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八条学園騒動記

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第七百三十五話 コアラとカモノハシその六

「さらにな」
「マヤ、アステカ、インカに」
「ケルト、エジプト、メソポタミアにな」
「オセアニアやイヌイット、ネイティブアメリカンのものもありますね」
「アフリカもな」
「実に多くの宗教がありますね」
「キリスト教やイスラム教もあるしな」
 一神教もというのだ。
「連合は宗教でもモザイクだ」
「非常に」
「そうだからな」
「多くの宗教が存在しますね」
「そしてどの宗教でもだ」
 それこそというのだ。
「神々は間違える」
「人と同じ様に」
「だから生きものの進化もな」 
 これもというのだ。
「やはりな」
「間違えもしますか」
「そうかもな」
「そうですか」
「ダーウィンの進化論の通りに進化するか」
 大尉は首を傾げさせて言った。
「おおむねそうであってもな」
「試行錯誤はですか」
「あるかもな」
「進化の過程で」
「それを司られる神々もな」
 こう言うのだった。
「やはりな」
「間違えますね」
「そしてだ」
 その為にというのだ。
「色々な生きものがだ」
「出てきますね」
「これは鮫だが」
 こう前置きして話した。
「プロペランという鮫がいるな」
「あのとんでもない下顎の鮫ですか」
「ああした鮫もだ」
「出て来るのですね」
「そうだ、進化の過程でだ」
「神々がですね」
「間違えてな」
 そのうえでというのだ。
「適者生存というが」
「それから離れ鷹の様なですね」
「進化を遂げた生きものもだ」
「出て来ますか」
「そうなのだろう」
 こう上等兵に話した。
「そしてな」
「そして?」
「カモノハシは別にその中には入っていないが」
「神々の間違いには」
「そう思うが」
 しかしと言うのだった。
「この生きものは原始的だ」
「哺乳類でも」
「鳥類の名残が強いな」
「卵生といい」
 上等兵もそれはと答えた、そしてカモノハシの嘴にヒレのある足を観た。そうしてそのうえで大尉に話した。
「確かに」
「完全な哺乳類かというとだ」
「言えないですね」
「そうしただ」
「鳥類から哺乳類になるですね」
「進化を表すだ」
 そうしたというのだ。
「生きものなのだ」
「それを言いますと」 
 上等兵はその話を聞いてこう言った。 
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