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スーパー戦隊総決戦

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第五話 生きていた者達その七

「というか乗員オーバーなんじゃないの?」
「それよりも車の中って外観よりも広いような気がするんだけれど」
 菜月と仙一が言う。
「それでも大丈夫なのね」
「とりあえずは」
「まあ何はともあれこれで街まで出てそこでそれぞれのチームに分かれてね」
「何か俺達集まったり離れたりだな」
 番はこんなことを言った。
「ことはもそう思うだろ」
「ほんまや。うち等そういうのばっかりや」
「あとだけれど」
 らんるがふと気付いたことは。
「何か私ジャスミンと結構会ってる気がするのよね」
「私も。何ともはや」
 そしてそれは茉莉花も自覚していることだった。
「何処の縁やら」
「私よく言われるようになりました」
 さくらは困った顔になって述べた。
「おめえの席ねえからって」
「俺は別に超人でも何でもない」
 宝児は顔をしかめさせている。
「全く。どういう話なんだ」
「そういえば兄も別の世界と縁がない?」
「それはよくわかっている」
 大翔は美羽のその言葉に頷いていた。
「仮面ライダーだったな」
「そう、それね」
「この前我々の前に出て来たぞ」
 流ノ介が皆に話す。
「何者だと思ったが」
「世界は広いんですね」
 凌駕も唸る話だった。
「俺風都にいたような気がしますし」
「あっ、私も」
 小梅も自分を右手の人差し指で指し示しながら言った。
「何かカブトとかで」
「人間色々な縁があるからな」
 海も自覚があった。
「誰でもそういうのはあるだろうな」
「何はともあれ街に着いたら」
 早輝が話す。
「チームに分かれてよね」
「そうしよう。何か皆とこのままずっと一緒にいたかったりするけれど」
 これは芳香のそのままの本音である。
「聖杯は探さないといけないからね」
「ズバーーーーン!」
 ここでズバーンが叫んだ。そんな話をしながら街に出てそれぞれのチームに分かれた。
 シンケンジャーの面々は丈瑠を中心に街の中を探索していた。しかし手懸かりは。
「何も見つからねえな」
「そう簡単には見つからないわよ」
 茉子がこう千明に話す。街は今は平和なものである。
「これから山に行くことになるかもね」
「木は俺の専門だからいいけれどな」
 伊達に木の戦士ではなかった。
「しかし。今回敵が滅茶苦茶だからな」
「皆さんあんなおかしな敵と戦ってたんやな」
 このははその相手のことを思い出しながら述べた。
「ガイアークとかダークシャドウとか」
「あの風のシズカという女だが」
 流ノ介は首を捻っている。
「話によると忍者屋敷で月光と二人でいるらしいが組織としては小さくはないか?」
「俺の寿司屋みてえな話だな」
 源太は彼等をこう評した。
「そんな組織ばっかり集まったんだな」
「組織が大きくても頭のレベル変わらないみたいだしね」
 茉子も容赦がない。
「あの連中が探すとなったら」
「絶対に自爆するだろ」
 千明はこう思った。
「俺達が何かやるより自分達で勝手にこけるんじゃないのか?」
「それは有り得るな」
 丈瑠にしろそれは予想していた。 
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