするとです。
「歌も覚えてね」
「踊りもですか」
「覚えていくから」
「何でも経験ですね」
「そうよ、おみち以外のことでもね」
「何度も何度もですね」
「やっていったら」
 これはお父さんにもお母さんにも言われました。
「覚えていくのよ」
「そうなんですね」
「だから最初は駄目でも」
 出来なくてもです。
「ちゃんとね」
「何度も何度もですね」
「やってね、練習もしたら」
 そうしたらです。
「覚えるわよ、頭でも身体でもね」
「その両方で、ですね」
「覚えるから」
 それでとお話しました。
「やっていってね」
「最初は出来なくてもですね」
「諦めないの」
 絶対にと言いました。 
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