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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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第9章
  9-1

 7月になっての初めての練習。璃々は白いパンツに下は長めのスパッツで、2年生の二人は、膝サポーターをしていて、美鈴と鈴花は長いジャージ姿だった。

 みんながバラバラの恰好で練習していたのだ。終わり頃、サッカーの3人組が現れて

「おい おい お前等 恰好 バラバラやのぉー 色気ないのー」と、重光君が言ってきて

「うっさいわー お前等って言うな! なんやねん 地区なんかで負けたくせに・・」

「うぅー あれは 相手が強すぎてん 大阪代表やでー 勝てっこないやん」

「そんなこと ゆうとるから いつまでも勝たれへんのじゃー」

「でもなー ベスト4やでー 今までで1番やでー」

「ほー ほぉー 地区のな!」

「そんなこと 言うけどなー お前等 練習試合もできひんヤン」

「そのうち ヤルわー お前等って 言うな!」

 私は、悔しかった。確かに、練習試合も出来ないのだ。私は、門田先生に相談して、同じ市内の比較的強い中学校チームの練習を見に行きたいと言っていたのだ。男子チームなのだけど。先生はサッカー関連で話を付けてくれて、見学が許されることになった。

 金曜日の放課後だったのだけど、見学に行くので、集まった時、紅林先生が

「みゅうみゅん 生命保険会社の絵画コンクールに出した絵 奨励賞どまりだった 優秀賞になると思ってたけどな」

「う~ん あの絵のことか?」

「そうだ 校舎とサッカーの練習を描いた絵」

「まぁ 奨励賞ってだけでも 恩の字やわー」

「ちゃんとやれば 素質はあるんだけどな」

「まぁ 走れんよーなったら それも 考えるわー」

 バスに乗って、チーム全員と紅林先生が引率してくれていたのだ。向こうのグラウンドに着くと、練習が始まっていて、全員で20人以上の男子が声を出しながら・・・双方に別れてアタックディフェンスの練習。

 スクラムから出たボールがスタンドオフに渡り、激しいタックルを受けたと思ったら、フォワードの連中が直ぐに集まり、又、ラックからボールを出してパスをまわしていく。常に、何人かが後ろに付いているのだ。みんなが、直ぐに次の行動に移っているのだ。

 私達は、圧倒されていた。あんなに、激しくて、走り続けるんだと。

「なぁ タックルって あんなに激しいんやー 膝めがけて飛び込んでたでー 相手突進してくるのを受け止めたりさー」と、栞奈が言うと

「そうそう それで、下敷きになっても 又 起き上がってボールのほうに走ってくんやー ウチ あんなんになったら、死ぬぅー」と、美鈴も

「そうやねー 全日本とちごぉーて 中学生やから もっと・・・優しいとか・・思ってた でも ウチ等も もっと 次のこと考えて走らなあかんねなー」と、私も言いかけたら

「中学生でも 相手も中学生やでー 両方必死やー ウチは覚悟してたでー ラグビーって そんなもんやー 身体と瞬発力のぶつかり合いやからなー そんでも 慣れたら 下敷きになっても、ぶつかっても そんなに たいした怪我せーへんってっ 今日も 怪我した奴 おらんかったやろー」と。桜は冷静に言っていた。

「そーだよ 君達は だから 今 練習しているんだよ あんなに 激しいのはいきなりは無理だ 徐々にな 練習を積み重ねて 慣れて行くんだよ だから、仲間が居るんじゃぁないか」と、紅林先生も皆の気持ちがめげないように一生けん命に説得していたのだ。

「そうだよ ウチも美玖も 仲間が居るからと思って やってるんだよ」

「うん さくら ウチも そーだよ」

「よぉーし 頂点目指すんだけど 今は みんなで ひとつ ひとつ 眼の前のことに挑戦していこーぉ 跳んで 跳ねるぞ! キャンキャンズ」と、璃々が

「オーゥ」と、皆の拳が上がっていた。璃々は、もう、立派なリーダーになっていたのだ。 
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