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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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第12章
  12-1

 4月になって最初の練習日、午後の3時ごろヨッさんが荷物を持ってグラウンドに現れて

「おぉーい みゅうみゅん 持ってきましたでー」と、ダンボール箱を・・・。中には私達のユニフォームだった。じっちゃんが急ぎでつくってもらったと言う。泉希はヨッさんだとわかると、真っ先に駆け寄っていて、ユニフォームだとわかると、ヨッさんに丁寧にお礼を言っていたのだが

「いえ 俺は・・・僕は、社長に言われて持ってきただけで・・・そんな、お礼なんてー」と、言うヨッサンの声が聞こえていた。

 桜中にちなんでピンクと濃紺のブロックボーダーストライブに腕の処には、紳おじちゃんが作ってくれたバッヂと同じデザインのキャンキャンズのワッペンと反対側には桜中という刺繍が入っていて、同じ柄のストッキングも。

「うわぁー カッコイイぃー」と、練習も中断して、その場でみんなは着替えていたのだ。サッカー部の応援部隊も居たのだけど、お構いなしで・・・彼等は呆然と見ていた。

「なんか これ着るだけで すごく 強くなった気がするよねー」

「うん この ピンクが可愛いーし ワッペンもカッチョええー」とか、みんなが盛りあがっていたのだ。

 その後、それを着たまま練習していて、終わってキャンキャンズの掛け声をあげた後、校長先生と紅林先生がやってきて

「いいなぁー そのユニフォーム いよいよ 君達は既成事実を作ろうとしているのか? 正式に部としての」と、校長先生が

「そんなわけちゃうけど・・・ウチ等は部であろうがなかろうが 仲間と邁進していくんやー でも ラグビー協会に登録せんと 公式戦に出られへんしなぁー 公式戦で勝たな 全国に行かれへんやんかー なぁ 先生?」と、紅林先生の方を見たんだけど、声の出ない先生に代わって

「はっ ・・・ 全国大会にか?」校長先生が唖然としていて

「そうやー 今度はみゅうみゅんが一方的に決めてるん違いますよ! みんなの総意です そうなったら桜中の名前も全国に知られるんやー なぁ みんな?」と、私が言うとみんなも「オー」と、応えてくれた。

「ほぉー 桜中の名前が全国にか・・・ 奇跡みたいだなー でも、もしかすると水島さんなら、その奇跡を起こせるかもな」

「先生 奇跡なんてものはそう起こらへん それに、奇跡のうち 99%は 本人の努力と頑張りやー だけど、ウチ等は仲間が居るから、頑張れるんやー」

「ふむぅー なるほどな・・・ その言葉 入学式の時に使わせてもらっても良いかな?」

「そんな アホなー 今のは、誰かに聞かされたことあるからな」

「まぁ 冗談だけど 名言だよ 君達のことは さっきの職員会議で決定した 今の運動部の中では、一番 活気とやる気があるという先生達の意見だ 賛成多数だったよ それに、君達はみんな成績も優秀なのだな 勉強も頑張っているようだ 後は、教育委員会とPTAに承認をもらう」

「わぁー やったぁー」と、皆で歓声をあげていたのだ。

「だけど 近々 練習試合をするそうだな? まだ 正式な部としてじゃぁないだろうけど それまでは トラブルとか怪我のないようにしなさいよ!」

「校長先生 トラブルなんかは起こさへんけど 怪我は何とも・・・ ウチ等 怪我なんか怖がってたら、思い切ったプレーできひんしなぁー 怪我したらアカンって言うんやったら 部にならんでもええわー」

「うっ まぁ 怪我するなという意味じゃぁー 怪我をしないように気をつけろよっていう意味で・・ もぉーう 君達の元気には圧倒されるよー」

 そして、サッカー部の応援部隊を見て

「男子も居るのか?」と、たっ君達を見ていた。

「いえ 僕等は・・・手伝いでして・・・そのー 昼からは 協力を・・・」

「サッカー部なんだろう? 門田先生もこぼしてたぞー もっと サッカーにも打ち込んでくれたらなぁーって」

「あっ でも こいつ等 頑張ってるから 盛り上げようと思って」と、重光君は弁解をしていた。

「ごめんなさい みゅうみゅんが頼み込んだんです 無理やり」

「そうかー みんな 仲間なんだろう? そーやって 全国に行くんだな! こりゃぁー 楽しみだよ」と、校長先生は戻って行った。

「おぃ! 大丈夫かよー あんな 大それたこと言ってしまってー」と、紅林先生が

「うん 平気 平気 目標は大きくないと」と、桜子先輩も後押ししてくれていたのだ。 
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