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金木犀の許嫁

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第六話 同居のはじまりその十二

「あんた達はね」
「ちゃんとすればいいのね」
「そうよ」
 本当にというのだ。
「そうしたこともね」
「そうなのね、けれどね」
 夜空は真昼の話を聞いて姉に答えた。
「私も佐京君も」
「そうしたことはなの」
「どうもね」
「出来ないのね」
「ちょっとね」
 ここでも赤い顔になって言うのだった。
「今はとても」
「そうなの、けれど今はそうでも」
「じっくりとなのね」
「考えてお話していって」
 そうしてというのだ。
「やっていってね」
「それじゃあね」
「じゃあ荷物をね」
 姉はあらためて言った。
「お部屋に入れて夜は」
「パーティーね」
「それをしてね」
 そしてというのだ。
「楽しい生活はじめましょう」
「こちらでの」
「そうしましょう」
 笑顔で話してだった。
 四人はまずは真昼と夜空の持ちものをそれぞれの部屋に運んだ、中を開くことはそれぞれがして部屋の中に収めた、それが終わるとだった。
「お寿司来ました」
「丁度終わったところよ」
「私もよ」
 二人は白華の嬉しそうな言葉に応えた。
「これでここで暮らせるわ」
「安心してね」
「そうですか、それならですね」
 白華は二人に笑顔のまま応えた。
「今から居間に行きまして」
「それでよね」
「パーティーね」
「それをしましょう」
 笑顔のまま応えてだった。
 パーティーがはじまった、寿司に蕎麦そして酒が出され四人それぞれのコップに酒を入れた。そこから楽しい日々をはじめようと思いつつ。


第六話   完


                   2023・12・15 
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