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ハッピークローバー

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第百十九話 他の国から見ればその十三

「私でよかったら」
「それならね」
「ただね」
「ただ?」
「結婚はね」
 これはというのだ。
「早いわね」
「スペイン男の子でも十六歳で結婚出来るわよ」
「あっ、そうだったわね」
「知ってるのね」
「あんたが中学の時に私に言ったでしょ」
「そうだったわね」
「それでよ」 
 その為にというのだ。
「私もね」
「知ってるのね、このこと」
「ええ、ただ結婚は」
 一華はあらためて話した。
「大学出て就職して」
「それからなのね」
「二人で暮らせる様になってから」
 経済的にというのだ。
「それからよ」
「するものだっていうのね」
「そうでしょ」
「一ちゃんそこ真面目ね、結婚したかったら」
 その時はとだ、スペインの娘は一華に話した。
「それならね」
「すればいいっていうの」
「お仕事はどうにかなるわよ」
「楽天的ね」
「駄目?」
「かなりね」
 スペインの娘に真面目な顔で答えた。
「それはね」
「そうなのね」
「あのね」
 一華はさらに言った。
「私が深刻かもしれないけれど」
「それでもなの」
「学生結婚してもよね」
「いいでしょ」
 一華にそれでもと答えた。
「お仕事はそれこそよ」
「何でもなるのね」
「そうでしょ、幾らでもね」
 一華にさらに話した。
「私今日本にいるけれど」
「日本でもなのね」
「お仕事はね」
 それこそというのだ。
「幾らでもあるでしょ、働けるなら」
「幾らでもなの」
「ええ、えり好みしないなら」
「ああ、それでそう言うのね」
「そうよ、別にね」
 それこそというのだ。
「働けるならね」
「そう考えてるのね」
「スペインでもそうだし言葉が通じるなら」
「中南米にも行けるし」
「そうそう、だからね」
「結婚したいならなのね」
「したらいいのよ、お仕事はね」
 今の話の主題のそれはというのだ。
「もうね」
「何とかなるのね」
「そうよ、中南米でなくても」
 一華にさらに言うのだった。
「イタリアでもポルトガルでもやり取り出来るし」
「言葉の違いは方言位しかないから」
「だからね」
 それでというのだ。 
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