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星河の覇皇

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第八十五部第五章 北京宣言その五十

「しかし」
「胃にはな」
「コーヒーはどうしてもです」
「負担をかけるな」
「ですから」
 それが為にというのだ。
「胃に不安がある時はです」
「控えてだな」
「お茶の方がいいです」
「そういうことだな」
「はい、私もコーヒーは飲みますが」 
 それでもというのだ。
「胃が弱っている時はです」
「控えてだな」
「お茶にしています」
「濃いお茶を飲んでか」
「はい」
 その様にしてというのだ。
「目を覚ましてです」
「仕事をしているか」
「特に黒茶を飲んでいます」
「そのお茶をか」
「タイ市民は代々好きでして」
「それはどうしてだ」
「実は五百年前の王になりますが」
 タイ国王がというのだ。
「その方が大層お好きでして」
「その方からか」
「タイ市民は黒茶をよく飲む様になり」
「首相もか」
「前から飲んでいましたが」
「昨今はか」
「前以上に飲んでいます」
 そうなっているというのだ。
「まさに」
「そうなのか」
「タイでは昔からお茶がよく飲まれていましたが」
「黒茶が伝統的にか」
「そうでして」
 それでというのだ。
「私もです」
「そうか、では私もだ」
「大統領もですか」
「今は黒茶を飲もう」
 アッチャラーンに笑顔で話した、そしてだった。
 その話をしてだった、二人で黒茶を飲んだ。そうして今度はそれぞれの仕事に入った。そしてキロモトは各国政府の動きをチェックしてからスタッフ達に話した。
「日米中露土伯の六国に東南アジア諸国にはそれぞれ専属でだ」
「監視役をつけますか」
「そうしますか」
「そしてメキシコにもな」
 この国にもというのだ。
「今回はつけてだ」
「動きを見張りますか」
「外務省にそう話してくれ」
 こうスタッフ達に話した。
「いいな」
「わかりました」
「ではその様にします」
「そしてですね」
「特にですね」
「日本だ」
 この国にというのだ。
「中央政府の日本大使館にはな」
「とりわけですね」
「警戒してもらう」
「そして情報を送ってもらい」
「分析もですね」
「特にしてもらう、そして日本政府からの工作もだ」
 それもというのだ。 
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