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子供の夜泣き

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第一章

               子供の夜泣き
 奈良市のとあるマンションで暮らしている三島公雄と聖子の夫婦は子供が生まれたばかりである、夫は形のいいやや尖った顎を持つ海苔の様な眉と小さな切れ長の目を持つ大きな耳の黒髪をオールバックにした男で背は一八〇位で筋肉質だ。妻は八重歯が目立つ顔で大きなキラキラした目と細い眉を持ちやや丸顔で黒髪をセットし伸ばし背は一五八程で均整の取れたスタイルである、二人共奈良市にある八条スパ奈良店で働いているが妻は今は出産したばかりで育児休暇仲だ。
 夫婦は今自分達の息子秀征のことで悩んでいた、生まれたばかりの彼は。
「今日も夜泣き凄かったな」
「ええ」
 朝夫婦で朝食を食べつつ話した。
「そうだったわね」
「毎日だよな」
「そうなのよね」
「どうしたものだろうな」
「貴方もお仕事あるし」
「お前も家事あるしな」
「育児とね」
 これは二人で力を合わせてやっている、公雄は仕事だけでなく家事や育児も積極的に協力してくれるのだ。
「産休だけれど」
「大変だよな」
「だから夜はね」
 この時間帯はというのだ。
「出来るだけね」
「寝たいよな」
「そうなのにね」
 赤ちゃんのベッドの中で寝ている夫そっくりの顔の赤ん坊を見て話した。
「本音は」
「それでもな」
「これが中々ね」
 夫に疲れた顔で話した。
「出来ないわ」
「秀征の夜泣きが凄くてな」
「貴方もよね」
「会社の球形の時寝てるよ」
「それで夜泣きで起こされる分寝ているわね」
「ああ、けれど毎日泣かれるとな」
 今の様にというのだ。
「俺もな」
「困るわね」
「どうしたものだろうな」
 夫婦で朝食を食べつつ二人が今いるテーブルのすぐ傍のベッドで寝ている我が子を見つつ話した、二人は息子の夜泣きに困っていた。 
 それで共に夜泣きへの対策を調べたが。 
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