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金木犀の許嫁

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第一話 お見合いその六

「同居するからね」
「私と一緒にあちらのお屋敷に」
「だったらね」
 それならというのだ。
「そうさせてもらうわ」
「そうするのね、お姉ちゃんは」
「そして夜空ちゃんもよ」
「情報集めたらいいのね」
「それか直接ね」
「本人さんとお話して」
「どんな人かちょっとだもね」
 それでもというのだ。
「見るとね」
「いいのね」
「そうよ、それとね」
「それと?」
「いや、忍者っていうから」
 真昼はこうも話した。
「やっぱり食べるものとか」
「忍者食とか?」
「今も時々食べるのかしら」
「あれよね、携帯食よね」
 夜空は忍者食と聞いてこう返した。
「所謂」
「何か丸薬みたいなので」
「それをずっと潜んでいる時ちかにね」
「食べてたのね」
「それで今もっていうの」
「ないかしら」
 姉は妹に問う様にして言った。
「それは」
「ないでしょ、だってね」
 それはどうしてかとだ、夜空は答えた。
「今は他に色々とね」
「携帯食もあるから」
「カロリーメイトもあるでしょ」
「それはね」
「他にもね」 
 カロリーメイトだけでなくというのだ。
「あるし。チョコレートだってね」
「携帯食ね」
「それになるから」
 お菓子だがというのだ。
「それでね」
「特になの」
「もうね」
「忍者食とか必要ないのね」
「何かあってもね」
「カロリーメイトとか食べるのね」
「そうでしょ」
 今はというのだ。
「もうね、何でも軍隊だと」
「レーションね」
「それがあってね」
「食べてるのよね」
「海自さんだって」
 海上自衛隊でもというのだ。
「それで陸自さんと空自さんでも」
「レーション食べるのね」
「携帯食でね」
「それじゃあ尚更」
「今の忍者さんはね」
「忍者食じゃなくて」
「そういうの食べて」
 それでというのだ。
「頑張ってるでしょ」
「そうなのね」
「ええ、流石にね」
「今と昔は違うのね」
「何といってもね」
 こう言うのだった。
「もうね」
「そうなのね」
「忍者でもね今だと」
「色々違うのね」
「戦国時代と今は」
 それこそというのだ。 
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