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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第五幕その十

「あの頃はです」
「そう思われていましたか」
「それで結構癇癪餅ちでそそっかしい」
「そうしたところもあると」
「そうした人物ともです」
「言われていましたね」
「頑固で。私はよく彼はよく知りませんが」
 それでもというのです。
「そうした人物とです」
「評判でしたね」
「そうでした、あとです」 
 堀与さんはさらにお話しました。
「今の建物は大きいですね」
「大きいですか」
「いや、ただ立派になっただけでなく」
 それだけではなくというのです。
「大きくもなりました」
「そうですか」
「昔の日本人は小さかったですね」
「あっ、そうでしたね」
 王子もそれはと応えました。
「昔の日本人は」
「伊藤公で一五五位で」
「伊藤博文さんですね」
「今から見ますと」 
 二十一世紀の日本人からしてみればというのです。
「随分とです」
「小さかったんですね」
「他の人達もそうで」
「小さかったですね」
「私もそうで芥川君も」
 この人もというのです。
「一六四でしたね」
「今から見ると小柄ですね」
「当時はそれで普通位でしたが」
 それでもというのです。
「今はそうですね。ただ吉之助さあと一蔵さあは」
「ええと、その人達は」
 王子は今度出た二つのお名前を聞いてまずは自分の歴史の知識を辿ってそのうえで堀与さんに答えました。
「西郷隆盛さんと大久保利通さんですね」
「そうです、二人共一七五越えていて」
「そうですと当時は」
「かなり目立っていました」
「やっぱりそうですね」
「私から見てもです」
 それこそと言うのでした。
「かなり大柄で」
「目立ちましたか」
「はい、しかし吉之助さあは仕事が出来ると凄く褒めてくれて」 
「あの人はですね」
「一鞍さあは逆にあれこれ訂正を求めてきて」 
 そ9してというのです。
「厳しかったですね、同じ仕事をしても」
「言われることは違いましたか」
「対象的でした」
 お二人はというのです。
「まことに」
「よく言われていますね」
「実際にそうでして」
 それでというのです。
「今思うと個性が出て面白かったです」
「そうでしたか」
「はい、そして黒田卿も」 
 今度はこの人のお話をしました。 
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