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おぢばにおかえり

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第七十八話 教会長さんその三十六

 そしてです、私が頷くと。
「先輩おられます?」
「来たわよ」 
 白石さんの奥さんはにこりとして言われました。
「その彼がね」
「学校終わる時間ですからね」
「学校終わったら絶対に来るわね」
「そうですよね」
 まず詰所に来ます。
「私がいる時間までチェックして」
「それから回廊ひのきしんとかさせてもらってるわね」
「高校からそのまま行けばいいですよね」
 神殿本部にです、そこで回廊ひのきしんをさせてもらえます。
「思うんですが」
「それがそうはいかないのよ」
「そうなんですか」
「まず千里ちゃんに会わないとね」
「無理して会わなくていいですよ」
 心から思うことです。
「本当に」
「そうはいかないのよ」
「無理してでもですか」
「阿波野君は会いに来るわよ」
「そこまでしなくても」
 本当にです。
「思いますけれど」
「まあそこはわかってあげてね」
「どういった自浄かわからないですが」
 私としてはです。
「あの子にも事情があるんですね」
「そうよ」
「それで来るんですね」
「何があってもね」 
 それこそ無理してもというのです。
「だから笑顔で迎えてあげてね」
「そうします」 
 どうしてそこまでするかわからないですが。
「そうしないといけない雰囲気ですし」
「詰所のそれもよね」
「そう感じますので」 
 このこともあってです。 
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