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おぢばにおかえり

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第七十九話 残さないことその十九

「それで他にもいますが」
「そうした人達を見てのことね」
「そうなんです」
「新一君って本当に反面教師多いわね」
 ここまで多い人ははじめて見ました。
「それはある意味凄いわよ」
「いいことでしょうか」
「お手本にはなってもね」
 悪い意味で、です。
「正直不愉快でしょ」
「だからああはなるまいって思います」
「そうした人と会うことはよくないことね」
「そうなんですね」
「まして新一君が出会う人って」
 聞く限りだとです。
「相当酷いじゃない」
「悪い親戚に悪い教師にですね」
「悪い先生が多いから」
 このことは容易にわかります。
「悪い生徒も多いのね」
「奈良県はそうかも知れないですね」
「悪い先生が多くて」
「悪い学校になっていて」
 それでというのです。
「それで悪い奴も結構います」
「人間の屑みたいな?」
「それレベルのが学年で二人いました」
「そうなのね」
「そうした連中を見て」
 そうしてというのです。
「僕は反面教師にしてるんです」
「そうなのね」
「はい、それでなんです」 
 新一君はさらに言いました。
「僕は今もこうしてです」
「行いを考えているのね」
「自分のそれを」
「反面教師よりもね」
 ここでもこう新一君に言いました。
「ひながたよ」
「そうした人を見ることですね」
「それが一番いいから」
「やっぱりそうですね」
「特に新一君はね」
 物凄く嫌いなものは嫌う子だからです。 
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