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神々の塔

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第五十五話 食事その十一

「降ったら許すし」
「良心的だったのよね」
「そやったんや」
「お酒飲めへんかったのは意外ね」
「僕も最初聞いて意外に思ったわ」 
 芥川にしてもだ。
「お酒あかんかったってな」
「ほんまそこはよね」
「酒乱な感じやったさかいな」
「怒ったら物凄く残酷で」
「実はちゃうかった、そやから僕等の中におってもな」 
 織田信長がというのだ。
「お酒飲まんかったわ」
「それはちょっと寂しいわね」
「ちょっと飲んで」 
 挨拶の様にというのだ。
「その後はな」
「ジュースとか飲むのね」
「甘党やったしな」
 そうであったからだというのだ。
「もうジュースとかコーラとかな」
「飲んでたかも知れへんのね」
「あの人はな」
「信長さんがコーラか」
 そう聞いてだ、リーはふと思って言った。
「そうやとおかきとかな」
「好きそうよね」
「柿の種とか食べてたかもな」
「コーラ飲みながら」
「そう考えると親しみやすいな」
「信長さんもね、嫌いやなかったけど」
 以前からとだ、アレンカールは述べた。
「今は親しみもね」
「信長さんに感じるな」
「そうなってきたわ、それであの方も神霊さんやし」
「やがて会うな」
「それでお話もするわね」
「そうなるな、ただ戦もする」 
 そうもなるというのだ。
「この塔におられるからには」
「試練として前に出て来るわね」
「そして戦うことになるわ」
「そうなることは避けられへんわね」
「他の神霊さん達と同じくな」
「そうよね、ほなその時は」 
 アレンカールは強い決意を込めて言った。
「是非ね」
「戦ってな」
「勝ちましょう」
「絶対にな」
 一行は冒険の中で話もした、出て来た獣やモンスター達を倒しつつそうしてまた神霊達の前まで来た。
 今回の神霊はケルトの英雄達だった、その中からだ。
 一際美貌が際立つ者が出て来てだ、一行に言ってきた。
「準備が出来たならな」
「それからですね」
「はじめよう、名乗りが遅れたが」
 神霊はあらためて言った。
「私はク=ホリンだ」
「ケルトの英雄さんですね」
「その一人だ、全力で戦おう」
 シェリルに微笑んで話した。
「悔いのない様にお互いにな」
「お互いにですか」
「私は君達を認めている」
 ク=ホリンは微笑んで答えた。
「それ故にだ」
「全力で、ですか」
「悔いのない様にな」
「お互い戦い餡巣か」
「奏しよう、そちらの準備が出来たならな」
「わかりました、ほなです」
 シェリルは英雄に笑顔で応えた。 
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