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八条学園騒動記

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第七百四十一話 シヴァ家の敵その六

「お水もです」
「質がいいですね」
「水道水は。ですが地のです」
「天然のものはですね」
「それぞれの土地のお水であり」
「それをよくする」
「そうすることがです」
 まさにというのだ。
「連合の考えであり」
「実際にですね」
「美味しくなっています」
「そうですか。そういえばです」 
 ここでセーラは角砂糖を見た、丁度紅茶に入れようとしていたところだ。
「お砂糖もです」
「連合のものはいいですね」
「美味しいですね」
「実に。洗練された甘さがあります」
 そうだというのだ。
「まことに」
「あの、実はです」
「本日のものはどれも市販です」
「この辺りのスーパーで売られている」
「お嬢様が言われた通りに買ってきたものですが」
「その味がです」
 まさにというのだ。
「素晴らしいです」
「そうです、連合は市販のものでもです」 
 庶民が買うものであってもというのだ。
「この通りです」
「素晴らしいのですね」
「はい」 
 そうだというのだ。
「どれを取ってもです」
「その通りですね、マウリアにもエウロパにもありません」
「ここまで品質のいいものは」
「普通のお店で売られているものすらです」
「どれも非常に素晴らしいです」
「それだけ連合が進んでいるということです」
 こう言うのだった。
「食べものも飲みものも」
「どれもですね」
「素晴らしいですね」
「そして他のものも」
「商品は全て」
「その技術はです」 
 連合のそれはというのだ。
「素晴らしいものです、しかもです」
「しかも?」
「しかもといいますと」
「それがどの国もですから」
 連合の三百以上の国でというのだ。
「驚くばかりです」
「三百以上の国、四兆の市民がですね」
「そうして暮らしていますね」
「こうした見事なものに囲まれて」
「普通のものとして」
「それがです」
 まさにというのだった。
「素晴らしいところです」
「連合は、ですね」
「実に」
「紙にしても」
 これもというのだ。
「そのタブロイドに用いられている」
「そうしたものもですね」
「品質がいいですね」
「紙幣に至っては」
 それはというと。
「和紙ですから」
「日本からはじまった」
「あの紙ですね」
「そうですので」
「全てがですね」
「突出したです」 
 そう言っていいまでのというのだ。 
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