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神々の塔

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第五十八話 見えてきたものその十

「知ってるな」
「はい、私も」
「知ってるなら速い、それじゃあな」
「これからですね」
「わしと戦ってくれよ」
「そうさせてもらいます」
 シェリルも他の面々も頷いてだった。
 その上で戦に入った、魯智深の錫杖はかなりの威力で受け止めると衝撃で吹き飛ばされんばかりだった。
 それでだ、芥川は知恵を出した。
「かわすんや」
「受けるんやなくてやな」
「あの怪力で物凄い威力の錫杖の一撃を繰り出してくるんや」
 中里にそれ故にと話した。
「もう受けてもな」
「ダメージ受けるな」
「それもモロにな」
 こう言っていいまでにというのだ。
「そやからな」
「受けずにやな」
「かわすんや、速さもかなりやが」 
 それでもというのだ。
「僕等やったら術で素早さ上げてな」
「かわすことに専念するとやな」
「かわせるわ、攻撃が来たら」
 魯智深のそれがというのだ。
「もうこっちは攻撃をせんと」
「かわすことに専念するんやな」
「そうしたら紙一重でもな」
 例えそうした状況でもというのだ。
「かわせる」
「そやからやな」
「攻撃が来たら」
「かわすのに専念やな」
「攻撃しようとか受けようとか思わんとな」
 そうしたことは考えずにというのだ。
「かわすんや」
「それでかわして」
「他のモンがや」
 その時攻撃されなかった者がというのだ。
「攻撃するんや」
「そうして戦うんやな」
「そうしたらな」
 魯智深との戦はというのだ。
「勝てる、ほなな」
「そうして戦うな」
「今はな」
「わかった、そうしてこな」
 中里は芥川の言葉に頷き他の面々も続いた、そうして魯智深の攻撃はかわしてそのうえで戦っていき。
 魯智深を倒し他の梁山泊の神霊達も倒し最後に武松だったが。
 その粗削りな戦いぶりにだ、アレンカールは驚いた。
「いや、これは凄いわね」
「この人武道よりもや」
「腕っぷしと本能で戦ってるわね」
「そやから虎も素手で倒せたんや」
 施がアレンカールに話した。 
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