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X ーthe another storyー

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第五十二話 祝宴その六

 夢の中で会っていた、庚は自分達の本来の目的を話したうえで仲間達に言った。
「もう敵味方ではないわ」
「仲間だな」
「彼等ともね」
 草薙にこう言うのだった。
「言えるわ」
「護るものが違うだけでな」
「目的は同じよ」
「そうだよな」
「もっと言えば」
 庚はこうも言った。
「人間も地球もね」
「同じだな」
「今はね」
「そうだよな」
「人間も地球の一部よ」
「だから地球を護るとな」
「人間も護るわ」
 そうなるというのだ。
「そして人間も地球を汚しつつも」
「大事にもしているしな」
「人間を護ってもね」
「地球を護ることになるわ」
「そうだよな、じゃあこれからはな」 
 草薙は庚に微笑んで話した。
「俺達もな」
「そうしてくれるわね」
「ああ」
 実際にというのだった。
「これからはな」
「宜しくね」
「思えばです」 
 遊人は考える顔で述べた。
「僕達が戦ったことはそれを理解する為の」
「試練だったのかしら」
「そうだったのかも知れないですね」
「そうね、そしてね」
「それがわかって」
「これからはね」
「一緒にですね」
「ええ、護っていきましょう」
 庚は遊人にも話した。
「ずっとね」
「それでは」
「そして」 
 さらに言うのだった。
「私達も共にいましょう」
「一緒に」
「仲間として」
「そうすべきですね」
「ええ、そして」
「そして、ですか」
「一緒に遊ぶこともね」
 こうしたこともというのだ。
「していきましょう」
「それでは」
「バーベキューを焼いたり」
「飲んで食べて」
「そうしたこともね」
「していけばいいですね」
「皆が退院して落ち着いたら」
 その時はというのだ。
「是非ね」
「前からお話していましたし」
「そうしましょう」
「それでは」
「いいですね」
 哪吒も微笑んで述べた。
「皆で」
「そうよね」
「お祖父様と一緒にいても嬉しくて」
 家族と、というのだ。
「そして」
「私達といてもなのね」
「クラスの皆とも」
「そうよ、そこで幸せに思えることもね」
 このこともというのだ。 
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